オーバーローンのメリットデメリット|アパートローンとの違いと注意点4つ
2020 06.4この記事はPRを含みます
オーバーローンとは?
オーバーローンとは、ローンの一種であり、頭金を支払わずに借入金だけで支払いを完了させる方法です。ローンを組む方法はさまざまありますが、多くの場合が頭金を3割程度支払ってからローンを組むことが多いです。
頭金が必要ないオーバーローンは手元にお金がなくても買い物をすることができ、人によってはメリットになることがあります。オーバーローンを利用する場合はあらかじめ特徴を把握しておきましょう。
オーバーローンとフルローンの違い
物件を購入する際にオーバーローンとフルローンに分けることができ、それぞれのローンに違いがあります。一見どちらも内容が同じローンと考えてしまいますが、違いをはっきり把握せずにローンを組んでしまうと後で苦労してしまいます。
次に、オーバーローンとフルローンの違いを詳しく紹介します。オーバーローンとフルローンの違いを理解したい人やローンを組もうと考えている人は参考にしてください。
諸費用の違い
オーバーローンとフルローンはどちらも頭金なしで購入することができますが、諸経費が含まれているかいないかの違いがあります。
フルローンの場合は、頭金なしで物件を購入することであり、オーバーローンの場合は、物件の金額と諸経費にかかる金額も含まれています。
諸経費とは一般的に物件の金額とは別に5%必要になるといわれています。オーバーローンは諸経費も払うことができない場合におすすめです。
オーバーローンとアパートローンの違い
オーバーローンとアパートローンにも違いがあり、利用する際には注意しなければなりません。アパートローンは主にローンを組む人が住む目的で購入するのではなく、投資目的に購入する際に適応されるローンのことです。
オーバーローンは主に、住むために購入するローンの種類であり、アパートを購入する際には原則利用することができなくなっています。アパートローンを利用する前に特徴をしっかり把握しておきましょう。
アパートローンのメリット
アパートローンのメリットは、資金が手元になくてもマンションのオーナーになることができることです。アパートローンは投資目的で購入する場合に適応されるローンの種類であるため、積極的に利用することをおすすめします。
アパートやマンションのオーナーになることで収入を手に入れることができ、副収入としてアパートやマンションを所有する人も増えています。また、資金を増やすことも期待できます。
アパートローンのデメリット
アパートローンのデメリットは、金利が高いことです。オーバーローンと比べても金利が高くなりやすいため、返却することが困難になってしまう場合もあります。
アパートはすべての部屋に入居者が入ることで最大の利益を得ることができますが、空き部屋が増えてしまうと金利を返すことも困難になってしまいます。そのため、アパートローンを利用する場合は、どのようにすれば空き部屋を減らせられるかについて考えましょう。
オーバーローンのメリット4つ
オーバーローンは以前まで存在していなかったローンの種類でもあるため、まだオーバーローンのことを詳しく理解できていない人も多いです。オーバーローンを利用すれば頭金なしで購入することができるメリットがありますが、それ以外にもさまざまなメリットが存在しています。
次に、オーバーローンのメリットを4つ紹介します。
オーバーローンのメリット1:低金利で借り入れできる
オーバーローンは低金利で資金を借りることができるメリットがあります。金利が少ないため、返済の負担が軽減されます。
ローンを組む際に最も重要なことが設定されている金利の割合であり、高ければ高いほど多くの金額を返済に充てなければなりません。しかし、オーバーローンは一般的なローンと比べると金利が低く設定されている特徴があることで返済額を減らせることができます。
オーバーローンのメリット2:諸費用もローンでOK
ローンにはさまざまな種類がありますが、諸経費までローンを組むことができる種類はオーバーローンしかありません。諸経費と聞くとそこまで大きな金額ではないイメージがありますが、上記でも紹介したように物件の数%が諸経費として上乗せされます。
例えば5000万円の物件を購入する際には250万円程度の諸経費を払う必要があります。手元に250万円の資金がなくても物件を購入できるメリットがあります。
オーバーローンのメリット3:資金不足でも住宅の購入ができる
オーバーローンは資金不足の状態でも住宅を購入できるメリットがあり、他の購入者に購入されてしまうことを予防できます。住宅は販売に出されれば長い間買い手が見つからないこともありますが、すぐに決まってしまう場合もあります。
資金を貯めてからでは遅い場合におすすめのローンであり、手元に資金がなくても購入することができます。そのため、資金が用意できていなくてもほしい物件がある場合におすすめです。
オーバーローンのメリット4:ローン控除は2年目からがお得
オーバーローンのメリットにローン控除が2年目からお得になることがあります。ローン控除とは、支払いが義務付けられている所得税や住民税の税率からローンを支払った金額を免除することです。
そのため、納める税金の額を抑えることができ、資金に余裕を持たせることもできます。税金は支払うことが義務付けられているため、滞納してしまうと差し押さえなどの対応を取られてしまうこともあります。
