アパート経営に持っていると役立つおすすめ資格10選｜必要な知識もご紹介
2020 06.4この記事はPRを含みます
アパート経営に資格は必要か
アパート経営に資格は必要なのでしょうか。結論から申し上げると、アパートの経営に資格は必ずしも必要ではありません。
世の中にはアパートやマンションや土地に関する資格がたくさんありますが、それらを所持していなくてもアパートを経営していらっしゃる方はたくさんおられます。しかし、だからこそ何かひとつでも資格を持つことが、強みになる場面があります。
そもそもアパート経営とは
アパート経営とは、アパートを所有し、部屋を貸し出して家賃収入を得ることを言います。これは不動産事業にあたります。
自分では住まない部屋を持つ方、余った土地を所有している方、また仕事を引退されてからいわゆる不労所得を得るためにこのアパート経営を行う方が多いです。誰しもができる事業ではありませんが、種類としてはポピュラーな部類に当たるでしょう。
アパート経営のメリット・デメリット
アパート経営はメリットもデメリットもたくさん併せ持つ事業です。
ポピュラーになっているということは、このアパート経営で所得を得ている方がたくさんいるということですが、誰がどんなやり方でやっても儲かるのであれば、全員がアパート経営を行っているでしょう。
そうでないということはデメリットの部分もあるということです。
メリット
アパート経営のメリットは、長期的に安定して不労所得を得られるということです。お金を稼ぐために多くの人は労働を行っています。
アパート経営は、もちろん様々な手続きが必要ですが、一旦軌道に乗ってしまえば特に自分が働きかけをすることなく定期的な収入が入ってきます。
アパートの種類にもよりますが、住人というのはそう簡単に引っ越しませんから、長期的に、毎月決まった金額が手元に来ることになるでしょう。
デメリット
デメリットは大きな金額が動く分、非常事態が起きたときのリスクが非常に大きいことです。地震や水害、家事などが起きたとき、あなたの収入源は無くなってしまいます。
またアパートとはそもそもが資産なので、少なからぬ価値を持つ資産を失うことになります。さらに、アパートの管理者や所有者に責任があるような事態が起こってしまった時は、損害賠償が発生するリスクもあります。
アパート経営に役立つおすすめ資格10選
資格はアパート経営に必ずしも必要ではありません。しかし、資格を取ることであなたのアパート経営に役立つ瞬間が必ずあります。
アパートの経営には、様々な法律や決まりごとが複雑に絡み合っています。それらを紐解くためにも、資格というのは強力な武器になりえるでしょう。
資格1：ファイナンシャルプランナー
アパート経営に役立つ資格の一つ目はファイナンシャルプランナーです。ファイナンシャルプランナーは、保険や金融など主に六つの分野に渡る資格ですが、取得のためには不動産事業についても詳しく勉強する必要があります。
三級、二級、一級の三つがありますが、二級まで取得すれば、一定のレベルの知識はついてきます。また、ファイナンシャルプランナーの資格取得の強みは、不動産に限らずあらゆる分野の勉強ができることです。
資格2：簿記
簿記の資格もアパート経営に役立つでしょう。簿記とは、資産やお金のやり取りに関する情報の記録の付け方をいいます。帳簿の書き方にはルールがあり、決まりに従って損益計算書などの表を書けるようになることが目標です。
簿記の資格を取ることで、自分が帳簿をかけることはもちろん、財産に関する表を見たときに、この土地や会社は儲かりそうなのか儲かっていないのかがわかるようになります。つまり、情報に強くなれることがメリットです。
資格3：宅地建物取引士
アパート経営に役立つ資格、三つ目は宅地建物取引士です。いわゆる「宅建」という資格ですが、これは、土地や建物に関する取引を行うことができるようになる国家資格です。
不動産業者には、五人に一人この資格を持った宅建士がいることが義務付けられています。この資格を持っていれば、アパート経営をする際、物件に関して注意を払うべき点や、契約条件についてより理解することができます。
資格4：税理士
アパート経営に役立つ資格の四つ目は、税理士です。税理士とは、税金に関する専門の資格を指します。納めなければいけない税金の計算ができるうえ、税金に関しての必要なこともわかります。
非常に難しい資格なので、アパート経営のためにわざわざ取ることは考えづらいですが、既に取得している人はアパート経営をお勧めできます。また、知人に税理士がいるのであれば、その方に助言を仰ぐこともとても重要でしょう。
資格5：マンション管理士
アパート経営に役立つ資格の五つ目は、マンション管理士です。マンション管理士は、マンションやアパートに住む住民からの相談に応じて、どうすればいいのかをアドバイスする資格です。
アパートである以上、たくさんの人が共同で一つの建物に住むためにトラブルが発生するかもしれません。その際、契約事項や誰に責任を求めることができるのかなどの知識を持っておくことは非常に役に立つでしょう。
