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【大家さん向け】賃貸の火災保険とは?おすすめの火災保険の種類10選

2020 06.29この記事はPRを含みます

賃貸の火災保険とは?

賃貸の火災保険とは、火災発生時に賃借人の財産や原状回復のためにかかる費用の補償をおこなう保険です。

一般的に賃貸の火災保険とは賃貸物件に入居する際に入る保険で、火災が発生した際に家財などの財産を補償したり、自分の部屋の原状回復のための費用を補償するものになります。

ただし、上記の火災保険では、自身が起こした火災によって他の部屋に被害を与えた場合は補償されません。

火災共済との相違点

火災保険と火災共済は存在意義が異なります。

火災保険と火災共済は火災に対する補償を行うという点では同じですが、火災保険が一般の多くの人に対して提供されているのに対し、火災共済は共済組合の組合員の中で補償を行うことを目的としています。

具体的な違いとしては、火災保険の契約形態が1対1であるのに対し、火災共済は組合員全員が資金を出し合うことで、全員が契約を共有する形態になっています。

大家さん向けの賃貸の火災保険とは?

賃貸の火災保険には大家さんが入る火災保険もあります。

火災保険は賃借人が入居時に入るイメージがありますが、大家さん自身も所有している建物を守るために火災保険に入ることになります。

また、火災発生時には建物への損害によって入居者や近隣住民に怪我を負わせるリスクもあります。そのため、それらのリスクに備えるためにも大家さんは火災保険に入る必要があります。

大家さん向けの特約の種類10選

大家さん向けの火災保険の特約についてご紹介します。

大家さんは自身が保有する賃貸物件に対して、火災や水災、不法侵入による犯罪などさまざまなリスクに備える必要があります。しかし多くの場合、火災保険の内容だけではカバーできないため、専用の特約に入ることになります。

ここでは大家さん向けの特約の種類10選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

大家さん向けの特約の種類1:家賃補償特約

家賃補償特約は、火災などによって家賃収入がなくなった場合に補償を受けられる大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

家賃収入が得られなくなった場合の損失額分の補償を受けられる特約ですが、契約時に設定している家賃や復旧期間を限度としているため、超過分に関しては補償を受けることはできません。

大家さん向けの特約の種類2:事故再発防止等費用特約

事故再発防止等費用特約は、火災などによる損害が発生した場合、事故再発防止メニューを利用できる大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

火災や落雷、破裂、爆発の事故もしくは盗難などの被害に遭い、損害保険金の支払いを受けた場合、設定されている事故再発防止メニューを利用できます。1回の事故につき限度額が決まっているケースもあります。

大家さん向けの特約の種類3:施設賠償責任特約

施設賠償責任特約は、法律上の損害賠償責任により賠償金を負担した場合に補償される大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

所有する建物の破損などが原因で人に怪我をさせたり、人の物を損壊させてしまった場合などが該当します。火災だけでなく、建物の老朽化などによって外壁が崩落し、通行人がけがをした場合などに保険金の支払いを受けることが可能です。

大家さん向けの特約の種類4:家主費用特約

家主費用特約は、賃貸物件で事故が発生した場合に費用の補償を受けられる大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

受けられる補償は事故を原因とする空室による家賃の損失や、部屋の清掃のための費用などになります。ただし、賃貸借契約が結ばれていない状態で亡くなった事故の場合は補償されません。

大家さん向けの特約の種類5:建物水災支払限度額特約

建物水災支払限度額特約は、水災事故発生時に保険金の支払限度額を建物保険金額の30%とする大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

洪水や内水、土砂崩れなどの水災事故が発生した場合の損害保険金を建物保険金額の30%を限度にすることで、保険料を抑えることができます。水災リスクの低いエリアにおすすめです。

大家さん向けの特約の種類6:建替費用補償特約

建替費用補償特約は、再調達価額の70%以上の損害を受けた場合に建物保険金額まで補償される大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

火災や水災などの被害で建物が協定再調達価額の70%~100%未満の損害を受けた場合に、建て替え費用や取り壊し費用などを補償します。

大家さん向けの特約の種類7:マンション居住者包括賠償特約

マンション居住者包括賠償特約は、入居者全員の日常生活での賠償事故を補償する大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

賃貸アパートやマンションなどに入居している入居者の漏水などの事故を補償します。法律上の損害賠償責任を負った場合に、実際に負担した費用を補償するものもあります。

大家さん向けの特約の種類8:防犯対策費用補償特約

防犯対策費用補償特約は、不法侵入による犯罪発生により防犯目的で建物の改装を行う場合に補償される大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

建物への不法侵入を伴う犯罪が発生し、再発防止策としてセンサーやブザーの設置、鍵の取り換えなどの改造を行った場合、改造にかかった費用が補償されます。

大家さん向けの特約の種類9:類焼損害特約

類焼損害特約は、所有する建物の火災などで近隣に類焼した場合、損害を補償する大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

火災や爆発などによって近隣の建物や財産に類焼した場合、法律上の損害賠償責任がない場合でも補償されます。そのため、類焼先が加入している保険による補償が十分でない場合でも、類焼損害特約によって費用をカバーすることが可能です。

大家さん向けの特約の種類10:機械的事故特約

機械的事故特約は、賃貸物件の設備に電気的、機械的な事故が発生した場合に修理費用を補償する大家さん向けの賃貸の火災保険の特約です。

物件内の給湯、空調、昇降、照明、駐車機械設備などの設備にショートやスパーク過電流などの事故が発生し、故障した場合に修理費用が補償されます。ただし、劣化などが原因の場合は保険対象外になるケースがあります。

特約を選ぶ方法3つ

火災保険の特約を選ぶ場合のポイントをご紹介します。

賃貸物件を所有している大家さん向けの火災保険の特約にはさまざまな種類があるため、どの特約を付ければよいのかわからないという方もいるでしょう。

ここでは特約を選ぶ方法3つをご紹介しますので、火災保険でどの特約を付けるか検討している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

方法1:自分の物件をしっかり把握する

火災保険の特約は大家として物件を把握し、必要なものを選びましょう。

特約を付ける場合は、物件にどのくらいのリスクがあるかを把握することが大切です。そのためには、自身が所有している物件についても十分に把握しておく必要があります。

そのうえで、物件に必要だと思われる特約を選ぶようにしましょう。

方法2:補償の内容を見極める

火災保険の特約は特約が補償する内容を見極めるようにしましょう。

特約は火災保険の補償内容を充実させたり、足りない部分を追加補償するものです。その内容はさまざまで、人や物件の環境などによっては不要なものも含まれています。

そのため、補償の内容を見極めて、自身が所有している物件に必要だと思える特約を付けるようにしましょう。

方法3:適した保険料か確認する

火災保険の特約は保険料が内容に見合っているかどうかを確認するようにしましょう。

特約はつけておくだけで安心感が強いですが、特約の保険料が高すぎると経営を圧迫します。そのため、特約の内容に適した保険料かどうかは重要です。

また、余分な保険料を支払うことのないように、特約は定期的な見直しを行うようにしましょう。

リスクを吟味して賃貸の火災保険を選ぼう

火災保険の特約は所有する物件に必要なものを選びましょう。

大家さんとして賃貸物件を所有する場合、火災はもちろん不法侵入などによる犯罪や、漏水などの日常的な事故、建物の老朽化により他人に怪我を負わせるリスクにも備える必要があります。

ぜひこの記事でご紹介した大家さん向けの火災保険の特約や特約の選び方を参考に、必要と思われる特約を選んでリスクに備えるようにしましょう。

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