オーバーローンのデメリット4つ
上記ではオーバーローンのメリットを4つ紹介しましたが、メリットだけではなく、デメリットも存在していることを同時に把握しておかなければなりません。
メリットだけ把握してオーバーローンを組んでしまうとデメリットが浮かび上がった際に利用したことを後悔してしまう原因になります。
次に、オーバーローンのデメリットを4つ紹介します。
オーバーローンのデメリット1:延滞する可能性がある
オーバーローンを利用する場合に延滞してしまう可能性があります。オーバーローンは頭金や諸経費を支払わなくても物件を購入することができるため、資金が不足している人が利用する傾向があります。
そのため、毎月の返済までに必要な金額が用意できない可能性もあり、延滞する場合もあります。返済が滞ってしまうと法的な方法を取られてしまうこともあります。資金がなくても購入できますが、返済できる余裕を持つことが大切です。
オーバーローンのデメリット2:家そのものが担保になる
オーバーローンのデメリットは家そのものがすでに担保になっていることです。そのため、返済ができないことが続いてしまうと家を取り上げられてしまう可能性があります。
オーバーローンの一番のデメリットであり、資金に余裕がない人は不安を抱えながら生活しなければなりません。ローンを完済するまで担保に入り続けているため、すべてローンを支払って初めて自分の所有物になるといえるでしょう。
オーバーローンのデメリット3:虚偽申告がバレる
オーバーローンを組むことができれば低金利であるメリットを得られるため、財産があるにも関わらず、虚偽申告をして利用する人が増えています。虚偽申告はれっきとした犯罪であり、発覚した場合は当然罪に問われます。
基本的にオーバーローンは資金がない人が利用することができるローンであるため、資金がある人は利用できないことになっています。税務署が管理しているため、バレてしまいます。
オーバーローンのデメリット4:余計なリスクが増える
オーバーローンは余計なリスクが増えてしまう傾向があります。一般的なローンの返済でも苦しくなってしまう場合もあるため、オーバーローンの場合は急な支出があった際に返済ができない可能性が高まります。
また、上記でも紹介したデメリットがさまざまなことに対して影響することもあり、リスクが増えてしまいます。不安を抱えるようなローンを組むことに抵抗がある人にはおすすめできないローンでもあります。
オーバーローンの注意点4つ
オーバーローンは利用する人によって快適にローンを組むことができ、希望の物件を購入できる理想のローンになりますが、利用する際に注意しなければならないこともあります。
ローンは長い期間支払いを続けることであるため、注意事項をしっかり把握してトラブルがないようにすることを心がけましょう。
次に、オーバーローンを利用する際の注意点を4つ紹介します。オーバーローンを利用しようと考えている人は参考にしてください。
オーバーローンの注意点1:悪質な不動産業者
オーバーローンを組むことに違法性がないわけではありませんが、オーバーローンの特徴を利用して悪徳業者が提案してくることもあります。
悪徳業者と契約することは、余計な金額を支払う結果になってしまったり、最悪物件を手に入れることができない場合もあります。そのため、悪徳業者がどうかを見極めることが大切になってきます。また、契約を急かしてくることが悪徳業者の特徴にあるため、注意が必要です。
オーバーローンの注意点2:虚偽申告
上記でも紹介したようにオーバーローンは虚偽申告をしてしまいやすいローンになっています。主に、自身の資金を低く報告することであり、本来ならオーバーローンを利用することができないにも関わらず、条件に合うように嘘の申告をすることです。
当然違法行為であるため、自身の情報は嘘偽りなく報告することが大切です。
オーバーローンの注意点3:無理な返済計画
オーバーローンに限った話ではありませんが、無理な返済計画を立てないようにすることが大切です。無理な返済設計を行ってしまうと高い確率で返済が滞ってしまいます。
返済ができないとオーバーローンの場合は家が担保になっているため、家を失ってしまうこともあります。余裕をもった返済計画を考えることが大切であり、どうしても返済できるような計画ができないのであればオーバーローンを組むことを先送りにしましょう。
オーバーローンの注意点4:不動産投資
オーバーローンを不動産投資として利用する場合もありますが、リスクを伴う方法でもあります。回転率が高い物件を購入するのであれば返済も可能になりますが、返済できるような利益が出ないと赤字が一気に膨らんでしまいます。
特に、マンションの維持費だけでも多額の費用がかかってしまうため、初心者の人は気軽に手を出さないことが無難です。
自己資金なく無計画にオーバーローンを組むのは危険
オーバーローンの最大のメリットは資金がなくても物件を購入できることですが、資金がなく返済できる計画もないのであれば利用しないことが無難です。
オーバーローンは手元に資金がなくても利用することはできますが、無料で物件が手に入るわけではなく、当然毎月返済することが求められます。
手元に資金がないのであれば返済が滞ってしまうこともあり、自己破産してしまうこともあるため、計画をしっかり立ててから行うことが大切です。