こたつの電気代はどのくらいかかる?他の暖房器具と比較や節約方法7選もご紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
こたつの電気代は安い?高い?
昔から冬の代表的な暖房器具「こたつ」ですが、日本では室町時代から利用されている歴史ある暖房器具です。
一人暮らしだと起こしてくれる家族もおらず、朝までこたつで寝てしまったという経験がある方もいるでしょう。一晩中つけっぱなしだと、電気代にどれだけ影響するのか気になる方もいるのではないでしょうか。
一時間あたりの電気代は、弱設定で約1.9円、強設定で約4.9円です。(ニトリ 即暖こたつ(120cm幅、消費電力600W)の場合です。新電力料金目安単価1kWhあたり27円(8%税込)で計算しています。
単純計算で、弱設定なら24時間で約45.6円、強設定でも約117.6円です。8時間ほどの稼働で、弱設定だと約15.2円、強設定で約39.2円です。
こたつと他の暖房器具の電気代の比較3つ
雪国である北海道・札幌のように、最高気温が一桁台の日は、家の中も一日中冷え込むのではないでしょうか。
住まいの構造や、住んでいる人の人数によっても選択肢はさまざまですが、より安い電気代で、快適な室内空間で過ごしたいものです。
暖房器具といってもこたつだけではありません。こたつの電気代の目安が分かったところで、代表的なこたつ以外の暖房器具との電気代を比較していきましょう。
こたつの電気代と比較1:ホットカーペット
ホットカーペットはその内側にある配線を発熱させて、敷物自体をあたためる仕組みです。暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は下に行く性質があるので、ホットカーペットは足元を暖めるのに最適です。また、火事の心配が少ないのがメリットです。
一時間あたりの電気代は、2畳用だと約6.5円(消費電力量(Wh):約242、中設定)です。3畳用だと約8.1円(消費電力量(Wh):約300、中設定)です。(ニトリ ホットカーペット NT2Jの場合です。新電力料金目安単価1kWhあたり27円(税込)で計算しています。)
8時間の利用で、2畳用だと約52円、3畳用だと約64.8円です。足元を暖めてくれる意味ではこたつに近いですが、電気代は比較すると割高です。
こたつの電気代と比較2:エアコン
一人暮らし物件でも、最初から設置してあることもあるエアコンは、夏には必須となる一番ポピュラーな家電です。冬場は空気が乾燥しがちなので、加湿器を併用したりと工夫が必要そうです。
一時間あたりの電気代は、6畳用で約4円~約26.4円(消費電力:550W(150~980))です。(SHARP エアコン AY-L22Nの場合です。新電力料金目安単価1kWhあたり27円(税込)で計算しています。)
エアコンは運転中の消費電力が大きく変わり、電気代を計算するのが難しいため、あくまで目安です。消費電力が小さい時はこたつに引けを取らないくらい安いですが、消費電力が大きくなるとやはり高くなります。
こたつの電気代と比較3:カーボンヒーター
カーボンヒーターは部屋全体を暖めることには向いておらず、ピンポイントに暖めたい箇所に設置するのに適しています。遠赤外線によって体の芯から暖まりやすく、空気も汚さないのでクリーンです。
一時間あたりの電気代は、弱運転時は約12円(消費電力:450W)、強運転時は約24円(消費電力:900W)です。(山善 遠赤外線カーボンヒーター DC-S098の場合です。新電力料金目安単価1kWhあたり27円(税込)で計算しています。)
8時間使うと、弱運転のときは約96円、強運転の時は約192円です。スポット的に暖めるのが得意だと、短時間でキッチンや脱衣所など狭い空間に使うのが向いていそうです。
こたつの電気代を節約する方法7選
電気代がお得なこたつですが、これから紹介する節約方法を取り入れることによって、さらに電気代を抑えられます。
それぞれの環境によりますが、出来そうなものはぜひ取り入れてみてください。
こたつの電気代を節約する方法1:布団を二枚かける
せっかく暖かくなったこたつの中の空気を、外に漏らさないことが重要です。
二枚かけるか、もしくは厚手の布団や毛布を重ねて使ってもいいかもしれません。より高い保温効果を狙うことで熱効率が良くなり消費電力が抑えられ、電気代が安く済みます。
