FXの含み損とは?FXの含み損の注意点5つと4つの対処法をご紹介!
2024 01.3この記事はPRを含みます
FXとは
FXとは外国為替証拠金取引の略語です。例えば一般的で理解しやすいアメリカドルと円の組み合わせについて考えてみましょう。
現在1ドルが105円であったとします。その時にドルを1万ドル分購入するとします。その後1ドルが106円に上がった際に購入した1万ドル分を売却すると差額の1万円分儲かることになります。逆に1ドルが104円に下がった時に売却すると差額の1万円分の損失が生じます。
このように通貨を購入し、その売却益を狙うのがFXの基本的な構造です。そして、手元に購入分全額の資金が無くとも、日本では約25倍までレバレッジをかけることが可能です。例えば105万円分の外国通貨を購入したい場合は、手元資金が5万前後あれば購入可能です。
含み益と含み損とは
株式投資やFXを行う上で、「含み益」と「含み損」と言うワードは知っておく必要があります。実際には売却はしていなくても、将来的に売却すれば利益(損失)が見込まれるものを「含み益(含み損)」と言います。
「含む」と言う言葉の通り、利益(損失)を含んでいるもの、と言う考え方だと分かりやすいです。また類義語に、「評価益」「評価損」と言うワードもありますので参考にしてください。
決済するまでは現実にならない
FXで通貨を保有しているだけでは、当然ですが利益は見込まれません。実際に利益を出すためには、通貨が購入時よりも値上がりした時に決済する必要があります。
例えば1ドル105円の1万通貨分のポジションを持ち、1ドルが107円に上ったとします。その時に決済すれば2万円の利益です。そして実際に決済していなくとも、2万円の利益が見込まれる、と言う状態が「2万円の含み益」があるということになります。
しかし、もっと上がるだろうと思いそのままポジションを持ち続け、期待に反して107円から104円に下がったとします。そうすると「1万円の含み損」を抱えることになります。
含み損及び含み益の計算の仕方
含み損及び含み益は、現時点での外国通貨の値段によって計算されます。例えばドルを1万通貨分、105円で購入したとします。
この時、1ドルが106円になった場合1万円の含み益になります。逆に、1ドルが104円になった時は1万円の含み損になります。
つまり購入時の相場と現在の相場の差額から、含み益(含み損)は計算できます。
FXの含み損の注意点5つ
FXには含み損がつきものです。何故ならば最終的には相場が上昇すると予想していたとしてもその過程の変動で一時的に相場が下がり、現時点での保有する建玉に含み損が発生することは、相場が日々変動するものである以上必ず起こるからです。
そのような含み損の発生は、場合によっては強制ロスカットや塩漬け等になり、お金を著しく減らしてしまう可能性もあるので注意が必要となります。
以下に含み損発生の際の代表的な注意点を5つ述べていきます。
FXの含み損の注意点1:はじめからスプレッド分の含み損がある
FXでは為替レートに変更が無い場合でも、通貨の買値と売値とでは値段が違います。この買値と売値の差異がスプレッドと呼ばれるFX業者の手数料に該当します。
つまり、通貨を買った時点ではじめからスプレッド分の含み損が生じることになります。このように損益に直接関わってくるため、実際に取引を行うFX業者を選択する際は業者が設定しているスプレッドに注意し、より低いスプレッドを提示しているFX会社を選ぶことも大事です。
FXの含み損の注意点2:増えすぎると強制ロスカットになる
FXにおいて含み損がある一定水準以上に達すると強制ロスカットになります。この強制ロスカットはFX業者のレバレッジ率と証拠金維持率によって左右されます。
例えば、1ドル=100円でドルを1万通貨分購入したとします。この時のポジション(持ち高)の額は100万円になります。
レバレッジ率とは手元の証拠金の金額の何倍までポジションを保有できるかの率になります。通常は25倍となっておりますので、もし25倍がレバレッジ率だとすれば、この場合は証拠金は4万円となります。
そして証拠金維持率は、この証拠金の額の何パーセントまでの含み損が許容されるかどうかの率になります。
例えば証拠金維持率が100%であればドルが100円から少し下落しただけで含み損が生じ、評価損によって証拠金が4万円以下になりますので強制ロスカットが発生することになります。
強制ロスカットの計算方法
強制ロスカットになる下落の値幅の計算方法は、例えば1ドルを1万通貨分、100円のレートで購入し、証拠金を6万円入金、レバレッジが25倍、証拠金維持率が100%であった場合次のような計算式になります。
{(証券口座残高プラス評価益、またはマイナス評価損)-維持証拠金額}÷取引通貨単位量となります。
レートが購入直後の100円の場合、口座残高6万円から最低維持の証拠金である4万円を差し引き、取引通貨単位量の1万単位分で割った結果得られる数値は「2」となります。
