水道光熱費の節約方法16選|光熱費削減のために見直しできるポイントを紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
光熱費とは?
光熱費とは、電気・ガス・灯油など、生活に必要なエネルギーを購入するためにかかる費用をさします。身近な生活に関わる費用ですので、生活のちょっとした習慣を見直すことで、削減できる費用です。
一般的には、上下水道料金も含めて水道光熱費といい、総務省の家計調査でも「光熱・水道」というまとめた分類のため、ここでは、水道料金も含めて光熱費として取り上げていくことにします。
光熱費の平均金額とは?
総務省統計局が公表している「家計調査報告」から、2019年の光熱・水道の月平均額をご紹介します。
二人以上の世帯の平均は21,951円/月、単身世帯の平均は11,652円/月、総世帯の平均は18,485円でした。また、二人以上の世帯の21,951円の内訳は、電気代10,825円、ガス代4,853円、その他光熱1,229円、水道5,044円です。
ご自身の光熱費を平均と比較してみてください。
水道光熱費の節約方法16選
家庭内ではさまざまなもので光熱費を消費しています。光熱費を削減するには、ひとつひとつに使われる光熱費を、細かく削減していくことがもっとも削減効果があります。
家中の家電製品からお風呂やトイレまで、家中で消費する光熱費の節約方法をご紹介します。16にのぼる節約術がありますので、気軽に取り組めそうなものから、ぜひ取り入れていってください。
光熱費の節約方法1:電球
電球には従来から使われている白熱灯や蛍光灯に加え、LED電球があります。一般的な60W型の電球の消費電力は54WですがLED電球は8Wと、約85%の省エネ効果があり、電気代を大幅に節約できます。
LED電球は価格が高価ですが長持ちするため、買替えのタイミングでLEDに切替えてみてはいかがでしょうか。
他にも、明るくしすぎないことや、人感センサーを取入れて点灯時間を短くするのも効果があります。
光熱費の節約方法2:冷蔵庫
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、最新の冷蔵庫は10年前と比べると約43%の省エネ効果があります。10年以上前の型の冷蔵庫を使っているご家庭は、省エネ型商品への買替えすることで、電気代を大きく節約できます。
今ある冷蔵庫の節電のコツは、効率よく冷やすことと庫内の温度を一定に保つことです。ものを入れ過ぎない、ドアの開閉回数を減らす、熱いものは冷ましてから入れるなども有効です。
光熱費の節約方法3:炊飯器
炊飯器の節電のポイントは、長く保温しないこと、使わないときはプラグをコンセントから抜くことです。
炊飯器の保温時間が4時間を越えると、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなりますので、保温時間は4時間までが目安となります。
また、ある程度の量ならまとめて炊くより2回に分けて炊いた方がお得なので、食べる時間にあわせて炊き上がるようタイマー予約を活用するとよいでしょう。
光熱費の節約方法4:電子レンジ
電子レンジは、食材の下ごしらえなどに積極的に活用することで、ガス代を節約できます。
たとえば、ブロッコリーやカボチャをガスコンロで下ごしらえするのにかかるガス代は年間1,470円ですが、電子レンジに変えると年間410円になるので、年間1,060円もの節約ができます。
肉や野菜にしっかり火を通したい時は、フライパンで焦げ目をつけたあとに電子レンジで温めるのもおすすめの節約術です。
光熱費の節約方法5:食洗器
食洗機は電気代がかかる家電のひとつですが、4~5人の食器洗浄なら手洗いより光熱費を節約できるともいわれます。
資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、手洗いによる年間の水道光熱費は25,560円ですが、食洗機を使うと16,990円ですので、8,570円の節約です。
食洗機を使うときは、洗浄終了後に扉を開けて余熱で乾燥させたり、食器数が少ないときは少量コースを選んだりするのも効果があります。
