生涯で必要なお金の金額とは?お金を貯金するために知っておくべき貯蓄方法も紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
生涯に必要なお金はどのくらいなのか?
人が一生涯に必要なお金はどのくらいなのでしょうか。人によって多少誤差がありますが、人生に必要な資金はおよそ2億円から3億円と言われています。
これは人生の三大支出と言われる結婚や子育て、住宅購入を行い、夫婦で老後を迎えるというライフプランを設定した場合の金額です。
勤務している間の給料や年金を加算するといくらくらいの収入なのか?
勤務している間の給料や年金を加算すると、どのくらいの収入になるのでしょうか。
独立行政法人労働政策研究・研修機構のユースフル労働統計によると、人が一生涯に稼ぐ給料は、大卒・大学院卒の男性で2億7千万円、女性で2億千万円と言われています。
一人で暮らす場合の生涯で必要なお金の金額とは?
一人で暮らす場合の生涯で必要なお金の金額はどのくらいなのでしょうか。これからの生涯プランのために、貯蓄するという方も多いことでしょう。
参考に生涯でかかる生活費をシミュレーションとして、必要な金額をチェックし自分の生活費と比べてみてみましょう。
生涯でかかる生活費
まず、一人暮らしの生活費の内訳はどうなっているのでしょうか。生活費の内訳には、住居費用の家賃や食事費用などの食費、水道光熱費、貯蓄や保険、交通費、通信費、交際費などさまざまな内訳があります。
内訳ごとの金額は、人それぞれのライフスタイルによって変わってくるでしょう。
1カ月の家計を年齢ごとに算出
それでは、具体的に1カ月でどれくらいかかるのか、年代ごとの支出例をみながら家計を年代別に取り上げていきます。
30代の生活費の平均値はおよそ16万、40代は19万、50代は20万、60代は17万、70代以上は15万円ほどです。
また、平均支出額は以下の通りになります。
年代 | 平均支出合計(1カ月) |
---|---|
30代 | 16万5553円 |
40代 | 19万2598円 |
50代 | 19万9519円 |
60代 | 17万4190円 |
70代以上 | 14万6821円 |
夫婦で暮らす場合の生涯で必要なお金の金額とは?
夫婦で暮らす場合の生涯で必要なお金の金額はどうなのでしょうか。2人分のお金がかかるので、一人暮らしと比べると必然的に出費が多くなってきます。
2016年の2人以上の勤労世帯の消費支出月平均金額に税金や保障費をプラスして38年間働いた場合を計算すると、単純計算でおよそ1億9千万円が必要となります。
これに老後資金や居住費、教育費、結婚費用など諸経費をプラスすると、一生涯でおよそ3億2675万円が必要になると言われています。
生涯でかかる生活費
夫婦の1月あたりの生活費は、平均およそ22万円と言われています。その生活費の内訳と平均値は、家賃や食費、光熱費・通信費、保険料やその他生活費などに分けられ、家賃がおよそ8万円前後、食費がおよそ4万円などになります。
1カ月の家計を年齢ごとに算出
夫婦の1カ月の家計も年代によって変化していきます。30代の生活費支出平均値は30万前後、40代・50代は35万前後、60代は30万前後、70代は25万前後です。
食費の例で言うと、食費の平均値は30代で6万から7万前後、40代は7万円後半から8万前後、50代は8万前後、60代は7万後半前後になります。
年代 | 平均支出合計(1カ月) |
---|---|
30代 | 28万9000円 |
40代 | 32万4000円 |
50代 | 35万1400円 |
60代 | 30万2100円 |
70代以上 | 26万6400円 |
子どもを育てるために必要なお金3つ
子どもを育てるためにはどのような費用がかかってくるのでしょうか。
ここでは、子どもを育てるために必要な費用について紹介していきます。子どもがいる方などは、ぜひ参考にしてみてください。
子どもを育てるために必要なお金1:出産・病院費用
1つ目は、出産・病院費用です。妊娠・出産にかかる費用は基本的に健康保険が適用されないので、まとまったお金が必要となってきます。
費用は、病院や入院する部屋の種類、分娩方法など条件によって金額に差異があるため、必ず確認しましょう。
入院料や室料、分娩料、新生児管理保育料、検査・薬剤量、処置・手当料、参加医療保障制度などの内訳があります。
子どもを育てるために必要なお金2:養育費
