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遊休地を活用するメリット2つと遊休地の活用方法15個|活用事例を紹介

2020 06.4この記事はPRを含みます

遊休地とは

遊休地とは、購入や譲渡、相続などの何らかな事情で、2年以上使用していない不動産のことを言います。

売却などの手続きが必要ではあるものの、最近は売りにくいという事情があり、結果的として放置に近い状態となるケースもあります。固定資産税もかかるうえに、管理の手間もあるといった点から、売れない不動産を活用したいというニーズも広がっています。

遊休地を活用するメリット2つ

せっかくの遊休地を活用するメリットには、主に2つあります。

せっかく、ご先祖様が苦労して取得した不動産なら、有効活用し収入につなげていきたいものです。不動産は存在するだけで管理の手間も必要ですし、お金もかかります。このような点から、うまく活用していきたいと願っている方も多いです。

では、遊休地を活用するメリット2つ解説していきましょう。

遊休地を活用するメリット1:節税効果が期待できる

主に住宅を建てた場合に当てはまるケースが多いですが、節税効果が期待できます。

今、空き家問題がある理由として、土地に建物があると節税になるからです。空き家を取り壊してしまうと、住宅だからこそ受けられる節税効果の恩恵を受けられなくなります。

したがって、空き家にせず何か建物を建てて住居とした場合、節税効果となる一面があります。そこで考えられるのが、賃貸物件などにするという点です。

遊休地を活用するメリット2:収益になる

住宅には節税効果がありますが、遊休地を活用することで、結果的に収益につながる可能性が圧倒的に高いです。

今は就労だけで収入を得ていくのは大変です。だからこそ、投資をすすめられている一面もあります。投資にはリスクを伴いますが、不動産があるならそれを収益につなげるのは非常に良いことです。

賃貸物件を建てるのに向かなくても、ソーラー発電やコインランドリーから収益を得る方法もあり、遊休地の活用方法は多岐にわたります。

遊休地の活用方法15個

遊休地の活用方法と一口に言っても、主に15個あります。

特に田舎の実家がある方でしたら、遊休地の活用方法には大変頭を悩まされます。オーソドックスな方法で、今ある家を賃貸物件にするという方法がありますが、田舎だと借り手がなかなかつかない可能性が高いです。しかし、他の方法だと成功する場合もあります。

では、遊休地の15個の活用方法について見ていきましょう。

遊休地の活用方法1:商業施設を建設する

比較的人口が多く、人通りの多いことが条件になってきますが、商業施設を建設するといった方法があります。

具体的な商業施設とは、飲食店などです。飲食店を建てる主な方法に「リースバック方式(一括借り上げ方式)」と「事業用定期借地方式」の2つが挙げられます。前者は、土地と建物を不動産の持ち主が負担する方法で、後者は土地だけを貸す形になります。

遊休地の活用方法2:賃貸住宅を建築する

比較的広い土地があり、なおかつ交通の便も悪くない所なら、アパート、マンションなどの賃貸住宅を建築する方法がメジャーです。

アパートやマンションのメリットは、複数の世帯が入居しますので、空き家リスクは一軒家ほど高くない点にあります。その一方で、あまりにも交通の便が悪いと、賃貸住宅の需要が少ない可能性が高いです。

だからこそ、土地がある立地に需要がどれぐらいあるのかをしっかりと把握する必要があります。

遊休地の活用方法3:トランクルームの経営

比較的、狭小地でも活用しやすい点でトランクルームの経営はお勧めです。

賃貸住宅は家賃収入が入りますし、節税になる点が魅力的です。しかし、日本の場合は事故物件となってしまった時に、家賃を安く設定しないといけないなどのリスクも存在します。

トランクルームであれば、事故物件になる可能性は非常に低く、管理もしやすい一面があります。しかし、「市街化調整区域」であれば設置できないケースもあるので注意が必要です。

遊休地の活用方法4:太陽光発電の設置

田舎で賃貸物件の入居が見込めない土地でも、広大であれば太陽光発電の設置をすることで収入を得ることができます。

太陽光発電の設置の利点は、管理の手間が賃貸物件などに比べると非常に楽である点が挙げられます。事故物件となる可能性が皆無である点も魅力的でしょう。

その一方で、雨天が多い、雪が多いなどの事情で、日照時間があまり多くないところだと不利です。つまり、天候に左右される可能性が高い一面もあります。

遊休地の活用方法5:駐車場経営

観光地や駅が比較的近いなどの、需要がある所であれば、駐車場経営も良いです。

なぜなら、建物などの管理が不要である点において、経営しやすい傾向にあるからです。事故物件の心配がない点でも、魅力的なのではないでしょうか。都心部であればコインパーキングの方が出入りも多く、収入が上がる可能性も高いです。

住宅街なら月極の駐車場がよいでしょう。しかし、節税効果があまりないうえ、収益性が高くない可能性があります。

遊休地の活用方法6:コンビニ経営

土地が道沿いにあるなら、コンビニ経営もおすすめです。

商業施設と同じく「リースバック方式(一括借り上げ方式)」と「事業用定期借地方式」があります。収益性があり、住宅街なら住民が常連になる可能性も高いです。

しかし、住宅と比べるとあまり節税効果を得られないかもしれない一面や、競合があり経営状態によって収益が左右される一面があります。

遊休地の活用方法7:老人ホーム経営

少子高齢化でお年寄りが増えていますので、老人ホーム経営のために遊休地を活用することも注目されています。

老人ホーム経営の利点は、少々不便な所であっても、介護が必要なお年寄りの需要が高い故に経営が成り立つ点です。車で出向いてでも、親御さんを老人ホームに入所させる方が多いため、遊休地活用で有益な方法の一つでしょう。