資格6：管理業務主任者
管理業務主任者は、メジャーではありませんがアパート経営に役立つ資格の一つと言えます。管理業務主任者は、マンションの管理組合が住民に対して重要事項を説明する際に、それを執り行うことができます。
宅建士のマンション版だともいうことができるでしょう。アパートを経営するときには、管理会社との連携が欠かせません。マンションの管理に関する知識が付くため、この資格も役立ちます。
資格7：不動産実務検定
アパート経営に役立つ知識の七つ目は、不動産実務検定です。国家資格ではありませんが、不動産実務検定は「大家検定」とも言われており、アパートの所有者の多くが取得を目指しています。
ここまで挙げてきた資格はアパート経営以外の分野も含む資格でしたが、この不動産実務検定は、まさにアパートの経営をする方を対象とした資格です。アパート経営に資格は不要ですが、この資格はとっておいて損はありません。
資格8：住宅診断士
住宅診断士は、アパート経営に役立つ資格の一つと言えます。住宅診断士は別名をホームインスペクターともいう、住宅の状態について分析をする専門家のことです。住宅の劣化状況や、欠陥のあるなし、修理の必要な箇所を教えてくれます。
所有するアパートは経年によって価値が下がってきます。この資格を取得して改修の予定を把握できるようになれば、それを含めた経営の計画を立てることができます。
資格9：賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、アパート経営に役立つ資格です。あまりメジャーな資格ではありませんが、この資格もアパート経営を目指す方にとってはうってつけの資格といえます。
賃貸不動産経営管理士は、賃貸マンションの管理に関する知識、技能、倫理観を持つ専門家のことです。かなり新しい資格で、いまの時代に必要な知識を身につけることができるでしょう。
資格10：公認会計士
アパート経営に役立つ資格、十個目は公認会計士です。こちらも税理士と同じく非常に難易度の高い資格のため、アパート経営の為だけに取得することは考えづらいです。
しかし、もともとこの資格を持っている人や、これから公認会計士としての仕事を目指し、その後のライフプランを立てる人には、アパート経営という選択肢も視野に入れましょう。また、母機よりももっと幅広く細かい分野の知識が必要とされる資格です。
アパート経営のリスクを回避するために
アパート経営はとてもリスクの大きな事業です。大きい金額が動くためハイリスクハイリターンであることは明らかです。少しでもリスクを減らしておくことが必要でしょう。
この記事ではリスクヘッジのポイントを4つに絞ってご紹介します。どれも基本になる点なので外さないようにしましょう。
ゆとりあるキャッシュフロー作成
アパート経営のリスクマネジメントには、ゆとりあるキャッシュフローの作成が欠かせません。キャッシュフローとは簡単にいえばお金の流れのことです。この流れが自転車操業的な余裕のないものになってしまうと、非常に危険です。
余裕のないアパート経営はいつか破綻します。ちょっとしたトラブルや突発的な空室によって一気に傾いてしまうでしょう。そんな事態を防ぐため、無理のある土地購入や家賃設定は絶対に避けてください。
物件や周辺環境の事前調査
環境アセスメントという言葉がありますが、アパート経営に求められるのはその逆です。周辺の環境が自アパートにどのような影響をもたらすのか、事前にしっかりと調査しておく必要があります。物件と周辺環境の下見はマストでしょう。
その土地の災害歴なども重要な情報です。水害があった地域はこれからも起こる危険性が高いでしょう。周辺の住民の方に話を聞いてみるというのも一つの手です。
自分の目で現場確認
上にあげたポイントともつながってきますが、物件の事前調査には、必ず自分で足を運びましょう。自分の目で確かめることが一番のリスクマネジメントです。
アパート経営をするにあたって協力をしてくれる方はたくさんいますが、そのリスクもリターンも最後はあなた一人が背負うのです。他でもないあなたの人生ですから、インターネットや書面だけの情報ではなく、自ら出向いて物件を調べましょう。
空室対策
アパート経営において一番起こりやすく、経営者が恐れることは空室ができることです。部屋と土地代はかかるのに収入がないわけですから、ただただ税金を払うだけになってしまいます。
その地域によって空室率などのデータが出ていますから、まずはそういった数字を調査してください。その上で、いくつか空室があっても大丈夫なように目標設定を行い、空いた部屋は条件を工夫して早く埋められるようにしましょう。
必要な知識を身につけてアパート経営を成功に導こう
アパート経営に資格は不要ですが、知識は絶対に必要です。役立つ資格をいくつか紹介してきましたが、どれもアパート経営に力を発揮するものばかりです。最初から資格なんて必要ないとは考えずに、利用できるものはどんどん活用しましょう。
そしてリスクマネジメントを欠かさず行い、安定したアパート経営を目指しましょう。
