ウェルスナビの手数料は高いの?特徴や他社3社との比較をご紹介
2021 03.12この記事はPRを含みます
ロボアドバイザーの種類
これから投資を始めたい、資産を増やしたいと考えている方が多いことでしょう。まず、何から始めて良いのか分からないという方にオススメの「ロボアドバイザー」について紹介していきます。
ロボアドバイザーとは、自分の所得や目標金額、リスク許容範囲などから、その人に合った投資商品を選んでくれるという投資サービスになります。
2種類ありますので、2020年9月時点のデータをもとに詳しく見ていきましょう。
投資アドバイス型
1つ目は投資アドバイス型です。投資アドバイス型は、いくつかの質問に答えると、自分に合った投資商品の提案や資産の増え方をシミュレーションしてくれます。また、ほとんどが手数料無料で利用することができます。
自分に合っているものを選んでくれるので、投資初心者におすすめのサービスと言えるでしょう。
投資一任型
2つ目は投資一任型です。アドバイス型より手厚いサービスとなっており、投資を行う際の発注、運用に加えて、運用中の資産配分を常に最適な状態に保ってくれるリバランスも行います。
アドバイス型と異なり、すべてロボアドバイザーに任せることができます。手数料は高めですが、一任できるという安心感があります。
ウェルスナビの特徴8つ
投資一任型の資産運用サービスにはいくつかの種類があります。
今回は、手数料は少し高いですが人気の「ウェルスナビ」について、他のロボアドバイザーと比較しながら、メリットやデメリットを紹介します。
ウェルスナビの特徴1:スマホ1台ですべて作業できる
ウェルスナビはスマホが1台あれば、口座開設から入出金、積立、リバランス、再投資まで、全ての作業をすることが可能です。
まず、メールアドレスを登録し、お客様情報、出金先口座、確認書類などを登録すると、最短で翌日から資産運用が始められます。本人確認も、クイック本人確認という方法で、自分の顔写真の撮影、運転免許証等の本人確認書類を携帯で撮影して送付するだけで終了です。
ウェルスナビの特徴2:月1万円から設定できる
ウェルスナビは、最低投資金額が月々1万円からと、100円や1,000円から積立ができる他のロボアドバイザーより少し高い設定になります。
短期間で儲けるというよりは、10年や20年といった長いスパンで資産を形成することを目的としています。
分散投資をすることで、為替相場や株価の変動リスクを最小限に抑えることができ、資産を大きく増やすことができるでしょう。
それでも、月々1万円からなら、無理なく続けられるのではないでしょうか。
ウェルスナビの特徴3:約11,000銘柄へ投資
過去25年間を振り返ってみると、日本株がほぼ横ばいだったのに対し、世界株は大きく上昇しました。もし、私たちが世界株への長期投資を行っていたら、資産を大きく増やせたでしょう。
そのようなことから、ウェルスナビでは、日本だけでなく世界約50カ国に1万1000銘柄を長期投資することを目的としています。
特定の地域や国ではなく世界全体に投資することで、長い目で資産を増やすことが可能になるのではないでしょうか。
ウェルスナビの特徴4:ポートフォリオの提案
ウェルスナビでは、投資初心者でも、安心して投資できるように目標金額や達成確率を教えてくれます。
ウェルスナビのポートフォリオは、1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏の「現代ポートフォリオ理論」を用いています。
無数に考えられる組み合わせの中から、利用者に合ったポートフォリオを自動で選んでくれます。
ウェルスナビの特徴5:リバランスの実施
長期的に投資を行っていくうえで、必要な作業がリバランスです。
リバランスとは、崩れたポートフォリオを、自動で最適なポートフォリオに戻す作業で、ウェルスナビでは、半年毎に自動で行ってくれます。
自分でリバランス作業を行うのは大変な作業のため、リバランスを実施してくれることはとても便利と言えるでしょう。
ウェルスナビの特徴6:長期的な資産の形成
資産運用の王道は、長期・分散・積立(継続)です。これは、世界経済は過去25年間に、リーマンショックやギリシャ通貨危機など、多くの金融危機を乗り越えているため必要になってきます。
金融危機を経験しつつも、世界経済は時間をかけてそのマイナスを取り返し、その後大きく成長しています。
ウェルスナビでは、長期的な目線で分散投資や積立をし、長くお金に働いて貰うことで資産を形成することを柱としています。
ウェルスナビの特徴7:DeTAX
ウェルスナビには、DeTAX(デタックス)という、税負担を自動で最適化する機能を備えています。
分配金の受け取りや売却によって利益が出ると、その利益に対して税負担が生じますが、リターンがマイナスになっている銘柄をいったん売却することによって、損を確定させます。
利益と損を相殺することにより、その年の利益を圧縮し、税負担を翌年以降に伸ばします。このように高い税負担の軽減を自動で行います。
ウェルスナビの特徴8:大部分が手数料無料
ウェルスナビでは、投資にかかる大部分の手数料が無料となっています。
例えば、口座開設から、売買手数料、為替手数料、リバランスなどの取引手数料も無料です。また、自分の銀行からウェルスナビに資産を移す際の、入出金手数料も無料となっています。
入出金の度に高い手数料を支払わなくて良いのは助かります。
ウェルスナビの手数料は高いの?
