乾燥機の電気代を節約する方法8個|種類別に1回あたりの電気代を比較!
2020 10.21この記事はPRを含みます
乾燥機は意外と電気代が高い?
最近は乾燥機能が付属した便利な家電が多く販売されており人気が高まっています。ベランダに干せない環境の人や室内干しでは匂いが気になる人などにとって、乾燥機はとても重宝します。
洗濯乾燥機や浴室乾燥機のほか、電気衣類乾燥機などがありますが、それぞれ電気代はいくらくらいかかるのか、電気代を節約するコツは何なのかを知って賢く乾燥機を使える情報を紹介します。まずは種類別に乾燥機の電気代を見ていきます。
【種類別】乾燥機の1回あたりの電気代5つ
乾燥機の1回当たりの目安の電気代を比較する前に、基本情報として乾燥機のタイプがいろいろあることを知っておきましょう。一般的な電気式の他に、ガス式、ヒートポンプ式、ヒーター式、浴室乾燥機などがあります。
主な乾燥機を5つのタイプ別に特徴と電気代で整理していきます。熱の発生方式によって電気代も変わってくるので、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解して自分に合った乾燥機を選ぶことをおすすめします。
乾燥機の電気代1:ガス式
ガス式の乾燥機はガス代が安くて、洗濯物を早く乾かせるうえ短時間で乾かせるメリットがあります。ただしガス乾燥機を導入するためには別途工事が必要で、条件によっては設置できない場合もあるので事前に確認が必要です。
1回あたりのガス代は、東京ガスの乾太くん5kgタイプで約47円と電気代が5円程度かかります。1回の乾燥時間が52分と他の乾燥機に比べて短時間でふわふわに仕上がるというメリットがあります。
乾燥機の電気代2:電気式
電気式乾燥機は、洗濯乾燥機と違い洗濯機と乾燥機が別々になっているタイプの乾燥機のことです。ガス乾燥機と同様に構造が単純で、メンテナンスが比較的楽なことが特徴です。
1回あたりの電気代は、日立の6kgタイプ衣類乾燥機で約63.7円です。1回の乾燥時間は120分程度ですが、ガス式に比べて出力が弱いので天日干しとの併用が一番効率的です。
乾燥機の電気代3:ヒートポンプ式
ヒートポンプ式は空気中の熱を上手に利用して効果的に温風を発生させる方法です。洗濯槽の中が除菌された状態で乾燥できるメリットがあり、温風の温度は低めの60度以下なので衣類が傷みにくい特徴もあります。
電気で直接熱を発生させない方法なので、省エネで電気代も安くなります。1回あたりの電気代は6kgタイプ洗濯乾燥機でシャープが17.8円、パナソニックが24.1円なので、かなり電気代を抑えられます。
乾燥機の電気代4:ヒーター式
ヒーター式は電気ストーブと同様にヒーターで温風を発生させる方式です。ヒートポンプ式よりも高温になりタオルなどがしっかり乾燥できますが、衣類が傷みやすいというデメリットもあります。
1回あたりの電気代は、6kgタイプ洗濯乾燥機でシャープが50.8~59.4円、パナソニックが61.8~64.9円と少し割高な傾向があります。一日、一ヶ月と長い期間で考えると電気代が大きく変わってきます。
乾燥機の電気代5:浴室乾燥機
乾燥機の種類としては浴室乾燥機も便利に使えます。洗濯乾燥機と同じくヒートポンプ式とヒーター式があり、ヒートポンプ式の方が省エネ傾向にあることも同様です。
大きめの衣類など洗濯乾燥機では乾燥できない衣類も利用できるメリットがあります。1回あたりの電気代は、6kgタイプでヒートポンプ式48円、ヒーター式174円とこれまで紹介してきた中では一番電気代が高い乾燥機と言えます。
乾燥機の電気代を節約する方法8個
乾燥機の種類別にいくらくらいの電気代がかかるかを確認しましたが、使用する乾燥機のタイプを変えることで電気代を割安に抑えられます。同じ乾燥機を使用してもちょっとした工夫で電気代を節約することは可能です。
時間帯を変えたり洗濯物の状態を変えることで電気代を安く抑えることもでき、電気料金のプランを見直すことで節約することもできます。以下の8つの方法を参考にして節約を検討してみましょう。
乾燥機の電気代を節約する方法1:脱水をしっかりする
乾燥機の電気代を節約する簡単な方法として、脱水時間を長めにしてできる限り水分を飛ばしてから乾燥機に入れる方法があります。水分が少ない分、乾燥時間が短縮できるので電気代も節約できるという単純なからくりです。