こたつの電気代を節約する方法2:敷布団を使う
フローリングなどに熱が逃げるのを防ぐ目的で、こたつ下に敷布団やラグを敷くと効果的です。
せっかく暖めた空気が逃げてしまっては元も子もありません。こたつ敷布団には蓄熱わたが使用されていたりするので、熱を逃がしにくいです。
こたつの電気代を節約する方法3:断熱シートを敷く
断熱シートをラグなどの下に敷くのも、フローリングや床に熱が逃げにくくなる方法です。
敷布団の下に断熱シートを敷くことで相乗効果が得られるでしょう。暖かい空気が逃げてしまうと、暖めるためにさらに電気を使うことになってしまうので、敷布団か断熱シートのどちらかは使いたいところです。
こたつの電気代を節約する方法4:サーモスタット機能付きを選ぶ
サーモスタット機能とは、一定の温度に達したときに自動的に発熱をやめ、温度が下がってくるとまた発熱を初めて設定温度に上げる機能のことです。
この機能によってこたつの中でオンオフが繰り返されるので、こまめに消す必要がありません。方法1~3と組み合わせることによって、弱設定など低い出力状態でも、暖かさを維持して過ごすことができます。
こたつの電気代を節約する方法5:出入りを素早くする
出たり入ったりを繰り返し、上掛けの布団がめくれ外に空気が漏れる頻度が多いと、せっかく暖まったこたつの中の空気が冷えてしまいます。冷えるとまた電力を使って暖めるため、電気代に影響が出てしまいかねません。
やむを得ず出入りの回数が増える時は、意識して素早く、そして掛け布団がめくれて隙間ができないように気を付けることがポイントです。
こたつの電気代を節約する方法6:人感センサー機能付きを選ぶ
人感センサー機能の付いたこたつは、人の動きを感知して自動でオンオフを切り替えてくれるので、消し忘れなどの無駄が発生しません。
忘れっぽい性格でも、人感センサー機能付きの「省エネこたつ」を選ぶことによって必然的に節電・節約につながるので、最初の購入の際の選択がキーとなります。
こたつの電気代を節約する方法7:温度は中から初めて弱にする
温度設定の調整によって節約する方法です。始めは中に設定して温度を上げ、しっかり暖まったら弱に変更します。
上に記載してきた節約方法と組み合わせることによって、ずっと中の設定のままだと逆に熱く感じてしまうでしょう。暖めのスタートダッシュをすることで、その後は弱の設定でも、冷えすぎず熱くなり過ぎずほど良い温度感を維持できるのです。
こたつを使用するメリット3つ
他の家電にくらべて電気代が抑えられ、さらに節約方法を駆使してよりお得に使うことができると分かりました。
それでは、こたつを日常で利用することの、電気代以外のメリットを見ていきましょう。
こたつを使用するメリット1:空気が乾燥しにくい
こたつは足元の空気だけ暖めているので、部屋全体の空気は乾燥しません。部屋の空気が乾燥しすぎると、お肌への悪影響、ウイルスの活性化による風邪、火事の危険性など、良いことがありません。
こたつを使用するメリット2:末端冷え性の人におすすめ
日本は家の中で靴を脱ぐ文化ですから、床が冷たいとストレスとなり、体温調節がうまくできないと自律神経の乱れに繋がったりします。頭寒足熱という言葉があります。頭部を冷やし、足を暖めることが健康によいとされる意味の四字熟語です。
こたつで直接足を暖め、血の巡りを良くすることで全身に良い影響を与えることができると言われています。足が暖かくなると眠くなってそのまま寝てしまいそうになりますが、脱水症状をひき起こしたりするので気を付けましょう。
こたつを使用するメリット3:暖まるまでの時間が短い
こたつは部屋全体を暖める器具ではないので、こたつの中の狭い空間を暖めるのに時間はそうかかりません。
また設定温度に達するまでの数分間、大きい出力で運転しますが、暖まってしまえば弱運転に切り替えたり、一般的になっているサーモスタット機能などでオフになることで、うまく調節ができるようになっています。
こたつの電気代を賢く節約しよう!
いくつかの暖房器具と比較したことで、こたつの電気代は安く、メリットも多いです。
長い年数こたつを使い続けている場合は、古いこたつから最新式のサーモスタット機能や人感センサー機能が付いたこたつに買い替えること自体が節約につながると言えます。
上に記載した節約方法をいくつか組み合わせて、より効率的に電気料金を抑えることができるので、ぜひ取り入れてみてください。