ウェルスナビの手数料は高いのでしょうか。投資一任型のロボアドバイザーは基本的に手数料がかかります。
これからウェルスナビの手数料について紹介していきます。利用してみるか考えている方は参考にしてみてください。
手数料は資産の1%
ウェルスナビの手数料はシンプルでわかりやすいものとなっています。基本的に預かり資産の年率1%です。
預かり資産の額というのは、入出金や預け入れ資産の評価によって、日々増えたり減ったりします。しかし、1日分の手数料を毎日計算し、足し合わせて毎月の手数料としていますので、日々変化する資産額にもきちんと合った手数料となります。
また、預かり資産に含まれる現金部分については手数料がかかりません。
支払日
例えば預かり資産が10万円の場合、手数料は年率1%なので、年に約1,000円です。別途、手数料にかかる消費税が約100円発生しますので、1,100円を12カ月で割って、月に約92円が毎月の手数料になります。
また、手数料の支払日は毎月初めの営業日となっています。入金や出金、ETF(上場投資信託)の購入、リバランス(資産のバランス調整)の際には一切手数料はかかりません。
長期割引がある
資産を形成するには、「長く続ける」ことがとても大切です。
ウェルスナビの手数料は、長期割引があります。資産運用を「長く続ける」ことを応援するため、預かり資産と期間によって、最大0.90%(年率)まで手数料が割引されます。
資産が50万円以上から適応され、半年毎に0.01%、最大0.90%(年率)まで段階的に割引されるようです。また、預かり資産200万円以上なら0.02%が割引されます。
信託報酬
信託報酬とは、ファンドの運営、管理の報酬として、運営に関わる会社に支払うものですが、ウェルスナビには、上記の1%のサービス利用手数料だけではなく、投資している金融商品にかかる信託報酬もかかってきます。
こちらはファンドによって異なりますが、おおよそ年率0.11%~0.14%ほどかかります。
預け入れ資産の1%の手数料以外に、投資報酬も資産から差し引かれるということを把握しておきましょう。
ウェルスナビの以外の会社との比較3つ
さて、ここまでウェルスナビについて詳しく見てきましたが、ロボアドバイザーはウェルスナビ以外にもいくつかありますので、紹介したいと思います。
ウェルスナビ手数料は高いと感じる人もいるかもしれませんので、他の会社と比較して、自分に合ったロボアドバイザーを見つけられると良いでしょう。
ウェルスナビの以外の会社との比較1:楽ラップ
楽ラップは楽天証券のロボアドバイザーになります。手数料は、「固定報酬型」と「成功報酬併用型」があり、自分の考え方にあわせて選ぶことができます。
預け入れ資産が1,000万円以下の場合、固定報酬型は、手数料が最大で0.715%と信託報酬が最大で0.248%かかります。
成功報酬併用型の場合、手数料が最大で0.605%、成功報酬として運用益の5.5%と信託報酬が最大で0.248%になります。
ウェルスナビの以外の会社との比較2:投信工房
投信工房は「アドバイス型」のロボアドバイザーになります。
最低投資額100円からで、積立のタイミングも月ごと、週ごと、1日ごとと、自分の好きなタイミングに設定したうえで投資を行えます。
投信工房の最大の魅力は、年間コストが年率0.3%程度ということですが、アドバイスを元に最終的に自分で取引するかどうかを決める資産運用スタイルとなっています。
ウェルスナビの以外の会社との比較3:THEO
お金のデザインを提供するロボアドバイザーのTHEOですが、こちらは運用資金に応じて、手数料が0.65%まで割引されます。手数料は業界最低水準とうたっています。
こちらも、ウェルスナビと同様に、世界86の国・地域、1万1000以上の豊富な銘柄の中から、国際分散投資で長期資産の運用を行っています。
ウェルスナビの手数料は高いが手厚いサポートが魅力
ウェルスナビは手数料が高いと思われるかもしれませんが、高い手数料に見合ったサービスが充実している点が魅力だとも言えます。
手数料が比較的安い「アドバイザー型」のロボアドバイザーが良いのか、多少手数料が高くても一任できる「投資一任型」のロボアドバイザーが良いのか、自分に合ったスタイルで資産を形成していきましょう。