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車を購入する際に必要な貯金すべき費用7つ|貯金のコツや貯金金額の目安も紹介

2020 10.21この記事はPRを含みます

車を購入するときは貯金を使うべき?

欲しい車の購入のために、貯金をしている方も多くいるでしょう。

しかし、貯金が貯まったからと言って、車のための貯金をすべて使って残高をゼロにしてしまうのは危険といえます。

なぜなら車の購入後も、ガソリン代、駐車場代、年間でかかる保険や税金など、維持費が必要だからです。それらをすべて見越した上で、購入に充てる貯金額をしっかり考えた方が良いでしょう。

車を購入する方法は2つ

車を購入する際の支払い方法は、主に2つあります。キャッシュ一括払いと、ローン払いです。

この2つの場合について、仕組みや手数料などを含めて、メリット・デメリットを解説していきます。自身に合った方法はどちらか、考えてみましょう。

車を購入する方法1:キャッシュ一括払い

キャッシュ一括払いは、維持費などの費用を考えても、貯金に余裕がある場合の支払い方法になります。

次項で解説しますが、ローンを組む場合は手数料がかかってきます。車のほとんどが高額ですので、月々のローンの手数料も安くはありません。

すでに貯金に余裕がある場合は、キャッシュ一括払いを選択すると、ローン手数料を省くことができます。

車を購入する方法2:ローン払い

ローン払いは、メリットとして貯金が一気に減らずに、資金計画が立てやすいことが挙げられます。

また、ディーラー指定のローンを組む際に、価格交渉ができる場合もあります。これは、ディーラーがローン会社などから紹介手数料を受け取れることがあるからです。

注意点としては、ローンの金利手数料がかかることです。車自体が高額なため、手数料も高額な支払いになります。頭金の準備をすることで、金利が下がることもあります。

車を購入する際に必要な貯金すべき費用7つ

ここからは、車両代の他にどのような費用がかかるのか、また実際の費用はどのくらいなのか解説します。

さまざまな税金や手数料など細かく設定されているので、詳細を確認して今後の購入の参考にしましょう。

貯金すべき費用1:消費税

車両代にかかる、消費税です。食品などにも消費税は採用されているので身近な税金といえるでしょう。

2020年9月現在、車の購入にかかる消費税は10%なので、車両代が100万円だとすると、10万円を消費税として支払うことになります。

身近な税金ではありますが身の回りの食品や日用品と違い、高額なので貯金の内訳に含めて考えておくと安心でしょう。

貯金すべき費用2:車両本体

安いものだと数万円から高いもので数千万円まで、さまざまな価格帯がありますが、自身に合う価格のものを選びましょう。

好きな車種などを選ぶのももちろんですが、価格を考慮せずに購入してしまうと、その後の生活に支障が出てしまうでしょう。

貯金すべき費用3:車のリサイクル料

環境に悪影響を及ぼすことなく廃棄処分にするため、処分費用を所有者が負担する「自動車リサイクル法」があります。この法に基づき、購入時にリサイクル料金を支払います。

詳細な費用は車種によって異なりますが、普通車の場合、約1万円~1万8千円程度です。その料金を支払うとリサイクル券がもらえ、支払いの証明になります。

紛失しても再発行は不要で、証明が必要な場合には「自動車リサイクル料金の預託状況」を印刷すると良いでしょう。

自動車リサイクル法とは(METI / 経済産業省)

貯金すべき費用4:車庫証明に関する手続き

車庫証明とは車を購入する際に必要な書類で、正式名称は「自動車保管場所証明書」です。新車、中古車ともに必要になります。

取得するには、申請時に2,100円、標章交付手数料が500円かかります。標章交付手数料は地域によって差があるので、こちらも確認が必要です。

ただ、車庫証明なしでも車を購入することができる自治体もあるので、購入を決めたら自治体のホームページなどで確認することをお勧めします。

保管場所証明申請手続 警視庁

貯金すべき費用5:ナンバープレート

車は購入時に、公道を走るために登録申請をします。新規登録や中古車購入などで名義変更する場合は、ナンバープレート代が必要です。

価格は普通車は各都道府県の管轄運輸局、軽自動車は検査登録事務所で変わります。一般的なナンバープレートは約2,000円、自光式であれば4,000~5,000円程度が相場になっています。

自動車検査・登録ガイド

貯金すべき費用6:自動車税

自動車税・重量税は、毎年4月1日時点で車検証上での持ち主に対して、請求されます。エコカー減税や購入時期を考慮することで、少し減額することも可能です。

自動車税は車の用途・総排気量で税金額が決定されます。家庭用乗用車の場合、排気量が1リットル以下で25,000円、軽自動車は一律で10,800円となっています。重量税は、車両の重さで細かく設定されているので、確認が必要です。

