ベランダの防水工事はDIYで7つの手順で出来る!費用を抑える不動産投資
2020 10.21この記事はPRを含みます
ベランダ防水工事の相場は?
ベランダの劣化は修繕せずに放置しておくと、事故や入居者に迷惑をかけてしまう可能性があります。
ベランダの防水補修における相場は「1㎡=6,000〜12,000円程度」となっていますが、業者やベランダの条件によって変動があります。相場より金額が多くかかっている場合は不正な見積もりの可能性があるので、注意しましょう。
ベランダの防水補修
ベランダの床には3層あり、下層から下地、防水層、トップコートと呼ばれています。補修工事はこの層のどこまでダメージが及んでいるかによって変わり、中間の防水層にダメージが及んだ場合に工事を行うのが一般的といえます。
さらに防水層の補修にはFRP防水塗装、シート防水塗装、ウレタン防水塗装の3種類があります。以下でそれぞれ紹介します。
ベランダのFRP防水塗装
ベランダの防水技術として、FRP防水塗装があります。FRPとは繊維強化プラスチックのことです。FRPはプラスチック材料の中でも衝撃に強く、耐水性なども優れています。そのためベランダの床やバルコニーなど、さまざまなところで利用されています。
FRP防水塗装は建物にかかる負担を軽減できたり、工期も短くすることができます。FRP防水塗装の相場は10~15万円ほどといわれています。
ベランダのウレタン防水塗装
ベランダの防水技術として、ウレタン防水塗装があります。ウレタンは塗料や接着剤などさまざまなところで利用されています。
さらに、ウレタン防水塗装は美しい仕上がりになります。また、いろいろな下地に対応できるため既存の下地のまま防水が行えます。ベランダのウレタン防水塗装の相場は8~15万円ほどといわれています。
ベランダのシート防水
ベランダの防水技術として、シート防水があります。シート防水には「塩化ビニールシート」や「ゴムシート」を使う方法があります。
塩化ビニールシート防水は紫外線に強く、日差しが当たるベランダなどに適しています。ゴムシート防水は温度変化に強くどのような地域の気候にも対応できます。
塩化ビニールシート防水の相場は「1㎡=3,500〜7,500円」で、ゴムシート防水は「1㎡=2,500〜7,000円」です。
DIYだと?
業者に頼むと高額になりがちなベランダの防水工事ですが、自分でやったらどのくらいの相場になるでしょうか。業者に頼らず工事を自分で行うことをDIYといいます。
DIYは「Do it Yourself」の略です。翻訳すると「自分でやる」という意味になります。業者の相場は4〜8万円ほどです。しかし自分で防水工事をするDIYの場合は、4万円以下に抑えることが可能でしょう。
DIYでベランダの防水工事をする7つの手順
DIYでベランダの防水工事をするとなると、さまざまな専門的な話がでてきて大変です。また高い技術力が必要になり、素人には難しいでしょう。
そのため、DIYでベランダ防水工事をする場合は正しい手順が必要になります。ここでは、DIYのベランダ防水工事について手順を7つに分けてご紹介していきます。
手順1:きれいに掃除
DIYのベランダ防水工事について、まず手順として1つ目は「きれいに掃除すること」です。高圧洗浄機やデッキブラシなどでベランダの汚れを細かいところまで落としていきます。
汚れを残すと、プライマーや防水材が下地に定着しません。いい加減な業者だと掃除を怠ることもあります。その点、DIYでは自分で行うのでそのような心配はないといえるでしょう。
手順2:ヒビの補修
DIYのベランダ防水工事について、手順として2つ目は「ヒビの補修を行うこと」です。ベランダの掃除が終わったら下地調整として、剥がれている塗料があったら剥がしていきましょう。これを行うことによって、後の防水材が剥がれることを防ぐことができます。
その際にヒビ割れがあった場合は、シーリング材で補修を必ず行いましょう。シーリング材は固まるまで24時間置くことが重要です。
手順3:もう一度掃除
DIYのベランダ防水工事について、手順として3つ目は「もう一度、掃除をすること」です。ベランダの防水工事において、掃除は重要な作業です。
