100Wの電化製品4つ紹介|電気代を抑える方法についても解説
2020 10.21この記事はPRを含みます
100Wの電気代はどれくらい?
ステイホーム中、お家の電気代に驚いたという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、テレワークでも活躍するデスクトップパソコンが消費する電力量の目安でもある100Wの電気代を紹介します。
【時間別】100Wの電化製品を使った際にかかる電気代4つ
電気代の計算では単位はWではなくkWhを用います。
その計算式は、消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)、そしてWh÷1,000=kWh、最後にkWh×1kWhあたりの電力量料金=電気代、になります。
この式を使って100Wの電気代を紹介していきます。
電気代1:1時間使用した場合
100Wの電化製品を1時間使用した場合について見ていきます。
まず電力量は1時間なので、100W×1時間(h)=100Whになります。次にこれをkWhに変換すると、100Wh÷1,000=0.1kWhです。
最後に、これに1kWhあたりの電気料金をかけることになるのですが、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が定める、電力料金の目安単価である27円/kWhを使います。
したがって、0.1kWh×27円/kWh=2.7円ということになります。
電気代2:24時間使用した場合
ここからは元の式に当てはめて計算していきます。
24時間使用した場合の電力量は100W×24時間=2,400Wh、それをkWhに直すと2400Wh÷1,000=2.4kWh、最後に電気代を出すと2.4kWh×27円=64.8円となります。
この金額だとそこまで高くは感じない方が多いでしょう。
電気代3:1ヶ月使用した場合
ここでは1ヶ月を30日として計算します。
単位を時間にすると、24時間×30日=720時間になります。
この場合の電力量は100W×720時間=72,000Wh、それをkWhに直すと72,000Wh÷1,000=72kWh、最後に電気代を出すと72kWh×27円=1,944円になります。
電気代4:1年間使用した場合
最後に1年間丸々使用した場合の電気代を計算します。
1年を時間に直すと24×365=8,760時間ということになります。
1年間に使用した電気代を計算する場合の電力量は100W×8,760時間=876,000Wh、それをkWhに直すと7876,000Wh÷1,000=876kWh、最後に電気代を出すと876kWh×27円=23,650円になります。
このように日々の積み重ねが最終的に大きなものになってしまうのです。
電気代を抑える方法8つ
ここまで実際にかかる電気代について紹介しましたが、この電気代を下げる方法があれば知りたいという方は多いはずです。
そんな方のために電気代を少しでも抑えられる方法をご紹介します。
電気代を抑える方法1:契約アンペアを下げる
この方法は実践できる方とそうでない方がいます。まずはこの理由から解説します。
電気料金の方式には大きく分けて2種類あります。1つは最低料金制、もう1つはアンペア制です。そしてこの方法を実践できるのはアンペア制をご利用の場合です。どちらの方式かは利用している電力会社によります。
アンペア制では、毎月使える電気の量が契約ごとに予め決まっていて、その量に従って電気代の基本料金が決まっている方式です。
アンペア制は、契約アンペア数が少ないほど基本料金が安いので、今現在契約しているアンペア量より少ない契約に変更すれば、結果的に電気代が安くなるというわけです。
しかし注意すべき点もあります。契約アンペア量が少ないということは、同時に使える電気の量が少ないということになります。
契約アンペア量を超えてしまうとブレーカーが落ちるといったことになってしまうので、自分に合った契約量を考慮しながら下げるようにしましょう。
電気代を抑える方法2:電力会社を見直す
2016年の4月に電力の小売り全面自由化が行われました。これにより、自分のライフスタイルに合わせて、よりお得な電力会社と契約を結ぶことが可能になったのです。
料金体系が事業者ごとに異なるため、自分に合った料金体系の会社を選んで、電気代を安くすることが出来ます。様々な電力会社の料金体系を見比べ、自分に合った電力会社を見つけましょう。
電気代を抑える方法3:待機電力をなくす
待機電力とは簡単に言うと、使っていない間もコンセントなどをつないでいることで少しずつ消費される電気のことです。これを減らせばその分の電気代ももちろん抑えられます。
同調査では、発生する待機電力が大きい電化製品も調査されていて、ガス温水器・テレビ・エアコン・電話機・録画再生レコーダーが待機電力の大きい電化製品TOP5となっています。
例えば、ガス給湯器は使わないときに主電源をオフにする、エアコンはシーズンオフの間コンセントを抜いておく、省エネモードがある電化製品はそれを利用する、といった方法で待機電力は抑えられます。
電気代を抑える方法4:料金プランを見直す
この方法は先ほどの電力会社の見直しと似たものではありますが、ここでは電力会社はそのままでプランを見直す方法をご紹介します。
各電力会社も顧客のライフスタイルに合わせた様々なプランを用意しています。
例えば東京電力では、一般的な従量課金のプランに加えて、夜間の料金を低く設定したものや、一定量までを定額にして超過した分だけ従量課金になるものがあります。前者は昼間は在宅していない家庭、後者は1日の消費電力が多い家庭にとってお得です。