洗濯のコースをオリジナルの時間設定にできるので、最後の脱水時間を長めに設定しておくと便利です。乾燥機は使うほどお金がかかるので、乾燥時間をいかに短くするかが節約のポイントと言えます。
乾燥機の電気代を節約する方法2:まとめて乾燥させる
乾燥機を効率よく使用して電気代を節約する方法として、洗濯物をまとめて乾燥させることで乾燥機の使用回数を減らすことも効果的です。洗濯もまとめ洗いの方が電気代は節約でき、乾燥機も同様に使用回数を減らす方が節約になります。
ただし詰め込み過ぎると温風が洗濯物に均一に届かないので、容量の8割程度で乾燥できるように洗濯物の量を調節してください。ぎゅうぎゅうに詰め込まないように注意しながら乾燥させましょう。
乾燥機の電気代を節約する方法3:フィルター掃除は忘れずに
乾燥機の電気代を節約する方法として、フィルター掃除も大切なポイントです。乾燥フィルターに糸くずや綿状のゴミが付着するため、乾燥機を使用するたびにお手入れをしなければ乾燥時間が長くなり電気代が増える原因になります。
適切にフィルター掃除をしなければ、乾燥むらを起こしたり乾燥機が故障する原因になるので注意しましょう。乾燥機の取扱説明書にフィルター掃除の方法が書かれているので、必ず確認して掃除して下さい。
乾燥機の電気代を節約する方法4:自然乾燥と併用する
乾燥機の電気代を節約する方法として、自然乾燥させた後に仕上げで乾燥機を使用するやり方があります。室内や外に一度干してから、乾燥機に入れて乾かすと乾燥時間を大幅に短くでき電気代も相当節約できます。
自然乾燥の時間は、水分量が大幅に減る2~3時間が効果的と言われています。乾燥機を使った後で自然乾燥するよりも、先に自然乾燥してから乾燥機で仕上げる方が水分量を効果的に減らすことができます。
乾燥機の電気代を節約する方法5:夜間に使う
電気料金のプランによっては、時間帯で単価が変わるプランがあります。その場合は一般的に夜間の電気代が割安に設定されているため、夜間に乾燥機を使用すれば電気代を節約できます。
単価が割安の時間帯が遅い場合は乾燥機のタイマーをセットしてから寝れば、朝起きた時には洗濯物が乾いています。電気プランとの組合せを上手に行うことで、思った以上に電気代金を節約できます。
乾燥機の電気代を節約する方法6:気温の高い時間に使う
乾燥機の電気代を節約するために時間帯別の料金プランに入っている方は夜の乾燥がおすすめです。夜の時間が安いプランに入っていない方は気温が高い時間帯に乾燥機を利用することが節約になります。
周りの気温が高いと乾燥機のエネルギー効率が上がるので、寒い時間帯に運転するよりも電気代が節約できるからです。その分短い時間で乾燥も終了するため、電気代が安くなるのです。
乾燥機の電気代を節約する方法7:電気料金プランを見直す
電気代の料金体系は会社によってさまざまなプランが準備されており、時間帯別に単価も変わってきます。電力自由化によって多くの会社が時間帯別プランを提供できるようになりました。
時間帯別の料金プランに変更したら、電気代が安くなる時間に洗濯乾燥機を使うようにすれば上手に節約できます。まずは各会社のプランを調べて自分の暮らしに合った最適な会社を見つけましょう。
乾燥機の電気代を節約する方法8:浴室乾燥は浴室内の水分をなくす
浴室乾燥機を使う場合は、浴室内の余分な水分をふき取ることが効果的です。室内に水分が残っていると、その水滴も一緒に乾燥させるために無駄な乾燥時間を使うことになるからです。
お風呂上りに洗濯物を風呂場に干して浴室乾燥機を作動させる時には、スポンジや水切りワイパーなどを使ってお風呂場の水気を除去してから運転させましょう。ちょっとしたひと手間で乾燥時間や電気代が大きく変わってくることを覚えておきましょう。
【種類別】乾燥機を使うメリット
衣類乾燥機を使用すると、天候を気にせず乾燥できたり仕上がりがふわふわになるなどさまざまなメリットがあります。種類別に乾燥機を使用するメリットを詳しく紹介します。
メリットが分かればどのタイプの乾燥機が自分に合っているかも分かるので、それぞれの特徴を整理して検討してみましょう。
浴室乾燥機のメリット3つ
浴室乾燥機は他のタイプの乾燥機に比べると電気代が割高になる傾向があります。しかし浴室乾燥機ならではの嬉しいメリットがあるので、トータルで考えてメリットが多ければ検討する価値は十分あります。
