アパートの廊下を清潔に保つポイント5つ!入居率を高めるポイント3つ
2020 10.21この記事はPRを含みます
アパートにおける共有廊下とは?
共有廊下とは、アパートのエントランスから各住戸まで続くアパート廊下のことです。
共有廊下は、基本的に入居者や管理会社の職員または配達員が通行するためのものであり、入居者が通行以外の目的で自由に使ってもよいというスペースではありません。
アパートの廊下で起こるトラブルって?
多くの人が共同で生活しているアパートは、入居者同士でのトラブルが発生しやすいです。
住人同士が顔を突き合わせてトラブルに発展するケースより、上下階や隣の部屋の騒音、無断駐車などのトラブルが発生し、管理会社や大家などに時間帯を問わずクレームの電話がかかってくるといわれています。
アパートの廊下は比較的クレームの多い場所で、内容的には主に私物の放置が挙げられます。
私物の放置
アパートの賃貸借契約時などに、入居者にきちんとアパートのルール説明をしておかないと、あらゆる場所に私物を放置しだす人がでてくる可能性があります。
発生するクレームにできるだけ管理会社や大家さんが手間を取られないようにするために、契約時にアパートライフにおけるルールをきちんと説明しましょう。
私物放置を多発させない手段の一つとして、共有廊下自体を清潔に保つことが有効です。
アパートの廊下を清潔に保つポイント5つ
さまざまな価値観やモラルを持った入居者さんが多く住んでいる、アパートの共用廊下を清潔に保つためには、管理会社の日々の努力が欠かせません。
少しの工夫と努力で大きな効果があるので、アパートの廊下を清潔に保つポイントを5つご紹介します。
廊下を清潔に保つポイント1:清掃の仕方を見直す
不思議なもので人は清潔なところは綺麗に保ってくれやすいものです。共有廊下も同じで、汚れたり放置物がおかれているだけで、「ここは汚してもいいところ」という心理に傾いてしまいます。
そこで、より清潔に見える清掃のコツをお伝えします。「共有廊下の天井や壁の蜘蛛の巣を定期的に除去する」「共有廊下の床に付着してしまっている苔やガムを落とす」など目に見える部分を清潔に保つと良いのではないでしょうか。
また、床の材質によっては掃き掃除をしたあとモップをかけたほうがいい廊下などもあります。箒やモップを使う際に、乱暴に使って壁や床をキズつけてしまっては本末転倒になってしまうので注意してください。
オーナーが行う場合
オーナーが清掃を行うのであれば、管理会社にしてもらうよりも費用がかからずにすみます。
しかしながら時間がかかってしまうため、管理会社に清掃のコツなどを教えてもらったほうがいいかもしれません。
管理会社に委託する場合
管理会社に委託する場合は当然費用がかかります。多くの管理会社は清掃会社ではありません。管理会社が清掃会社に仕事を発注し、清掃作業をしてもらうという流れになります。ただ、費用はかかるものの清掃のプロが来るので、清掃の精度は高い場合が多いでしょう。
廊下を清潔に保つポイント2:天候で判断する
アパート廊下の美観は天候に大きく左右されます。廊下部分が外に面して風雨が当たる場合は、台風や強風の後は注意が必要です。共用ポストや玄関ドアポストに入っていたチラシなどが風で舞飛び、雨で床に付着してしまう可能性があります。
雨があがった後や台風、強風後は必ず清掃に向かいましょう。特に台風後は清掃以外にも、風や飛来物によって破損個所がないかをチェックして回る作業が必須になってきます。
廊下を清潔に保つポイント3:清掃の他に必要なこと
共用廊下を清潔に保つには、掃除以外にもやったほうが良いことがいくつかあります。月に何度かはアパートに足を運び入居者と話をしたり、自分なりのチェック表を作って作業したりすることも効果的ではないでしょうか。
電気の交換
電球が切れているとアパートの美観が損なわれてしまいますし、電灯で照らされていない場所では、ゴミのポイ捨てをされやすい傾向があるからです。
また、共有廊下の電気のスイッチを制御している光電管センサーや、タイマーセンサーのチェックも月に一度はするようにしたほうがいいでしょう。そうしないと、電球やグロー球を交換しても、共有廊下だけでなく駐車場の照明も点灯しません。
アパートの外部電灯が消えてしまうと、不審者なども近寄りやすくなりアパートでの生活が不安になってしまう方もいらっしゃいます。
破損部の修復
破損個所が多いと電球が切れているのと同じで、どうしても美観が損なわれてしまいます。廊下壁面の塗装が劣化していたり、巾木などが破損している箇所があれば、営繕を検討するタイミングです。
また、アパートの建物だけでなく、収納ボックスや駐輪場などの設備の破損も同様に気を付けましょう。
廊下を清潔に保つポイント4:共用掲示板にゴミ収集情報を提示する
アパートのゴミ問題は、アパート自体の美観に大きな影響を与えてしまいます。共有廊下だけでなく、アパート全体が汚く見えてしまう上、ゴミが散乱してしまうと近隣からクレームも入り、当然入居したいと思う人は少なくなります。
そこで、ゴミステーションや、ゴミの廃棄場所を清潔に保つために、ゴミの分別方法やゴミの収集日を入居者に周知するのが有効的です。
そういった提示やポスティングをすることで、入居者のゴミ出しに対する意識を少しずつでも改善することができますし、きちんと管理をしているという印象も与えることができます。