光熱費の節約方法6:洗濯機
洗濯は、毎日少量ずつ洗うよりも、まとめて洗うことで洗濯回数を少なくすることで光熱費を節約できます。資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、洗濯回数を半分に減らすことで、年間の電気代が160円、水道代が4,360円節約できます。
ほかには、お風呂の残り湯を利用したり、定められた量の洗剤を利用したりすることで、水道代を節約するのも効果があります。
光熱費の節約方法7:掃除機
掃除機の電気代を節約するには、部屋を片付けてから掃除機をかけることで、掃除機の利用時間を短縮する方法があります。掃除機をかける時間を1日1分短縮した場合、年間150円の節約につながります。
より大きく光熱費を節約したい場合は、掃除機の使用をやめて、ほうきとちり取りに切替える方法もあります。
光熱費の節約方法8:テレビ
家庭の消費電力量の中でテレビが占める割合は8.9%で、冷蔵庫・照明器具に次ぐ第3位ですので、ぜひ節約していただきたい家電です。テレビの光熱費の節約は、視聴時間を減らす、画面の輝度を下げる、未使用時は主電源をOFFにするの3つです。
32型テレビで1日1時間視聴時間を減らすと年間450円の節約、画面輝度を最大から中に下げると年間730円の節約になります。
見ないときはテレビを消すことが何よりも有効です。
光熱費の節約方法9:パソコン
パソコンの省エネ方法は、使わないときは電源を切ることです。1日1時間利用時間を短縮した場合の年間の節約額は、デスクトップで850円、ノート型で150円です。
パソコン自体の消費電力は、デスクトップで50~150W、ノート型で20~30W程度ですので、1日10時間使用しても数十円しかかかりません。プリンターなどの周辺機器についても、使わない時は電源を切ったり、取り外したりすることをおすすめします。
光熱費の節約方法10:アイロン
アイロンは熱を発生させる家電のため、消費電力が高く、1時間使うと電気代は27円程度になります。
アイロンの電気代の節約方法は、アイロンを温めている間も、低温時はアクリル・ポリウレタン素材にアイロンをかけ、中温時にウール・ナイロン素材にアイロンをかけ熱を無駄にしないことです。
他にも、アイロンはまとめてかける、しわを伸ばしてから干す、アルミ素材のカバーのアイロン台を使うといったものが挙げられます。
光熱費の節約方法11:エアコン
エアコンは電力消費量がテレビに次ぐ4位の家電ですが、設定温度を1度変えるだけでも節電効果が期待できます。
たとえば、冷房時の設定温度を27℃から28℃にした場合、1日9時間使用だと年間820円の節約になり、暖房設定温度を21℃から20℃にした場合、1日9時間使用だと年間1,430円の節約です。
また、フィルターを月2回掃除するだけでも、年間860円の節約になるのでおすすめです。
光熱費の節約方法12:ドライヤー
ドライヤーの消費電力は家電の中でトップクラスで、ブレーカーを落とす原因にもなります。
ドライヤーの利用時間を短縮するのに効果があるのが、タオルドライをしっかりすることです。
節電におすすめの乾かし方は、はじめは高温の高出力で一気に乾かし、ある程度乾いてからは風量を弱めたり低温に切替えたりして、最後は冷風にすることです。冷風だと消費電力が30~40%程度節約できます。
光熱費の節約方法13:ガスコンロ
ガスコンロを節約するには、利用時間を短くするのが一番効果があります。鍋に水滴がついていると、水を蒸発させるのに余計なエネルギーが使われるため、拭いてからコンロにのせます。鍋の底は丸い物より平たい方が熱効率が高く、省エネ効果が高いです。
火力をなべ底からはみ出さないように調節するのも有効です。水1リットルを1日3回沸騰させるとき、強火から中火にすることで、年間390円の節約につながります。
光熱費の節約方法14:お風呂
浴槽にお湯をためるときは、浴槽に水をためてから沸かすより、沸かしたお湯をためた方が無駄が少ないです。また、浴槽のお湯はどんどん冷めていくので、フタをしたり、間隔をあけずに入るなどの工夫をすることをおすすめします。
光熱費の節約方法15:シャワー