のどかな土地だけれど、土地だけは広い場合なら、良い遊休地活用方法です。

遊休地の活用方法8:デイサービス経営

老人ホームとはまた別に、日帰りのデイサービスの経営という方法もあります。

在宅介護を受けている方の8割は、介護する方の負担軽減のためデイサービスに行っていると言われており、利用者は多いです。

その一方で、平成28年4月1日から、定員18名以下の小規模デイサービスは総量規制の対象となったために、小規模な施設を建築することが不可能になりました。だから狭小地では、デイサービスの経営は難しいといえます。

遊休地の活用方法9:サ高住を建てる

需要も高まっているサ高住を建てて、土地活用する方法もあります。

25㎡以上(一定の場合18㎡以上)の住戸面積である場合や、バリアフリー等の条件を基に建築可能です。現在は比較的自由に建築できると言われていますが、制度が変わる可能性も高いです。

だから最新の情報は常に仕入れておくようにしましょう。そして、遊休地活用が必要な時の制度は必ずチェックして下さい。

遊休地の活用方法10:グループホーム経営

グループホームなどの、お年寄りが少人数で暮らしていくホームにも需要が高まっていますので、遊休地活用として非常に勧められています。

ただその一方で、総量規制の対象施設になっていますので、自由に建てることはできません。グループホームの経営に関してお考えであれば、今どのような制度になっているかの確認も必要です。

この規制が緩まる可能性もありますし、その一方でまた厳しくなる可能性もあります。

遊休地の活用方法11:オフィスビル

200平米(約60坪)以上の広い土地と、比較的都心部に近いという条件を満たす必要はありますが、オフィスビルも遊休地活用としておすすめです。

一番のおすすめポイントは、住宅地より高い収益が見込める点にあります。また節税効果もあり、条件的に悪くありません。

その一方で景気に左右されやすく、空室リスクは住宅よりもさらに高くなります。都心部に近く、立地に自信がある場合には、お勧めできる方法ではないでしょうか。

遊休地の活用方法12:定期借地

今は遊休地だけど、ゆくゆく自分や子孫で使いたい土地であれば、定期借地がおすすめです。

なぜなら30年や50年という期限があるものの、過ぎれば更地で返してもらえるからです。借主が建てた家を取り壊す費用も不要で、管理の手間もかかりません。その一方で、定期借地には種類があるので気をつけましょう。

一般定期借地権、倉庫・工場などの建物譲渡特約付借地権など用途に応じて異なり、借地の存続期間も違いがあります。

遊休地の活用方法13:コインランドリー

比較的柔軟な遊休地の活用方法として、コインランドリーがあります。

コインランドリーは、土地のみならずマンションの一階部分を相続した場合にも活用可能です。住宅街に設置できる点も魅力的でしょう。

スーパーやコンビニが近いと、売り上げを挙げる点で有利です。その一方で、既にコインランドリーが付近にある場合は売り上げが少なくなる可能性もあります。

遊休地の活用方法14:貸倉庫や貸工場

貸し倉庫や貸し工場であれば、貸す側がリフォームをする必要がない点からも、遊休地の活用として取り入れやすいです。

田舎の土地であるため住宅用にするには不向きな土地であっても、貸し倉庫や貸し工場であれば成立する可能性も高いです。工場へ車で出勤する人も多いことから、広い土地がある場合は選択肢に入れてもいいでしょう。

しかし、用途地域の制限を受けるタイプの方法である事や、賃貸に比べると借りる人が少ない点が弱点です。

遊休地の活用方法15:ホテルや旅館

比較的観光地の近い遊休地であれば、ホテルや旅館にする手もあります。

この場合であれば、必ずしも都心部である必要はありません。ビジネスホテルの場合は利便性も必要ですが、観光地に近い場合は駅から遠くても一定の需要があります。

その一方で、初期費用が高額になる傾向にあります。さらに専門知識が必要ですので、専門家に相談が必要になってくる点から、遊休地活用方法の導入としては少々困難な一面があると言えるでしょう。

遊休地活用の成功事例

田舎に広大な土地をお持ちであれば、太陽光発電を行うことによって遊休地活用に成功している例は多数あります。

田舎の実家があり、都会に出てこられた方は、管理の手間が少ない点でもやりやすい一面があるでしょう。狭小地であってもトランクルームの経営でによって、リスクを抑えながら遊休地活用している例もあります。

最近は住宅事情により、場所がないけど物を手放したくない需要とマッチしている点から、成功しやすい一面と言えるでしょう。

遊休地活用の注意点

土地の項目については、工場などを設置できない規制がある場合もあります。

故に遊休地活用したい土地が、どのような項目かの確認は必要です。さらには遊休地活用の方法は多岐にわたるため、それぞれにメリットとデメリットが存在します。

デメリットに遭遇した時に「そんなはずではなかった」と後悔しないためにも、どのような目的で使うのかを明確にする必要があります。

遊休地を上手に活用して収益を得よう

せっかくご先祖様から受け継いだ土地であったり、何らかの事情で手に入れた土地であったりするのであれば、遊休地をうまく活用して収入を得るようにしましょう。

働くだけで収入を得るのは大変です。また、富裕層の方は多くのケースで、不労収益を得ています。遊休地をうまく活用して、生活に潤いを与えてみましょう。

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