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30歳代で1000万円貯金するためのコツ6つ|独身と結婚後の貯金額を解説

2021 03.12この記事はPRを含みます

30歳代の貯金額とは?

30歳というと仕事もキャリアを積み収入が安定していく年代で、また結婚やマイホーム購入などを検討する人生の中でも忙しい時期です。この時期は自分の人生を見つめなおす人も多く、ご自分のマネープランを考え始める年代ともいえます。

 

ここでは30歳代の平均貯金額についてみていきます。また、30歳代におすすめの貯金方法や、30歳代で1000万円を貯めるコツや、30歳以降に想定される費用などをご紹介します。

30歳代独身の貯金額

30歳代で独身の人の令和元年の平均貯金額は359万円となっています(金融資産を保有していない人(貯蓄をしていない人)を含む)。

 

この金額には預貯金以外にも貯蓄性の生命保険や債券や株式や投資信託などの金融商品もふくまれています。また、全体の平均貯金額の中で中央値は77万円となっています。

 

平均貯金額よりも中央値がだいぶ低くなっているのは、貯金額が高い人と低い人で乖離があり、またそのうち貯金額が平均よりだいぶ低い金額に集中していることが考えられます。

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)

30歳代で結婚している人の貯金額

30歳代で結婚している人の令和元年の平均貯金額は529万円です(金融資産を保有していない人(貯蓄をしていない人)を含む)。また、貯金額の中で中央値が240万円となっています。独身の人よりも貯金額がだいぶ高くなっており、また中央値もかなり高いことがわかります。

 

つまり、結婚した人の場合は貯金額も大きくなり、全体的にも貯蓄している人の割合が大きく、中央値を引き上げているということがわかります。

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年以降)

貯金なし

30歳代の独身・既婚の平均貯蓄額がわかりましたが、30歳代でも貯金が全くないという人の割合は独身で24%、2人以上世帯で19%になっています。つまり、30歳代独身で貯金を全くしていないという人が4人に1人、2人以上世帯では5人に1人の割合でいることになります。

 

理由はそれぞれですが、生活で手一杯という人も多いです。30歳代は貯金をしている人としていない人で大きく差が出てくる世代ともいえるでしょう。

30歳代におすすめの貯金方法4つ

30歳代が将来のために貯金をしている人としていない人と差がついていく年代だということがわかりました。では30歳代から貯蓄をしたいという場合は、どのような方法があるのでしょうか。

 

ここでは30歳代におすすめの貯金方法4つをご紹介します。

おすすめの貯金方法1:つみたてNISA

30歳代におすすめの貯金方法につみたてNISAがあります。つみたてNISAとは投資信託により資金運用する方法で、手数料も安く少額から積み立てられ初心者でも気軽に始めることができます。

 

NISAとは通常は利益にかかる税金が一定期間非課税となる制度です。つみたてNISAを使えば非課税期間が最長20年で、リスク分散にもなるため長期投資に向いており、上手くいけば非課税でお得にお金を増やすことができます。

金融庁

おすすめの貯金方法2:iDeCo

30歳代におすすめの貯金方法にiDeCoがあります。iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、任意で加入し老後資金を貯める私的年金制度のことです。商品は定期預金や保険商品や投資信託から選択して毎月上限範囲内で積立して運用していきます。

 

積立は所得控除対象となり運用益が非課税になるメリットがありますが、60歳になるまで引き出せず、専用口座の開設と維持に手数料がかかるなどデメリットもあります。

iDeCo 厚生労働省

おすすめの貯金方法3:投信自動積立

30歳代におすすめの貯金方法に投信自動積立があります。投資信託を毎月一定額、自動的に積み立てするサービスでドルコスト平均法と呼ばれる定時定額運用手法によって一括で買い入れるよりも平均買い付け額が低くなることが証明されています。

 