お風呂では水道代も節約ポイントになります。シャワーを1分間使うと12リットルですので、4人家族が4分ずつシャワーを使うだけで、浴槽1杯と同じ量になります。
シャワーを流す時間を1分間短縮した場合、年間でガス代2,070円、水道代1,140円の節約になります。シャワーを不必要に流さないようにしましょう。
光熱費の節約方法16:トイレ
暖房便座や温水洗浄便座がある場合、利用していない時間に節約の余地があります。省エネ機能がついているのであれば活用してください。
暖房便座は使わないときはフタを閉めることで、年間940円の節約になります。また、設定温度を一段階下げたり、冷房期間中はOFFにしたりすることで710円節約できます。
光熱費節約や削減のために見直しできるポイント6つ
光熱費の削減は、ひとつひとつの家電の節約術以外にも、まとめて大きく節約する方法があります。日頃の節約術とあわせて取入れることで、さらに光熱費を節約することができますので、ぜひ取入れてみてください。
光熱費節約や削減のために見直すポイント1:料金プランの変更
2016年4月の電力自由化により、現在では自由に電力会社を選んで、自分に合ったプランで契約することで、電気代を大元から見直すことができます。
電力会社やプランによって電気の品質が異なるわけではないので、どの会社であっても安心して使えます。Web上でシミュレーションして自分にあったプランを見つけることもできるので、試しに使用してみてはいかがでしょうか。
光熱費節約や削減のために見直すポイント2:古い家電の買い替え
近年発売されている家電製品は、効率が大幅に向上しているので、省エネ型製品に買替えることで光熱費を節約できます。
たとえば、最新の冷蔵庫は10年前のものと比べると約43%、LEDランプは約85%、テレビは約48%、エアコンは約4%も省エネできるようになりました。
統一省エネラベルという、省エネ性能の高い順に5つ星から1つ星で示した取り組みもあるので、星の多い商品を選ぶとよいでしょう。
光熱費節約や削減のために見直すポイント3:家電を省電力設定にする
最近の家電製品には、省電力設定やエコ機能のあるものが多いです。エアコン、テレビ、調理家電など、幅広い製品に省電力機能はついているので、積極的に利用することをおすすめします。
光熱費節約や削減のために見直すポイント4:使っていない家電のコンセントを抜く
電気製品は、コンセントに差しっぱなしにしているだけで、待機電力という電気代がかかっていますが、待機電力の総量は、一般家庭の7.3%にもなるともいわれますので、
総務省の家計調査報告によると、2人以上世帯の電気代の平均月額は10,825円ですので、待機電力を削減すると、最大で、月790円、年9,500円程度の節約が可能といえます。
光熱費節約や削減のために見直すポイント5:契約アンペア数を下げる
電力会社と契約するときには、契約アンペア数を決めて契約します。基本料金はアンペアが大きくなるに従って高くなるため、契約アンペア数を下げることで電力の基本料を節約できます。
アンペア数が不足するとブレーカーが落ちてしまいますが、同時に電力を使わないよう気をつけることで回避できます。契約アンペア数は、契約の途中で変更することもできるので、見直しを検討してみてください。
光熱費節約や削減のために見直すポイント6:支払い方法を見直す
光熱費の支払いを毎月請求書払いにしている方は、口座振替やクレジット払いに変更することで、数十円の割引を受けることができます。
また、クレジット払いにするとポイントもたまりますし、公共料金支払いのボーナスポイントを付与してくれるところもあります。
ひとつひとつは数十円ですが、毎月のことですので、年間にすると千円以上になる可能性もあるので、節電に加えて実践してみてください。
光熱費の節約方法を知ろう
光熱費の節約術は、ひとつひとつは小さな節約ですが、節約習慣を身につけ、継続することで、年間数千円の節約につながっていきます。
節約習慣が身につくと、ストレスなく節約できるようになりますので、無理をせず、できるところから取り組んでいくようにしてください。毎月の光熱費を振り返り、節約効果を確認しながら、光熱費の節約を続けていってください。