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資産運用ポートフォリオを作ろう!作成のメリット5点と傾向3つ

2020 10.21この記事はPRを含みます

資産運用ポートフォリオとは

資産運用ポートフォリオとは「どのような投資商品をどのくらい購入するか」を決めるものです。

金融分野でのポートフォリオは、購入する金融商品の組み合わせを指す言葉です。そのため、資産運用ポートフォリオなら「投資のために購入する金融商品の組み合わせ」ということになります。

資産運用を行う場合、まずは資産運用ポートフォリオを作るべきとされています。この記事では資産運用ポートフォリオについてご紹介していきます。

アセットアロケーションとの違い

アセットアロケーションとはポートフォリオを組むために大まかな資産配分を行うことを指します。

資産運用ポートフォリオは、どのような投資商品をどのくらい購入するかという金融商品の組み合わせで、アセットアロケーションはそのための資産配分ということになります。

まずは、アセットアロケーションで大まかな資産の配分を決め、さらに具体的な銘柄を決めればポートフォリオになるというイメージになります。

資産運用ポートフォリオを作るメリット5点

資産運用ポートフォリオを作ることにはさまざまなメリットがあります。

リスクをともなう資産運用を行う際に、事前にポートフォリオを作ることは資産を守り効果的な資産運用を行うために非常に重要だと言われています。

ここでは資産運用ポートフォリオを作るメリット5点をご紹介しますので、資産運用のために金融商品の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

メリット1:目標が明確になり効果的に資産運用が可能

事前にポートフォリオを作れば、目標が明確になり効果的に資産運用ができるというメリットがあります。

資産運用を行う場合、目標利回りを設定することでより運用効率が上がると言われています。さらに資産運用ポートフォリオをしっかりと作っていれば、目標利回りに届かない場合でもスムーズな資産の組み換えや見直しなどが行えるようになります。

そのため、より目標に対して効果的な資産運用が可能となるのではないでしょうか。

メリット2:分散投資が適切になる

事前にポートフォリオを作れば、分散投資が適切になるというメリットがあります。

ポートフォリオは具体的にどの銘柄をどの程度購入するかということをはっきりさせる作業になるため、資産運用ポートフォリオを作成することで目的に合った分散投資ができるようになると言われています。

また、特定の金融商品に偏らないように購入することで、特定の商品が値下がりしても資産全体への影響を抑えることも可能になるでしょう。

メリット3:リスクに関して事前に対応できる

事前にポートフォリオを作れば、リスクに関して対応しやすくなるというメリットがあります。

資産運用にはリスクをともないますが、金融商品がはらんでいるリスク度合いは商品によってそれぞれ異なります。

資産運用ポートフォリオを作ることによってリスクの大きい小さいを把握しながらどのくらい購入するかを検討できるため、適切なリスクコントロールで資産運用を行うことが可能になるのではないでしょうか。

メリット4:金融危機でも対応ができる

事前にポートフォリオを作れば、金融危機にも対応しやすくなるというメリットがあります。

ポートフォリオを作成する癖をつけておけば、普段の資産運用だけでなくリーマンショックのような金融危機が発生した場合でも正しい判断がしやすくなると言われています。

たとえ市場が荒れた場合でも、ポートフォリオがあれば長期的に保有することで値が戻るものの銘柄が判断できるため、慌てて売却して損をすることもないのではないでしょうか。

メリット5:長期的に計画を立てることができる

事前にポートフォリオを作れば、長期的な目線で計画を立てられるというメリットがあります。

ポートフォリオを作っておけば、それぞれの銘柄のリスクもある程度、把握できているため長期的な目線での資産運用が可能になります。

急な値下がりなどが発生した場合でも、長期的に見て保有しておいた方がいいもの、もしくはすみやかに損切りして売却した方がよいものの判別が可能になると言われています。

資産運用ポートフォリオの年代別の特徴3つ

資産運用ポートフォリオには年代別の特徴があります。

ライフステージによって資産形成の方針も異なるのと同様に、資産運用ポートフォリオは年代ごとに適切な内容に変化させることが重要です。資産や時間的な余裕がある年代なら、ある程度リスクの高い金融資産を購入するのも良いでしょう。