防水塗装を行う前にベランダの床を掃除し、ゴミやネジなど異物が落ちていないかしっかり確認しましょう。防水塗装のミスを起こさないために、ここでしっかり掃除をしてベランダをキレイな状態にしておくことが大切です。
手順4:塗料がついてはいけないところに養正テープ
DIYのベランダ防水工事について、手順として4つ目は「塗装がついてはいけないところに養生テープを貼っておくこと」です。ヒビ割れを補修し、掃除が終わったら養生テープの出番になります。
防水塗装前に塗装がついて困るところに養生テープを貼ることによって、塗装後の見た目がよくなります。実際の作業とはあまり関係ないと思われがちですが、大切な作業です。養生テープは安価で手に入るので必ず手に入れておきましょう。
手順5:水性シーラーの下塗り
DIYのベランダ防水工事について、手順として5つ目は「水性シーラーの下塗り作業」です。刷毛を使用してスミなどの細かいところから先に水性シーラーを塗っていきましょう。
下塗りをすると防水材が下地から剥がれにくくなるので、重要な作業です。水性シーラーで下塗りが終わった後は、3時間以上乾燥させましょう。冬や地域によっては6時間以上乾燥が必要な場合があります。
手順6:防水塗料の上塗り
DIYのベランダ防水工事について、手順として6つ目は「防水塗料の上塗り作業」です。手順1から手順5を経て、ようやく防水塗料の上塗り作業を行うことができます。
防水塗料は缶の中で分離していることがあるので、一度逆さにして何回か振ってから使用しましょう。ベランダに少しずつ防水材をあけて、コテでのばしながらムラのないように塗っていきましょう。全体に塗り終わったら、材料ごとの乾燥時間を守ります。
手順7:もう一度防水塗料の上塗り
DIYのベランダ防水工事について、手順として7つ目は「もう一度、防水塗料を上塗りする」です。手順6でベランダに防水塗料を塗り終え、乾燥時間が過ぎたら2回目の上塗り作業に入ります。
「なぜもう1回上塗りするのか」と思われることでしょう。その理由は防水塗料の厚みがあると、防水効果が上がるためです。2回目の防水塗料上塗り作業が終わったら、再度乾燥させます。乾燥時間は必ず守りましょう。
ベランダ防水をDIYするメリット
ここまでDIYにおけるベランダの防水工事手順についてご紹介しました。DIYを実行することは大変なことです。
「大変なのにDIYするメリットってあるのだろうか」と思われることでしょう。結論から言うとDIYにはメリットがたくさんあります。ベランダ防水工事をDIYするメリットとして、2つ抜粋してご紹介します。
リフォーム代や維持費を抑えることで利回りアップ
ベランダ防水工事をDIYするメリットとして、1つ目は「リフォーム代や維持費を抑えられる」という点が挙げられます。ベランダの防水工事をDIYで行うと、業者に依頼するより5〜8割程度の費用に抑えることができます。
ただ、気をつけたいのは必要な工事用具を揃えるための費用がかかるため、初期費用が多くかかってしまうところです。そのため業者に依頼する場合の費用とあまり変わらなくなってしまう場合があります。
DIYの技術が上がる
ベランダ防水工事をDIYするメリットとして、2つ目は「DIYの技術向上」という点が挙げられます。ベランダの防水工事をDIYでやると、プロによるアフターケアがないため全ての作業を自分でやる必要があります。そのためいろいろな技術を覚えることになります。
しかし、素人の防水工事は失敗する可能性が高いです。そのため材料本来の耐用年数まではもたないことを理解した上で、DIYに取り組みましょう。
ベランダの防水工事は自分でやって費用を抑えよう
ここまでベランダの防水工事の相場やDIYでベランダ防水工事をする際の手順、DIYのメリットをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。実際にDIYをやってみようという気持ちになったでしょうか。
DIYは費用の削減や自身の技術向上など、さまざまな恩恵を得ることができます。少しでもDIYに興味をもったら、実行してみてはいかがでしょう。あなたもベランダ防水をDIYし、費用を抑えてみましょう。