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住宅ローンの平均値はどのくらい?平均値から分かるポイント4つ

2020 10.21この記事はPRを含みます

住宅ローンの平均値はどのくらい?

金利や期間など選択肢の多い住宅ローンですが、決めるときには自分の生活基準や考え方に合う方法であることが重要になります。しかし周囲の人へ直接聞くのは少し戸惑う話題でもあるでしょう。

迷ったときは住宅ローンの借入額や返済額、そして返済期間などさまざまな面から平均値を参考にしてみてください。ここでは住宅ローンの平均値をテーマ別に紹介しています。

住宅ローンを借り入れるときの平均値5つ

住宅ローンを借り入れるときには、世帯年収・年齢・投入できる頭金などを考慮して借入額を決めることが大切です。ここでは借入するとき参考にしたい平均値を5つご紹介します。

住宅ローンの借入可能額はそれぞれの金融機関が実施する審査によって決まりますが、借入上限いっぱいで借り入れしている人はほとんどいません。不測の事態を考え、余裕をもった返済計画を立てていることが平均値からわかります。

平均値1:住宅ローンを組むときの世帯年収

住宅ローンを組むときの世帯年収は、600万~750万円が平均値となっています。

国土交通省が実施した「平成30年度住宅市場動向調査」によると、注文住宅や分譲マンションなどの平均購入額は4,000万~4,500万円なので、ある程度の年収を確保してから購入を検討しているケースが多く見られました。

年間返済額の目安とされている25%以内の水準に当てはめると、世帯年収600~700万円が該当します。

平均値2:借入時の年齢

住宅ローン借り入れ時の年齢は、住宅本舗でアンケートを取った結果30~34歳が平均となっていました。全体の約6割と、圧倒的な部分を占めています。理由としては、仕事が安定してくる頃かつ定年までの年数に余裕があるから、という意見が圧倒的でした。

住宅ローンは早く組む方が返済期間を延ばして月々の返済額を抑えることができるので、無理のない返済計画を立てたいという考えが多い傾向なのだとわかります。

平均値3:借入金額

国土交通省の「平成28年住宅市場動向調査報告書」によると、住宅ローンの平均的な借入金額は、注文住宅の場合3,004万円、一方中古マンションだと1,166万円となっており、タイプによって幅が出ています。

住宅の価格が違うことはもちろんですが、注文住宅などの新築は若い世代が多く、中古マンションなどの中古住宅は50代以上の年代が多い傾向なのも理由のひとつです。期間に余裕をもって返済できるため、借入金額を多めに設定することが可能になっています。

平均値4:共働き世帯の借入額

共働き世帯の平均的な年収である730万円をベースにすると、借入額の平均は約4,600万円です。統計データに基づいて考えると1番高いマンションの平均借入額が年収の7.3倍となっていることから、わかりやすく730万円の年収を7倍して5,110万円となります。

さらに自己資金の平均割合を控除した金額が4,600万円です。考慮しているのは住宅費だけではなく、諸費用や管理費を含んだ合計額となっています。

平均値5:投入頭金

住宅ローンとは別に自己資金から最初に払う投入頭金の平均は、住宅物件価格の1~2割程度となっています。2020年5月現在は住宅ローンの金利が低いため、無理に自己資金から捻出するメリットはそれほど多くないでしょう。

頭金がなくても借りられる住宅ローンがあるので、実質0円でも可能です。しかし住宅ローンの負担を少しでも軽くしたいという考えが多いことから、2割程度は最初に払っている方が多いのではないでしょうか。

住宅ローンを返済するときの平均値3つ

住宅ローンを返済するときには、あらかじめ無理のない返済計画を立てる必要があります。返済額・返済期間・返済負担率の平均値から、多くの方がある程度の余裕をもった返済計画の中で、払えるときにまとめて払う方法を取っていることがわかります。

返済に余裕をもたせる理由は、住宅ローンを組むのは30代から40代の世代が多いので、子どもの教育費や車の購入維持費など住宅以外のことも考慮しなければいけないためです。

平均値6:返済額

じぶん銀行によると、住宅ローンの月々の返済額は、平均すると5~10万円以内に設定している方が45%程度となる結果が出ています。一般的に月収の2割が返済額の目安とされていることから、住宅ローンを組む若い世代の影響が結果に強く反映されています。

