kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

インデックス投資のメリット5つ|デメリット2つや注意点とは?

2020 10.21この記事はPRを含みます

インデックス投資とはどんな投資方法?

投資にはさまざまな手法がありますが、そのなかの1つが「インデックス投資」です。インデックス投資とは、「目安となる指数(ベンチマーク)」に連動した運用スタイルのことです。

もうひとつの代表的な運用スタイルは、「アクティブ投資」です。アクティブ投資とは、ベンチマークを上回る運用成果を目標とする運用スタイルのことです。

今回の記事では、インデックス投資のメリットとデメリットを解説します。

インデックス投資のメリット5つ

「インデックス投資」には、さまざまなメリットがあり、投資信託で多く活用されています。ではインデックス投資には、どんなメリットがあるでしょうか。

今回は、「少ない資金で投資できる」「手間がかからない」「初心者でも理解しやすい」「資産配分しやすい」「データが豊富である」という5つのメリットを取り上げます。

では、それぞれを具体的に、詳しくご説明します。ぜひご覧ください。

インデックス投資のメリット1:少ない資金で投資できる

インデックス投資のメリットの1つ目は、「少ない資金で投資できる」ということです。インデックス投資は、運用にかかるコストが低いため、信託報酬も低く抑えられるメリットがあります。

たとえば、「インデックスファンド」型の投資信託の場合、通常は1万円くらいからの購入となるでしょう。ただし、いくつかのネット証券では、100円から投資信託を始めることもできます。

インデックス投資のメリット2:手間がかからない

インデックス投資のメリットの2つ目は、「手間がかからない」ことです。投資には、手間がつきものですが、インデックス投資の場合、銘柄選定に時間をかける必要がありません。

なぜなら、ベンチマークに連動するよう設計されている金融商品を購入するだけでよいからです。個人で株取引や外国為替取引をする場合、銘柄調査や売買のタイミングを計る必要がありますが、インデックス投資にはそうした手間がかかりません。

インデックス投資のメリット3:初心者でも理解しやすい

インデックス投資のメリットの3つ目は、「初心者でも理解しやすい」ことです。インデックス投資の対象となるのは、ベンチマークに連動する金融商品です。

日本株式の場合、ベンチマークには日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)といった指数が用いられます。こうした毎日のニュースで流れる情報から、自分が投資した金融商品の値動きや理由を理解しやすく、初心者でもわかりやすいメリットがあります。

インデックス投資のメリット4:資産配分しやすい

インデックス投資のメリットの4つ目は、「資産配分しやすい」ことです。インデックス投資のための金融商品は、そもそもさまざまな投資対象を組み合わせて構成されています。

ですから、インデックス投資をした時点で、複数銘柄に分散投資されるので、リスクを抑えられます。これをもし個人で行う場合、収益とリスクのバランスを取りながら組み合わせていかなければならないため、かなりの手腕が必要となるでしょう。

インデックス投資のメリット5:データが豊富である

インデックス投資のメリットの5つ目は、「データが豊富である」ということです。インデックス投資のためのベンチマークは、過去のデータが豊富で、しかも入手しやすいというメリットがあります。

しかも、過去30年や過去50年といった非常に長期間にわたるデータが用意されています。これらをもとにインデックス投資は行われますので、実際的な運用スタイルといえるでしょう。

インデックス投資のデメリット2つ

「インデックス投資」には、たくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。これらを考慮したうえでメリットに目を向けないと、期待したほどのリターンがなく、ガッカリすることになりかねません。

ここではインデックス投資のデメリットとして、「投資銘柄が少なめ」「大きなリターンは望めない」という2点を取り上げます。それぞれ解説しますので、ぜひご覧ください。

インデックス投資のデメリット1:投資銘柄が少なめ

インデックス投資のデメリットの1つ目は、「投資銘柄が少なめ」ということです。日本でも近年注目が集まってきており、選択肢は増えてきましたが、それでも投資銘柄は少なめといえます。

インデックス投資が可能な商品として、投資信託や上場投資信託(ETF)が挙げられますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)でも、一般的な投資信託やETFの中からインデックス型商品を選べます。

インデックス投資のデメリット2:大きなリターンは望めない

インデックス投資のデメリットの2つ目は、「大きなリターンは望めない」ということです。インデックス投資は、そもそもベンチマークに連動するので、当然ベンチマーク水準のリターンにとどまり、大きくは期待できません。

個別の銘柄株であれば、経営に影響をあたえるひとつの出来事で株価が大きく変動し、大きなリターンとなる可能性がありますが、インデックス投資はこうした変動が小さな推移にとどまる特徴があります。

インデックス投資を始める際のポイント3つ

では、実際にインデックス投資を始める場合、どんなポイントを踏まえればよいでしょうか。今回は、「分散投資の範囲を決める」「インデックスの選び方」「インデックス構成銘柄の選び方」という3つのポイントを解説します。