自動車税・軽自動車税とは?仕組みや排気量別の税額一覧も紹介|ソニー損保
ホーム|次回自動車重量税額照会サービス|国土交通省

貯金すべき費用7:納車や代行手数料

納車の費用は、1万円~2万円が相場です。業者によって差がありますが、車の保管場所が遠い場合には移動距離が長くなり費用が異なります。

中古車の場合、業者やディーラーによって納車費用に洗車や車内の清掃費用を含めていることもあります。費用の詳細が不明な時は、確認してみましょう。

その他に、納車に必要な書類を代行業者などに頼むと代行手数料がかかります。業者により価格が異なるのであわせて確認しましょう。

付帯費用について|新車編|上手なクルマの買い方マニュアル|一般社団法人自動車公正取引協議会

車を購入するための貯金のコツ5選

車の購入にかかる費用が大体決まったら、次は購入費用を貯めましょう。全額ローンも審査が通れば可能ですが、手数料を考えると貯金をして無理なく購入するのが理想といえます。

ここからは貯金のコツを紹介していきます。参考にして、車の購入への近道を見つけましょう。

車を購入するための貯金のコツ1:目標とする金額を高めに設定

例えば軽自動車を購入する際、用途的に新車ではなく中古車で十分だとします。その場合、100万円以下で購入できるでしょう。

しかし、中古車の価格を目標に設定してしまうと、年月が経過したときの状況の変化で資金に余裕がなくなってしまう可能性があります。そうならないためにも、予算にプラスの貯金額を設定することをお勧めします。

車を購入するための貯金のコツ2:欲しい車の候補は1つに絞らない

貯金のモチベーションを上げるためにも、欲しい車があることは大切です。しかし、その欲しい車のみではなく、視野を広げて車をよく吟味するのも重要になります。

車は常にモデルチェンジが行われており、高機能の車がたくさん発表されています。一つの車だけにとらわれず、複数の車を候補に挙げておいて、下調べを欠かさずしましょう。そうすることで、車購入までの期間が短縮できる可能性が上がります。

車を購入するための貯金のコツ3:頭金だけ用意する

資金に余裕があれば、頭金を用意することができるので金利の分、現金一括払いでお得に購入できるでしょう。しかし、一時的にでも貯金が大きく減ることを避けるために、ローンを組むことを前提にした貯金も選択の1つです。

ローンを組むための頭金だけ貯金をする場合、購入資金全額を貯めるよりも、短期間で目標額まで貯金ができます。負担が少なくなるようにするならローン前提で、貯金に余裕があれば現金一括払いを選択するのが良いでしょう。

車を購入するための貯金のコツ4:なるべく期間を短く設定

人それぞれの収入に差があるため、一概に「この額ならこの期間内で」ということは難しいです。ただ、長期間ダラダラと貯めていくよりも短期間で明確な目標を立て、計画的に貯金をした方がモチベーションを保ちやすく、設定金額に到達しやすいでしょう。

無理をしすぎるのも良くないですが、大きな買い物を達成するため、出費はなるべく抑えることを心がけることが肝心でしょう。

車を購入するための貯金のコツ5:ローンを組むことも視野に入れる

前述したとおり、ローンを前提にすると貯金も短期間で済むはずでしょう。金利の分、総支払額は上がってしまいますが、負担は月々に分散されます。

貯金をしながら支払いをしていくこともできるので、すぐ車が必要な場合は選択肢に入れてみ考えましょう。全額ローンも可能なので、購入する際にディーラーに相談するといいでしょう。

車を購入する際の貯金すべき金額の目安について

車を購入する際、一つの基準となるのが年収です。車の本体価格や購入時の契約費用ばかりに気がいきがちですが、維持費も考慮して、年収の半分以下に収めると良いでしょう。購入後に生活に支障が出てしまっては、本末転倒となってしまいます。

年収400万円だとして、維持費を含めた購入費は200万円程度におさめておくとベストと言えます。なので貯金すべき金額は、年収の半分程度を目安にして考え、その金額の範囲での購入を考えてみましょう。

頭金だけ現金で払っておくのもよい?

ローンを組む際に頭金を支払うことで、審査に通りやすくなったり、返済期間が短くなり月々の返済額が低くなるなどのメリットがあるといわれています。自身の負担にならない程度に、頭金を用意するといいでしょう。

頭金の相場は大体20~30%になっていますが、銀行や審査機関によってはローン金額の何%かが決まっている場合もあります。契約時に頭金の一部を契約金として支払ったりすることもあるので、確認を忘れずにしましょう。

車の頭金を準備する方法について

頭金はローンの契約時には重要なお金です。金額も決して安くはありません。

頭金を準備するには、貯金を使うのが一般的でしょう。ただ、その貯金を頭金で使ったあと、他の資金が不足することなどは避けましょう。購入後、大きな出費がないか確認が必要です。

また車の買い替えなどする場合には、売却金をそのまま購入時の頭金に利用することも考えましょう。その場合は貯金を大きく減らすことなく、頭金を準備することが可能です。

車を購入する前に貯金を貯めて賢く払っていこう

車を購入するには、貯金をすることが重要になってきます。貯金を購入資金に充てることができれば、ローンの場合にも月々の負担が軽くなるでしょう。また、自身のライフイベントを考慮した上で、現金一括払いが理想的です。

高額な買い物ではありますが、車は生活において重要な買い物といえます。維持費を含めた金額を見据えて、欲しい車の購入に向けて計画的に貯金をすることで、自身の負担を減らして賢く購入しましょう。

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