自動積立は目標額に向かい長期投資する場合の有効な手段ですが、運用益を大きく狙うことはできず、長期間で利益を積み上げる商品になります。

投信自動積立 三井住友銀行

おすすめの貯金方法4:積立式定期預金

30歳代におすすめの貯金方法に積立式定期預金があります。積立式定期預金とは毎月指定した口座から自動で引き落とし定期預金口座に積立てていく金融商品です。

 

積立日や積立額は自分で自由に設定でき、給料日に合わせて引き落とすなどすれば自動的に積み立てが可能で、少額から申込み可能で定期預金のため普通預金よりも金利が若干高いです。しかし、貯蓄型保険や投資信託よりは利回りが良くないというデメリットもあります。

積立式定期預金 イオン銀行

30歳代で1000万円貯金するためのコツ6つ

30歳代で貯金をすることは、その後の結婚やマイホーム購入など人生設計のためにも重要になってきます。貯金に励んでいる人の中には30歳代で貯金1000万円を達成している人もいます。

 

そこで、ここでは30歳代で1000万円貯金するためのコツを6つご紹介します。これから貯金したいという方はぜひご参照ください。

1000万円貯金するためのコツ1:老後資金にこだわらない

1000万円貯金するためのコツに老後資金にこだわらないことがあります。最近、老後2000万円問題が話題になっていますが、老後のことを考えて保険や個人年金などにお金をかけているとお金がなかなか貯まりません。

 

保険や個人年金などはお金を後で貰うことになり、どちらももらえるのは60歳以降になります。そうすると、いまお金が必要になっても使えないことになり、1000万円の貯金は難しくなっていきます。

1000万円貯金するためのコツ2:ボーナスを別口座に移す

1000万円貯金するためのコツに、ボーナスを別口座に移すということがあります。普段引き落としをしたり、生活資金を管理する口座と貯金する口座は別にした方が管理しやすいですが、ボーナスは入ったらすぐに貯金用口座に移し替えましょう。

 

残高があることでどうしても浪費してしまいがちです。すぐに別口座に移すことで普段の生活費と同じ金額になるので財布のひもが緩むことなく貯金ができるようになります。

1000万円貯金するためのコツ3:資産を運用する

1000万円貯金するためのコツに資産を運用するということがあります。投資は、リスクが少ない投資を選ぶことによって時間をかければ着実に資産を増やせる可能性があります。

 

まずは投資リスクを理解した上で、投資商品の勉強をするなど挑戦してみることが大事です。現在は、NISAやiDeCoといった非課税制度も利用できるので、うまく利用して資産を増加させましょう。

1000万円貯金するためのコツ4:貯金簿をつける

1000万円貯金するためのコツに貯金簿をつけるということがあります。貯金をするためには、自分が何にどのくらいのお金をつかっているのか、貯金残高がいくらなのかをつねに把握する必要があります。

 

なんとなく、貯金しようとしても、なかなかおもうように貯まりません。自分が何にお金を使っているかを把握し、貯金についてもお金の流れをつかむことで無駄を省き、無理なく貯金することができるようになってくるでしょう。

1000万円貯金するためのコツ5:口座を分散させない

1000万円貯金するためのコツに口座を分散させないことがあります。銀行のキャンペーンなど
のときにその都度口座を作るなどすると、お金を分散することになり自分がどのくらいの資産があるか把握しづらくなります。

 

また、少額をいろいろな口座に持っていても大した利息もつかずに意味がありません。まずはまとまった金額になるまでは口座を分散しないようにして、とりあえずの目標を100万円として貯めてみましょう。

1000万円貯金するためのコツ6:無理をしない

1000万円貯金するためのコツに無理をしないことがあります。1000万円を貯めるということは、一朝一夕ではできず、長期間を要します。節約にばかり目が行き、本当は辛いのに頑張りすぎていると、まず長続きしません。

 

それよりも、自分が楽に続けることができる節約方法を見つけるようにしましょう。ストレスなく、楽しくできる節約方法であれば楽しみながら、いつの間にか1000万円まで貯めることができるでしょう。