これらのポイントを決めていくだけで、インデックス投資に必要な決定ができます。ではそれぞれ解説します。

インデックス投資を始めるポイント1:分散投資の範囲を決める

インデックス投資を始めるポイントの1つ目は、「分散投資の範囲を決める」ことです。インデックス投資の商品は、もともとさまざまな投資対象を組み合わせて構成されていますが、さらにインデックスファンドを選ぶ際、分散投資を意識できます。

分散投資をチェックする際は、投資先が国内や海外、また株式や債券といったいろいろな対象を組み合わせ、ひとつの銘柄の割合が極端に高くならないようにできるでしょう。

インデックス投資を始めるポイント2:インデックスの選び方

インデックス投資を始めるポイントの2つ目は、「インデックスの選び方」です。これはインデックス投資における重要ポイントです。

なぜなら、インデックス投資による運用や収益は、どのインデックスを対象としている商品に投資するかで決まってくるからです。ここでは投資資産別の分類として「日本株式の場合」と「外国株式の場合」を説明します。

日本株式の場合

日本株式の代表的なインデックスは、「日経平均株価(日経225)」や「東証株価指数(TOPIX)」があげられるでしょう。

「日経平均株価」は東証1部に上場されている銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を平均したもの、「TOPIX」は東証1部に上場されている全銘柄を対象とする株価指数です。

日本株式は、だれもが知っている有名企業が多く、投資対象への理解や値動きの傾向をつかみやすい特徴があります。

外国株式の場合

外国株式の代表的なインデックスは、「MSCIコクサイインデックス」や「MSCIワールドインデックス」があります。

外国株式の場合、日本人にとってなじみが薄い企業が多くなるはずですが、選択範囲は日本株式と比べて格段に広がり、世界的な大企業や、これから発展を見込める新興国の企業にも投資が可能です。

特に新興国狙いであれば、「MSCIワールドインデックス」が新興国21カ国を対象とする株価指数となります。

インデックス投資を始めるポイント3:インデックス構成銘柄の選び方

インデックス投資を始めるポイントの3つ目は、「インデックス構成銘柄の選び方」です。その選択先として、「投資信託」と「ETF」について解説します。

どちらも投資信託である点で共通しており、ともに分散投資が手軽にできる金融商品です。それぞれ似たような商品設定がありますが、違いもあります。では、両者を比べ、どんなメリットとデメリットがあるのか、ご説明します。

投資信託の場合

インデックス投資で選ぶ先の1つ目は、「投資信託」です。投資信託は、ETFと比べて最低購入金額が低いというメリットがあります。反対に、手数料は一般的に高くなるデメリットをもっています。

もし、少額から始めてみたいという方であれば、投資信託が魅力的でしょう。また投資信託は、分配金が自動的に元本に追加されて複利運用されますから、より手間をかけたくない人には選ぶポイントとなるでしょう。

ETFの場合

インデックス投資で選ぶ先の2つ目は、「ETF」です。「投資信託」と「ETF」の大きな違いは、ETFが上場していることです。

そのため、投資の仕方は株式と同様になり、取引所の取引時間内なら、リアルタイムで決まる市場価格で取引できるメリットを持っています。一方、最低投資額は投資信託と比べて高くなるデメリットもあります。

もし、取引の自由度や手数料の安さを優先したいなら、ETFをおすすめします。

インデックス投資を始めるときの注意点2つ

ではインデックス投資を始める際、どんな点に注意を払えばよいでしょうか。「純資産残高を確認する」と「銘柄によってかかる手数料が違う」という点を取り上げます。

興味をもって始めても、損をしてしまってはモチベーションが下がってしまうことでしょう。では、インデックス投資で損をしないため、これらの重要ポイントをチェックしてみましょう。ぜひ続きをご覧ください。

インデックス投資の注意点1:純資産残高を確認する

インデックス投資の注意点の1つ目は、「純資産残高を確認する」ことです。純資産残高とは、投資信託の規模を表す数字ことで、このチェックが大切です。

もし、減っているのであれば運用パフォーマンスが低下している可能性があります。短期運用ではそこまで気にする必要はないかもしれませんが、長期運用を念頭におくのであれば、純資産残高が増えているインデックスファンドを選ぶことが大切です。

インデックス投資の注意点2:銘柄によってかかる手数料が違う

インデックス投資の注意点の2つ目は、「銘柄によってかかる手数料が違う」ことです。投資には当然、それぞれの過程に手数料がかかりますが、銘柄ごとにも違いが生じます。

たとえば、公募の投資信託では、通常、販売手数料がかからず、信託報酬が年率0.5%前後となります。ETFでは、売買手数料は上場株式と同じ程度になりますが、信託報酬は年率0.1%程度の商品も存在します。

インデックス投資を始めよう

「投資をまだしたことがないけれど、興味があって始めてみたい」という方には、「インデックス投資」がおすすめです。

値動きが日経平均株価や東証株価指数といった、毎日のニュースで耳にするベンチマークに連動するので、値動きやその理由がわかりやすく、経済の動きを肌で感じることもできます。

インデックス投資で、資産運用の第一歩を踏み出してみましょう。

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