2つ目は、養育費です。親は子どもが成人し、一人前になるまで育てる義務があります。そこまで育てるのに必要となる費用を養育費といいます。
養育費は、子どもの食費や衣料費、保険料や理美容費、私的所有物代やお小遣い代などとなっており、その基本養育費の合計金額は、大学卒業の22歳まででおよそ1640万円が必要と言われています。
子どもを育てるために必要なお金3:教育費
3つ目は、教育費です。これは基本養育費とともに必要となってくる費用で、保育園、幼稚園、小中高学校、大学などへ通って勉強するためのお金になります。
この教育費は、どこへ何年通うのかなど人によって変わってきますので、おおよそ1千万円台から5千万円台ぐらいまでと幅広い値段となっているようです。
【タイプ別】住宅購入によって必要になるお金4つ
住宅を購入する機会がある方も多いことでしょう。
これから、住宅購入によって必要になってくるお金について、タイプ別に4つ紹介します。どれが自分に合っているのか、ぜひチェックしてみてください。
住宅購入によって必要になるお金1:新築一戸建て
新築一戸建ては、家を建てるための工事費や材料費、その他諸経費などがかかり、その総金額は立てる敷地面積や大きさ、内容などによって大きく変わります。
一括ですぐに払える金額ではありませんので、多くの場合は銀行に住宅ローンを借り、返済します。
借りる際は審査がありますので、どのくらいの基準なのか確認しておきましょう。
住宅購入によって必要になるお金2:中古一戸建て
中古一戸建ては、新築一戸建てと比べると安くなります。手付金や諸経費リフォーム費などが必要で、物件によって料金は異なります。
金額をローン返済するときは、返済年数が長ければ長いほど利息支払いが多くなるため、注意が必要です。
中古専用のローンはありませんので、基本は同じですが、仲介業者の手数料やリフォーム費用など新築では発生しないお金もあるので、この費用も含めて借り入れを検討しましょう。
住宅購入によって必要になるお金3:新築マンション
新築マンションは、頭金や住宅ローンなどの購入代金や税金、手数料、保険料などの諸経費などが必要です。一戸建てと異なるところは、駐車場を借りるお金がかかることや、管理費、修繕積立金の支払いが毎月ある点です。
費用も物件によって異なりますが、料金としては新築一戸建てとそこまで変わらないことが多いです。
住宅購入によって必要になるお金4:中古マンション
中古マンションの費用は、基本的には新築と同様ですが、中古物件ならではの仲介手数料があります。そのほかはほとんど一緒ですが、やはり新築より中古は安いです。
また、ローンを組むときは、築年数の条件を設けているところももありますので、購入時は注意しましょう。
生涯で必要なお金を貯金するために知っておくべき貯蓄方法
生涯で必要なお金を貯金するために知っておくべき貯蓄方法には一体どういったものがあるのでしょうか。
ここでは貯蓄方法を2つ紹介していきます。ぜひ今後の資産運用の参考にしてください。
先取り貯蓄
先取り貯蓄とは、残ったお金を貯めるのではなく、給料から天引きするなどの方法で先に貯金にまわす貯蓄方法です。基本的には、勤務先の天引き貯蓄制度などを活用したりします。
勤務先にこういった貯金制度がない場合は、銀行の自動積立定期預金を活用すれば同様な効果が期待できます。自動引き落としで貯蓄口座へ移動されるので、お金がなかなか貯まらないという人でも意識しないうちにお金がたまりやすいです。
また、お金の使い込みを防ぐことができるという特性もあるので、貯金するのに向いている方法と言えるでしょう。
毎月一定額の積み立て
毎月一定額の積み立てをするときは、どのくらいの金額の積み立てを実行するのが良いのでしょうか。
金額の設定は、手取りの世帯収入から生活費等を除いた金額の中の余裕資金から出すのが良いでしょう。この積み立てをすることによって、生活が苦しくなっては元も子もありませんので、自分に合った金額を設定することが必要です。
生涯で必要なお金について知って今のうちから備えておきましょう
生涯で必要なお金や貯蓄の仕方について取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか。これからのライフプランのためにも、しっかりと生涯で必要なお金について備えておくことはとても大切なことです。
これからの人生のためにも自分に合った貯蓄をして、必要な金額を貯めておくと良いでしょう。