下を清潔に保つポイント5:引っ越しシーズン前にアナウンスする
3月の引っ越しシーズン前には、粗大ゴミの捨て方のマニュアルを周知しておくと、収納ボックスや布団などの粗大ゴミなどを放置して退去していく入居者の数を少なくできます。
粗大ゴミの問題は、いくら周知して注意を促してもゼロにすることは難しいかもしれませんが、粗大ゴミを放置していかれると、管理会社やオーナーは大きな費用が発生してしまいます。
自転車、収納ボックス、布団などの粗大ゴミは各自治体で収集のルールがあるので、そのパンフレットなどを引っ越しシーズン前と、退去連絡があった入居者には通知しましょう。
アパートの廊下を清潔にするメリット4つ
アパートの廊下を清潔に保つには、日々の作業はもちろん、定期的な点検が欠かせません。放置されたゴミの種類によっては物音を発生させてしまうものや、ゴミがおかれていることによって共有廊下の幅を狭めてしまっているかもしれません。
定期的な点検を怠るとアパートの美観はどんどん損なわれていくので、コツコツと決めたルーチンを行い、気が付いた点があれば改良を加えていくという地道な作業をこなすことが必要です。
廊下を清潔にするメリット1:アパートの印象につながる
アパートの廊下を清潔に保つと当然アパートの印象は良くなり、入居者の生活満足度も上がり、入居者だけでなく近隣住人からのクレームも少なくなります。また、印象が良いアパートは汚されにくく、不審者なども寄り付きにくくなるといわれています。
廊下を清潔にするメリット2:入居率につながる
誰しも汚れているアパートより、清潔なアパートに入りたいものです。同じ立地、同じ家賃の競合アパートがあった時には清潔なアパートが選ばれるのが道理です。
アパートの共有廊下は案内するべき部屋を通るときに、必ず通ります。そこが汚いと部屋を案内する前に断られてしまうことがあるほどです。
廊下を清潔にするメリット3:住人との信頼関係に関わる
アパートの廊下を清潔に保つということは、管理会社やオーナーが頻繁にアパートに訪れるということです。必然的にアパートの住人と顔を合わす機会が増えるので、良い人間関係が構築されやすいというメリットも生まれます。
それによって、入居者の引っ越し時などに、新たな物件への仲介へとつながったり、新築時の相談を受ける可能性も上がります。
廊下を清潔にするメリット4:トラブルを防ぐ
住人との信頼関係が築かれるということは、アパート生活でのトラブルが重大なものに発展しないうちに相談してもらえるというメリットもあります。
例えば、「少し排水の流れが悪いから見てほしい」など排水漏水などが発生した場合、重大な事件に発展してしまう前に食い止めることができます。
アパートの入居率を高めるポイント3つ
共有廊下の清掃がアパートの入居率向上に効果があるのはわかっていただけたと思いますが、そのほかにも入居率を高める有効な手段はいくつかあります。
手間だけでなく費用もかかってしまうものもありますが、入居率というのはオーナーにとっても管理会社にとっても大きな懸念事項の一つです。
少しでも入居率を上げるために検討してみてはいかがでしょうか。
入居率を高めるポイント1:宅配ボックスの設置
既存アパートに新規で宅配ボックスを設置するのは、オーナーとしては費用がかかってしまいますが、入居者には大きなメリットがあります。
特に宅配ボックスは、一人暮らし用のアパートでも、ファミリー用のアパートでも需要は高いです。宅配物は日中に宅配されることが多く、そして、多くのアパートの住人は日中たいていの場合、部屋を空けています。
帰宅したら荷物がすでに届けられているというのは、入居者にとってメリットが大きいです。
入居率を高めるポイント2:セキュリティシステムの設置
監視カメラや警備会社の導入が実施されているアパートも入居を選ぶ基準の一つになります。特に一人暮らしでは、セキュリティシステムが設置されたアパートのほうが、そうでないアパートに比べて選ばれやすいです。
オブジェの設置
共用部分の花壇やエントランスなどに、機能を備え美観を向上させる植栽、庭石、花瓶、絵画、時計などの調度品が配置されていると、アパートの格式があがりそこに住んでいる入居者の満足度を上げることにつながります。
インテリアはアパート自体の改装を行うよりも廉価で、工事期間を設けなくても物件の高級感を演出することにつながります。
しかし、盗難の恐れもあるので、盗まれてもいいようなものか、盗めないような据付型のオブジェがお勧めです。
アパートの廊下をきれいに保とう!
アパート管理において、物件を清潔に保つことは基本中の基本です。共用部分である外観は管理会社やオーナーがメンテナンスできる限られた箇所です。特にアパートの共有廊下は入居者も毎日通り、そこを清掃に訪れると入居者と顔を合わす機会も増えます。
そこで入居者とコミュニケーションをとり、いい人間関係を構築できれば、入居者も管理会社やオーナーに気軽に相談できることも増え事前にトラブルを減らすことができるでしょう。
アパートの廊下の清掃という地味な作業を行うことで、管理会社とってはトラブルを低減させ、新たな仕事につながる機会が増加し、オーナーにとっては自身の資産を清潔に保ち、入居率を向上させることで家賃収入も安定させることにもつながります。