30代以降で想定される費用5選

ここまで30代の平均貯金額がいくらか、また30代で1000万円を貯める方法をみてきました。30代以降は結婚や住宅購入、出産、子育てなど大きなイベントを控えた年代といえます。

 

そこで、ここでは30代以降に想定される費用に何があるのか、また平均費用としてどの程度かかるのかについてみていきます。

30代以降で想定される費用1:結婚

30代以降で想定される費用に結婚費用があります。結婚する場合は、たとえば結婚相手への婚約指輪代と結婚指輪代、結婚式費用、新婚旅行代、新生活のための引っ越しや家具・家電代など多くの費用を要します。

 

これらの結婚費用として、2019年の全国の平均費用が323.8万円となっています。ただし、これは全国の全年代の平均であり、地域ごとに結婚に要する平均費用は違いますし、年代ごとにも平均費用が異なっています。

ゼクシィ結婚トレンド調査 2019

予備資金

結婚そのものに大きな費用がかかることがわかりましたが、結婚後生活するにあたり、突然の病気やケガなども想定されます。万が一のときに働けなくなったときのための予備費には、手取り給料の6か月~1年ほど予備資金として貯金することが望ましいとされています。

 

予備資金は個人個人の毎月の生活資金額によりますので、ご自分にあてはめて必要な金額を割り出し貯金しておく必要があります。

30代以降で想定される費用2:出産

30代以降で想定される費用に出産費用があります。出産費用としては、平成24年度で全国平均が416,727円でした。しかし、これは全国平均で地域により出産費用平均額は異なります。

 

また、出産時は健康保険より出産育児一時金が1人につき42万円支給されるため、負担を減らすことができます。しかし、出産はその他にマタニティ用品やベビーグッズも必要で、それら含めると出産後にさらに費用がかかるといえるでしょう。

公益財団法人 生命保険文化センター

30代以降で想定される費用3:マイホーム資金

30代以降で想定される費用にマイホーム資金があります。30代では結婚し子供ができるなどしてマイホームを購入する人も増えてきます。

 

住宅購入にかかる費用は、マンションか土地付き注文住宅か建売かなどによって異なりますが、2019年全国平均でマンション4,521万円、土地付き注文住宅4,257万円、建売住宅3,494万円、注文住宅3,454万円、中古マンション3,110万円、中古戸建2,574万円となっています。

2019年度 フラット35利用者調査 住宅金融支援機構

30代以降で想定される費用4:教育資金

30代以降で想定される費用に教育資金があります。教育資金として幼稚園から高校まですべて公立だった場合は総額が約540万円かかるのに対し、すべて私立の場合は約1,770万円かかるとされています。

 

また、私立大学と国立大学でも費用は大きく異なり、国立大学では4年間総額が約240万円に対して私立大学は理系で約541万円、文系で397万円となっています。

○国立大学等の授業料その他の費用に関する省令 文部科学省
平成28年度子供の学習費調査 文部科学省
平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について

30代以降で想定される費用5:老後資金

30代以降で想定される費用に老後資金があります。サラリーマンの場合、老後は年金のみに頼らざるをえない人もいますし、自営業でも年齢が高くなれば引退ということになるので、あらかじめ老後資金を貯める必要があります。

 

老後資金として必要な額は年金で賄えない部分の金額で、必要額は個人ごとに異なります。最近では不足分を1人あたり2000万円との試算が出て話題になっています。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」

貯金額1000万円を目指そう

30歳代の平均貯金額と想定される出費、30歳代で1000万円貯める方法についてみてきました。30歳代からは、人生において大きな費用がかかるイベントが多数控えており、それに備えて貯金することが必要になってきます。

 

30歳で気づけばまだまだ間に合いますが、50歳代、または定年前に気づいたのでは手遅れとなることもあります。人生設計を30歳代から考えることの重要性を知り、貯金額1000万円を目指しましょう。

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