【状況別】賃貸の水漏れで経営者がとるべき9つ|賃貸の水漏れを防ぐ方法とは?
2020 06.4この記事はPRを含みます
賃貸の水漏れで困ることは?
賃貸物件では、時間と共に多くのトラブルが発生します。その中でも今回は、水漏れについて見ていきましょう。
賃貸物件の水漏れで困ることといえば、建物の悪化、カビの発生、臭い、害虫の発生などが挙げられます。密閉された室内に、余計な水分が侵入することで起こる建造物の劣化や、湿度が上昇してカビが生えたり、それによって嫌な臭いが発生したり、害虫まで発生することもあります。
賃貸の水漏れの原因3つ
賃貸物件に水漏れが起こる原因を3つ見ていきましょう。
賃貸物件の現状はさまざまですので、どのようなことが原因で水漏れしているのか理由は異なります。
今回は、「人為的なもの」、「設備不良によるもの」、「設備不良と人為的の両方によるもの」という3つの雨漏りに関してご覧いただきます。
水漏れの原因1:人為的なもの
水漏れが起こる賃貸物件は、人為的な理由で起きているケースがあります。
たとえば、上階の住人のミスにより、お風呂などの蛇口を開けたまま放置してしまった場合や、ペットとして飼育している魚の水槽が破損して、下の階へ水漏れを起こしてしまうなどのトラブルがあります。
この場合、上階の住人の管理不足として、賃貸物件では大きなトラブルとなります。
水漏れの原因2:設備不良によるもの
賃貸物件の設備不良によって、水漏れを起こしてしまうケースがあります。
たとえば、水道管の劣化や悪化による水漏れが挙げられます。これにより、室内への水漏れが起きて、生活に大きな支障をきたしてしまいます。
この場合、物件の管理者側の責任となり、住人には金銭的負担はありません。管理者が修繕をおこなうことで元の生活が取り戻せるでしょう。
水漏れの原因3:設備不良と人為的の両方によるもの
賃貸物件の水漏れには、設備不良と人為的なものによる発生があります。前述のように、水漏れには2種類ありましたが、それらが同時に起こるケースも存在しています。
たとえば物件の造りが旧いため、防水設備が不完全で軽度な蛇口の締め忘れなどでも下階に大きな被害を与えてしまうことさえあります。
この場合、そもそも建物の造りが甘く、少々のトラブルでも大きな水被害として発生してしまうケースです。
【状況別】賃貸の水漏れで経営者がとるべきこと9つ
水漏れをしてしまった賃貸物件の場合、経営者が即座におこなうべき事柄が9つありますので、それぞれご紹介しましょう。
賃貸物件の水漏れは、借り手側にとっては災難ですので、貸し手側はスムーズな修繕や対応が必要です。水漏れしている賃貸住宅は、内壁・外壁の悪化にもつながり、建物自体の耐久性にも関わってきます。
それでは、9つの「水漏れした際に経営者がとるべき行動」を見ていきましょう。
人為的な水漏れの場合
人によって起きてしまった賃貸物件の水漏れの場合は、水漏れを起こした人に損害金額の請求をしましょう。
悪意はなくとも、人のミスによって賃貸物件で水漏れが起きてしまうケースがあります。その場合には、水漏れを起こしてしまった人に修繕費用を請求して建物を改善します。
水漏れは建物にとって百害あって一利なしですので、経営者による迅速な判断と応対が好ましいでしょう。
経営者がとるべきこと1:人為的と判断する方法
賃貸物件の水漏れでは、借り手側と貸し手側のトラブルを避けるべく、水漏れの根幹となった原因を経営者が調べましょう。
水で濡れた箇所から元をたどり、大元をリサーチします。これにより、賃貸物件の水漏れが自然の劣化現象なのか、もしくは人為的な水漏れなのかが判断できます。
よくある事例は蛇口の締め忘れです。蛇口を開けたまま忘れて放置してしまった場合は、大きな水漏れ災害ともなりかねません。
経営者がとるべきこと2:修繕費の請求法
賃貸物件の水漏れの請求は、修繕箇所と費用を書面にしてから、水漏れを起こしてしまった人に渡し、修繕費用を請求しましょう。事象の説明をして、水で濡れたことによる劣化や故障した部位の改善を早急にするべきだからです。
金額の大小に関わらず物件のオーナーにとっては大惨事ですので、人為的な水漏れの場合には、誤って水漏れを起こした人の責任として代償してもらいましょう。
経営者がとるべきこと3:修繕方法
賃貸物件の水漏れの修繕は、建物を建てた会社へ連絡をし、まずは現場確認をおこなってから見積もりを出してもらい、修繕が終わり次第、水漏れを起こした人が修繕費用を代償します。
賃貸物件の水漏れの規模にもよりますが、数万円~数十万円以上となることがあり、場合によっては大掛かりな工事になるケースもあります。
設備不良の水漏れの場合
賃貸物件の水漏れの原因が設備不良だった場合、経営者が専門業者へ修繕を依頼し、修繕費用も全額支払います。
設備不良が起きたとしても、賃貸物件は経営者の持ち物ですので、他者に修繕費を請求することはできません。
以後、設備不良が起きないようにしっかりと専門の業者に修繕や改善を依頼して、経営者として住人が住みよい賃貸物件を維持していきましょう。
経営者がとるべきこと4:設備不良と判断する方法
賃貸物件の水漏れが設備不良の場合、水道管の経年劣化が原因として多く挙げられ、ジワジワと水が溢れてきますので、目視や水道メーターの検針にて判断できます。
水道管は何本もの管が連なっているため、シールテープで隙間を埋めながら連結されています。経年によってシールテープが劣化する場合や、水道管がサビてしまって水漏れが起きることが多いです。