このように自分のライフスタイルに合ったプランを見つけることで同じ電力会社のままでも電気代を今よりも抑えることが出来ます。
電気代を抑える方法5:家電を買い替える
家電製品は技術力の進歩に伴い、その省エネ性能を向上させ続けています。省エネ性能が向上するということは、その分消費電力が少なく済むということなので、新しい家電に書行けることは電気代を抑える効果があります。
近年ではエアコンやテレビなども省エネ性能の向上により消費電力が少なくなっています。家庭で使っている家電製品が古いままの方は、思い切って買い替えることも良い選択かもしれません。
電気代を抑える方法6:スリープ機能を使う
ここではパソコンのスリープ機能を活用する方法について紹介します。
当たり前のことではありますが、パソコン自体の消費電力の大きさは、起動中→スリープ中→シャットダウン(電源オフ)状態の順で減っていきます。であれば電源を切っておくのが1番の節電になるじゃないか、と思われるかもしれませんがそうではないのです。
なぜなら、起動している状態からシャットダウンする際と、シャットダウン状態から起動する際に通常より多くの電力が使われるからです。
ですから、一旦作業を止めてその後再開するようなときにはスリープ状態にしておく方がお得なのです。中断の度に電源のオンオフを繰り返していると、その分電気代が増加してしまいます。
電気代を抑える方法7:LED電球に変える
この方法は最近では一般的にも知られています。ここではどれくらいお得なのかを紹介していきます。
そもそも、なぜLED電球が他の白熱電球や蛍光灯よりもお得なのかというと、エネルギー変換効率(発光効率)の高さが理由です。
電球は電気エネルギーを光エネルギーに変えることで発光しています。電気エネルギーをどれくらい光エネルギーに変換できているかを示すのがエネルギー変換効率です。一般的に白熱電球は約10%、蛍光灯は約20%、そしてLED電球は30~50%といわれます。
つまり、白熱電球は受け取った電気の9割を無駄にしているといえます。一方でLEDはその無駄が比較的少ないため、同じ明るさを必要とした場合、電気代が安くなります。
電気代を抑える方法8:冷蔵庫をこまめに閉める
冷蔵庫を開けたままにしておくことは当然のことながら電気代の無駄使いに繋がります。一般社団法人日本電機工業会の調査では、冷蔵庫の開閉時間を半減させると消費電力は5%減るという結果が出ています。
したがって、やはり冷蔵庫をこまめに閉めることは電気代の節約になります。
このような電気代を抑えられる小さな工夫は他にもあるので、少しずつ実践することが有効でしょう。
100Wの電化製品4つ
ここまで100Wの電気代、電気代を抑える方法について紹介してきましたが、実際身の回りにある100Wの電化製品は何なのかを知らないと実践はしづらいはずです。
そこでここからは、身近な家電の中で消費電力が100Wのものを4つピックアップしてご紹介します。
100Wの電化製品1:スピーカー
スピーカーはその出力によって出すことが出来る音量が異なりますが、家庭用ならば出力100W程度で十分です。
電気代に関してはどれほどの時間音楽再生などを行うかにもよりますが、家にいるときにBGMのように再生し続けたり、カフェなどを経営していてそこでBGMを流し続けたりする方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はもしかすると、初めに紹介した1年間使用した場合に近い金額を年間で払うことになるかもしれません。
100Wの電化製品2:デスクトップパソコン
ここではデスクトップパソコンを挙げています。デスクトップパソコンの消費電力は長時間使った場合でおよそ100W前後にはなりますが、通常時は最近のもので30W前後です。
さらに、節電機能や先ほど紹介したスリープ機能などを使うことが出来るので電気代を抑えることは比較的簡単でしょう。
例えば、画面の明るさを100%から40%に下げた場合、およそ23%消費電力が減るという調査結果があります。
ただし、実際の消費電力が30W程度なので1日3時間程度の使用なら月に約100~200円程度と、それほど電気代はかからないと言えるかもしれません。
100Wの電化製品3:照明
照明は場所にもよりますが、長時間点けたままにする場合には、初めに紹介した1時間使用したときや1日使用したとき、のような電気代になるといわれています。
しかし、すでに述べた通り、その場合の電気代は安くはないといえます。そこで活躍するのはやはりLED照明です。
一般的に、照明のワット数を下げると明るさが暗くなりますが、LED電球は白熱電球と同じ明るさでワット数を下げることが出来ます。よって、同じ明るさで電気代を節約することができるのです。
100Wの電化製品4:マッサージチェア
マッサージチェアの消費電力は100W前後が多いといわれています。
1日の中で使用する時間は10分から30分になるでしょう。この場合、使用時間が短いので電気代はあまりかからないことが多いようです。
大手マッサージチェアメーカーのフジ医療器によると、同社のマッサージチェアを1日30分使用したときの電気代は、製品によってばらつきはありますが、15円程度のものから高くても70円程度になるそうです。
100Wの電気代について知ろう
ここまで100Wの電気代について紹介してきました。100Wの電気代は家計にとって結果的に大きな影響を持つものになりますが、紹介したように節約する方法も多くあります。
今現在、家の電気代を抑えたいと悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。そんな方は家の中の電化製品の使い方を工夫したり、電気の契約について見直したりすることが有効かもしれません。