つまり1ドル=100円から為替レートが2の単位より大きく下落し、98円よりも下がった場合には強制ロスカットとなります。
FXの含み損の注意点3:取引中の損切りは難しい
FXで含み損が発生した時に、実際に取引中に損切りすることは難しいと言えます。何故なら社会心理学で言う「プロスペクト理論」が大きく影響するからです。これは人は同じ額であれば利益よりも損失を出すことを嫌うという心理的なバイアスを言います。
つまり取引中に含み損が拡大しても、決済してしまえばその損失が現実に確定してしまうので相場が反転することを願ってそのままにしてしまい、結果更に含み損が大きくなりがち、ということです。
FXの含み損の注意点4:大きなトレンドで取引している時は無視できる
FXで含み損が発生していたとしても、大きなトレンドで取引を考えている際は無視することもできます。
例えば上昇相場の中でもチャートは変動しますので、一時的に下降することもあります。ただこの場合は押し目買いといって上昇中の一時的な現象に過ぎないのでそれにより含み損が短期的に発生したとしても無視できることになります。
FXの含み損の注意点5:ずっと放置していると塩漬け状態になる
FXの含み損でも特に注意する点としては、塩漬け状態になってしまうことです。相場が自分の思惑から外れ、下がり続けた場合含み損を抱え続けたままの状態になります。
ずっと放置していると損失が大きく膨れ上がっているので、決済するにもできず塩漬けの状態になります。こうなってしまうと自己資金が塩漬け状態によって拘束されてしまい、他に投資のチャンスがあっても制限されてしまい、トータルで見るとマイナスになります。
FXの含み損の4つの対処方法
FXには日々乱高下を繰り返す相場という性質上、含み損は避けては通ることができず、適切な対処方法が必要となります。その主な方法は損切りのラインをあらかじめ注文の際設定する方法であったり、証拠金維持率の引き上げであったり等です。
以下に、FXの含み損への代表的な対処方法を4つ挙げていきます。
FXの含み損の対処方法1:事前に損切ラインを決めておく
FXで含み損を抱えることは精神的な負担になります。常に暇な時間にチャート画面を確認してしまい、精神的な余裕が保てなくなる可能性があります。
それを防ぐには、事前に損切りをするラインの値段を決めておくことが重要となります。
損切りラインを事前に決め、それを実行するにあたり鍵となるのがストップ注文です。ストップ注文とは日本語では逆指値注文と呼ばれることもあります。
どういう注文かというと、自分が保有するポジションよりも一定以上不利な方向に相場が変動する時に自動的に決められた値段で決済が行われる注文です。
FXの含み損の対処方法2:負担が膨らみそうなら決済する
自分の保有するFXのポジションにおいて、自分の相場の見通しと異なり逆方向に相場が進みそうならば早めに決済することも一つの手段です。相場は水物であり、予期しない方向に進むことは良くあります。
何らかのイベントや政治的、地政学的要因により相場が急変しそう時は特に含み損を急増させないためにも、早期決済することが得策です。
FXの含み損の対処方法3:証拠金維持率を上げる
FXの含み損への対処方法として、証拠金維持率を上げることも有効です。例えば1ドル100円分を1万通貨分購入し、証拠金を5万円入金しているとし、レバレッジ率が25倍、証拠金維持率は100%を下回ると強制ロスカットになるとします。
この場合、もし1ドル99円に下落すると含み損が1万円生じるため、証拠金の評価額が4万円になり、これ以上下がると強制ロスカットになります。しかし、例えば証拠金を追加で5万円入金し、合計10万円にしておくとします。
そうすると証拠金維持率が250%となりますので、6ドル分より大きく下がって初めて強制ロスカットになり、かなり精神的に余裕を持って相場取引に臨むことが可能になります。
FXの含み損の対処方法4:トレンド転換を待つ
含み損に対しては、トレンド転換を待つという方法もあります。
現時点で含み損を出し、下降トレンドになっていたとしても時間が経てば、流れが変わり上昇局面にトレンドが変換し、それに伴い含み損が含み益へと変わっていく可能性もあります。
FXの含み損は見極めが重要!
FXで含み損に対し、いかに方策を見極めて対処するかは重要です。何故なら相場とは水物であり、自分の予期せぬ方向に相場が進行し、含み損を抱えることは多くあるからです。
そのような場合に、損失が広がらないうちに素早く見極めて建玉のポジションを決済して最小限の損失で済ませることが重要です。もし損失を出したとしても相場はいつでもチャンスに満ちていますから再挑戦することも可能です。
しかし、含み損が拡大し大きく損を出して自己資金を減らしてしまっては相場のチャンスが到来しても再挑戦することが難しくなります。
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