経営者がとるべきこと5:保険の活用
賃貸物件の水漏れが起きた場合にに、事前に「借家人賠償責任保険」に加入しておき、災難が起きた際には保険金で修繕費用をまかないましょう。
物件の維持には、火災保険や地震保険などに加入することがほとんどですので、賃貸物件に災難があった場合、適応する内容に関しては保険が活用できます。
経営者がとるべきこと6:損害賠償について
賃貸物件の借り手側が起こした水漏れの場合、貸し手側は修繕費用の請求を相手へおこないます。
完全に借り手側の事情にて賃貸物件に水漏れを起こしてしまった際、経営者はその修繕にかかる費用をすべて請求できます。「個人賠償責任保険」が適応する場合は、借り手側の負担軽減が可能です。
経営者がとるべきこと7:修繕方法
賃貸物件に起きてしまった水漏れには、大小それぞれの事象があります。
水漏れには、小さなものから大きなものまであるため、仮に少々の水漏れの場合には、DIYで修繕して修繕費がほとんどかからないケースもあります。
大掛かりな水漏れは、やはり専門業者に依頼して改善をすることが多いですが、現状によっては借り手側の負担を軽減するために、賃貸物件の持ち主がDIYすることもあるでしょう。
設備不良と人為的の両方の場合
賃貸物件の水漏れが設備不良と人のミスによって起きた場合、まずは現状確認をしてから請求先の検討をおこないます。
設備不良は経営者側に責任がありますが、借り手側による人為的な水漏れは借り主の責任となります。
ですが、どのような状況で起きた水漏れなのかを判断し、場合によっては五分五分で修繕費用をまかなったり、「賠償責任保険」を活用したり、交渉してから修繕をするケースもあります。
経営者がとるべきこと8:原因の判断方法
賃貸物件の水漏れの原因追及は、雨漏りなのか水漏れなのかを見定めることからはじめます。
水漏れとひとくちにいっても、雨によるものなのか、それとも人為的なものなのか、自然な劣化現象なのかを調べます。
水漏れには、住人や経営者による人為的なものや、雨漏りなどの屋根設備の経年劣化が原因となるものもあります。
経営者がとるべきこと9:負担額の決め方
水漏れに関する修繕費用の支払い分担は、双方の過失の割合で決めます。
たとえば、住人のミスで建物が水漏れを起こした場合、経営者に過失はありません。ですが、物件の設備不良が招いた水漏れの場合には住人に過失はありません。
また、人為的と設備不良が重なった水漏れの場合には、過失割合を検証する必要があり、トラブルを回避するために必要です。
火災保険に双方が加入している場合、それぞれの保険会社へ問い合わせるとよいでしょう。
賃貸の水漏れを防ぐために経営者がやるべきこと4つ
賃貸物件の水漏れを事前に回避する方法を4つご紹介しましょう。
経営者がやるべきことに「屋根のリフォーム」、「外壁のリフォーム」、「キッチン周りのチェック」、「トイレ周りのチェック」という水漏れを回避する注意点がありますので、順に見ていきます。
経営者がやるべきこと1:屋根のリフォーム
賃貸物件の水漏れで多い事例の1つは屋根ですので、経営者は屋根のリフォームをしておきます。
築年数が長期経過した賃貸物件では、屋根が劣化していることが多くあります。そのため、最低でも10年に1度は屋根を確認して、劣化があれば随時リフォームしておくと雨漏りという災難を回避することができます。
経営者がやるべきこと2:外壁のリフォーム
賃貸物件の外壁を経営者がリフォームすることで、水漏れや雨漏りを防御できます。
外壁の塗装が経年で劣化してくると、ジワジワと雨水の侵入を許してしまいます。そのため、10年に1度は外壁の塗装を塗り替えし、建物の耐水性を向上させておきましょう。そうすることで、住人が水漏れ被害を被ることはありませんし、経営者の維持費削減へもつながるでしょう。
経営者がやるべきこと3:キッチン周りのチェック
キッチン周辺は定期的なリフォーム工事をおこない、つねに衛生的に保つことが最善です。
キッチン周りは長時間、水が流動している箇所ですので、やはり10年以上が経過した賃貸物件はチェックが必須です。
水道管の穴あき・破裂によって起きてしまう水漏れ被害もあり、設備不良として多額な費用のかかる大掛かりな工事をしなければいけませんので、経年数が長い賃貸物件は注意が必要なポイントです。
経営者がやるべきこと4:トイレ周りのチェック
賃貸物件のトイレは水漏れをさせないためにも、定期的なメンテナンスやリフォームが必要な場所です。
キッチンと同じくトイレは長時間、水が流動している箇所ですので、やはり十数年で水道管の劣化や悪化が生じます。
普段は気にかけない箇所ですが、「知らない間に水漏れしていた」という事例は数多く存在しています。賃貸物件の経営者は、トイレ周辺も入念にチェックをし、住みやすい空間づくりを心掛けるとよいでしょう。
賃貸の水漏れに対処しよう
「賃貸物件と水漏れ」について、経営者や住人がおこなう内容をご紹介してきました。
賃貸物件での水漏れは避けがたいケースもありますが、事前のチェックで防衛することもできます。工事には大きな費用がかかるため、経営者や住人に負担とならないよう、常日頃から水周り、屋根や外壁のチェックなどをしておくことも重要な経営者の仕事です。
誰もが永住しやすい賃貸物件を目指すべく、経営者と住人が協力しながら住みよい空間を維持しましょう。