ゆとりのある返済額にすることで、不測の事態にも対応できるようある程度貯蓄に回している方が多いです。また月々の返済だけではなく、ボーナス払いを併用している方もいます。

平均値7:返済の期間

住宅金融支援機構から公表された調査結果によると、住宅ローンの返済期間の単純平均は26.7年となっています。住宅ローンはフラット35など最長35年のものが多いですが、実際は30年以下で組んでいる方が約75%です。

30代以上の方は退職年齢を考慮していることがわかります。そして実際は、ボーナス払いや繰上げ返済を利用して余裕のある時にまとめた返済を行い、約6割の方が15年以内に返済を終えています。

平均値8:返済負担率

給与などの年収に対して住宅ローンの年間返済額の割合を示す返済負担率の平均は、中古マンションの14.1%から分譲戸建て住宅の17.5%となっています。返済負担率は借入可能額を決める審査基準のひとつとされており、大体30~40%であれば審査が通る可能性が高いです。

しかし実際は20%以内に収めるのが家計を圧迫せずに続けていける目安といわれているため、借入可能額と実際の借入額には差があることがわかります。

住宅ローンの平均値から分かるポイント4つ

住宅ローンを組むときには、生活費などを考慮しながら返済方法や返済期間を決める必要があります。ここでは平均値のデータを基に、住宅ローンを組むときの重要なポイントを4つピックアップします。

平均値を参考にするメリットは、多数派の考えに基づいたリアルな数値が一目でわかることです。借入可能額の上限いっぱいに借りて後から大変な思いをしないよう、自分の年収やライフスタイルに合わせて考えてみてください。

分かるポイント1:生活費なども頭に入れておく

平均値から分かるポイントの1つ目は、生活費など予想できる範囲の出費はあらかじめ考慮しておくことです。まずは年収の手取り額からある程度予測できる生活費を控除し、その後貯蓄に回す分を決めましょう。住宅ローンの返済額を決めるのは最後です。

理想の返済額は手取り年収の20%といわれており、実際多くの方が20%以内に設定しています。働けなくなった場合など不測の事態に備えて、余裕を持った返済額を設定しましょう。

分かるポイント2:事前に返済方法の検討も行う

平均値から分かるポイントの2つめは、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2通りある返済方法を事前に理解してしっかり検討することです。元金均等返済は元金のみが均等になるので利息の合計額は少なくなるものの、元金が多い最初のうちは返済額が多くなります。

一方元利均等返済は利息の合計額は多くなるものの、月々の返済額が一定です。一般的に余裕を持った返済計画を立てる傾向にあることから元利均等返済が多数派です。

分かるポイント3:返済期間も考慮しておく

平均値から分かるポイントの3つめは、退職までの年齢を考慮しつつ、余裕のある返済期間を設定することです。退職後に住宅ローンを払い続けるのはリスクがあることから、多くの場合は30年以内で計画を立て、実際は計画より早く返済を終わらせています。

期間中にある程度貯蓄に余裕が出てきたら、繰り上げ返済を検討しましょう。手数料はかかりますが、全額元金の返済に充てられるので利息を減らし、返済期間も短縮できます。

分かるポイント4:金利は定期的にチェックする

平均値から分かるポイントの4つめは、住宅ローンの金利タイプを選んだ後も、定期的にチェックして借り換えを検討することです。

金利には大きく分けて固定タイプと変動タイプがあり、金利が上昇しているときには固定タイプを、金利が下降しているときは変動タイプを選ぶとメリットが大きくなります。住宅ローンを始めるのは30代~40代が多いことから、2019年度はより金利の低い変動タイプが人気でした。

平均を参考にして住宅ローンを借り入れよう

平均を参考にすると最近の動向が一目でわかるので、住宅ローンという大きな決断の際には重要な判断材料となります。返済額や返済期間、そして返済方法など、自分の年収や生活スタイルと照らし合わせながら考えてみてください。

理想の住宅と幸せな生活のバランスを取るためにも、住宅ローンは余裕のもった返済計画で始めましょう。

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