浴室乾燥機ならではの代表的なメリットを3つあげて説明しますので、具体的に見ていきましょう。
騒音が気にならない
浴室乾燥機を使用するメリットとして、運転音が静かで近所迷惑になる心配がない点が挙げられます。ガス式乾燥機や電気乾燥機は意外と運転時の音が大きため、隣近所に迷惑が掛からないかと心配して夜中に衣類乾燥をしにくいデメリットがあります。
その点浴室乾燥機はそもそも浴室を締め切って運転するので、近所への騒音はもちろん自宅の中でも音が気にならない特徴があります。乾燥機の使用時間を気にするストレスは不要です。
しわ・縮みの心配がいらない
浴室乾燥機で衣類を乾燥させる時は洗濯物をハンガーにかけて乾燥させるので衣類が型崩れせず、しわになったり縮んだりする心配がありません。洗濯乾燥機で乾燥させるとしわになったり縮んだりすることが多いので、外で干すのと同じ感覚で浴室乾燥機が使えます。
浴室のカビ予防にもなる
浴室乾燥機を使用すると浴室内全体を乾燥させるため、洗濯物の乾燥と同時に浴室を乾燥してカビの発生を防ぐ効果があります。
浴室は放っておくとすぐにカビが発生しますが、浴室暖房や乾燥機によって湿度を下げればカビを予防ができるので一石二鳥のメリットと言えます。
衣類乾燥機のメリット2つ
ドラム式の洗濯機とよく似た形をした衣類乾燥専用の衣類乾燥機には、これまで説明したようにガス式と電気式があります。乾燥に特化したことで、短時間に大量の洗濯物を乾燥できたり電気代も他のタイプに比べて節約できるというメリットがあります。
これらのメリットについて詳しく解説していきます。設置スペースは別途必要となるので、場所があれば一番おすすめの衣類乾燥と言えます。
電気代が抑えられる
衣類乾燥機の大きなメリットは電気代が安いということです。浴室乾燥機や洗濯乾燥機に比べて電気代を抑えられるので、1時間当たりの差が僅かでも1ヶ月使用するとかなり節約ができます。
例えばリンナイのガス式は容量5kgで1回63円、1ヶ月間毎日使用しても1,950円というリーズナブルな電気代です。パナソニックの電気式は容量5kgで1回107円、1ヶ月3,218円という計算になります。
短時間で大量の洗濯・乾燥が可能
衣類乾燥機は乾燥専用の機械なので、洗濯機で衣類を洗濯しながら同時に乾燥ができるということが可能です。洗濯物が多い家庭では何度も洗濯機を回さなければいけませんが、洗濯が終わったら乾燥機に移動させて乾燥しながら次の洗濯を始められます。
外に洗濯物を干せない梅雨時期などは、洗濯機と衣類乾燥機を併用することで大量の衣類を洗濯・乾燥できます。しかも乾燥専用機なので大量の洗濯物を乾かせます。
全自動洗濯乾燥機のメリット2つ
全自動洗濯乾燥機には縦型洗濯機に多いヒーター式とドラム式洗濯機に多いヒートポンプ式がありますが、洗濯機と一体となった乾燥機ならではのメリットがいろいろあります。
その中で別途乾燥機を置くスペースが不要なことと、1度の操作で洗濯と乾燥が最後まで行えるメリットについて詳しく解説します。シャープやコロナ、東芝など各メーカーから販売されており選択肢が多いのも嬉しいポイントです。
スペースの心配がいらない
衣類乾燥機を別途使用する場合は、洗濯機置き場の他に別途設置スペースが必要となります。しかし乾燥機付き洗濯機であれば、1台で洗濯機と乾燥機の両方の機能を兼ね備えているため乾燥機の設置スペースを心配する必要がありません。
家の中で衣類乾燥機を取り付ける場所がない場合や浴室乾燥機がない場合には、全自動洗濯乾燥機がおすすめです。
ボタン1つで乾燥まで完了する
全自動洗濯乾燥機は、その名の通り洗いから乾燥までがボタン1つで自動で完了するメリットがあります。小さな子供がいるご家庭などでは、洗濯物を乾燥機に入れ替える手間がかからず時短ができるのでおすすめです。
子供が小さい頃は部活などで汚れた運動着を翌日も持って行かなければいけないことも多いので、乾燥機付きの洗濯機は重宝します。
少しの工夫で乾燥機の電気代は節約できる!
最近はコインランドリーを活用して乾燥まで行う人も増えていますが、家の中に衣類乾燥機があると何かと便利です。衣類乾燥機は家のスペースなどを考えて最適なタイプを選ぶことが大切ですが、同じ乾燥機でもちょっとした工夫で電気代をかなり節約できます。
一人暮らしの方でも年間で考えると節約できる電気代は大きくなります。これまで説明した方法を上手に実践して、日々の電気代を節約しましょう。