ここでは資産運用ポートフォリオの年代別の特徴をご紹介しますので、ご自身の年代の特徴を参考にしてみてはいかがでしょうか。

年代別の特徴1:20代

20代は将来に向けて資産を増やすポートフォリオになります。

20代は長期的な投資が可能なので、積極的に資産を増やせる株式中心のポートフォリオがおすすめです。また、日本株式よりも海外株式を多めの比率にすると良いでしょう。

具体的には、先進国を中心とした海外株式が3割、国内株式は2割、次に国内債券という順番がおすすめです。20代は将来に向けて資産を増やすことを目的としたポートフォリオを形成しましょう。

年代別の特徴2:30代から40代

30代から40代はリスクを抑えたポートフォリオになります。

30代からは20代よりもリスクを抑えたポートフォリオにするのが基本となり、国内債券の割合が大きくなっていきます。

30代ならまだ長期的な投資が可能なので、国内債券が3割、海外株式が3割弱、国内株式は2割弱の比率にして、株式を中心に資産を増やしてみてはいかがでしょうか。

40代からは海外株式を2割以下に減らし、国内債券が4割程度の比率になるようにしてみる方法もあります。

年代別の特徴3:50代

50代は安定運用を重視したポートフォリオになります。

50代は退職も近づき、資産の目減りをできるだけ防ぎたいため、国内債券を中心にした安定運用が一般的です。国内債券の割合を5割にして、他は分散投資をしてみてはいかがでしょうか。

また、ある程度株式への投資は必要ですが、為替リスクがあるため海外株式への投資は少なめにするのがおすすめです。

資産運用ポートフォリオの傾向3つ

資産運用ポートフォリオには3つの傾向があります。

ここまで年代別の資産運用ポートフォリオについてご紹介しましたが、年代だけでなく傾向として、安定型、積極型、バランス型の3つの種類があります。

ここでは資産運用ポートフォリオの3つの傾向について解説しますので、ご自身がどのタイプで運用を行うのか検討してみてはいかがでしょうか。

傾向1:安定型

安定型は低レバレッジ商品に分散投資を行います。

安定型の場合、安定的な運用を行うために国内の金融商品であればレバレッジが低い商品に全体の25%を分散投資します。また国内のREITに5%、利回りの高い株式に7%、その他の商品ファンドに3%という割合にして、全体の40%が国内リスク資産に割り当てます。

海外資産はETFやREIT、債券に20%、新興国資産に10%で、全体の30%を海外資産に割り当てます。

安定型ポートフォリオ

傾向2:積極型

積極型はレバレッジをかけられる商品を狙ってリターンを重視します。

積極型の場合はレバレッジをかけられる商品すべてにかけます。国内金融商品はレバレッジのあるヘッジファンドに20%、国内REITに10%、信用取引の株式に10%で、基本の40%を国内リスク資産に割り当てます。

海外資産は米国株式に10%、米国REITに10%、新興国不動産は現物購入で10%にして全体の30%を海外資産に割り当てます。

傾向3:バランス型

バランス型はリスクとリターンのバランスを重視します。

安定型と積極型の中間としてバランスよく投資を行うバランス型は、リスクとリターンに関しても安定型と積極型の中間になります。

割合としては、国内金融商品なら国内株式に7%、国内債券に10%、海外資産なら株式に30%、海外債券に25%の割合で投資を行いましょう。いずれにしても、自分の資産運用の目的に合わせてポートフォリオの傾向を選ぶことが重要です。

資産運用ポートフォリオを作る際の注意点4つ

資産運用ポートフォリオを作る際には4つの注意点があります。

資産運用ポートフォリオを用意することは重要ですが、その際には気を付けておかなければいけない点があります。

ここでは資産運用ポートフォリオを作る際の注意点4つを解説していきますので、これから資産運用を始める方はこちらで紹介する注意点を参考にしてみてください。

注意点1:相関性がないようにする

資産運用ポートフォリオを作る場合は、相関性がないようにしましょう。

資産運用ではリスク分散のためにさまざまな種類の金融資産に分散投資を行うことが一般的です。分散投資は連動性の低い金融資産に分散することで、すべての資産が値下がりすることを防ぎます。

そのため、分散投資をしているつもりで相関性がある資産に偏って投資をしてしまうと、リターンが大きくぶれやすくなってしまうため注意が必要です。

注意点2:ヘッジファンドを利用する

資産運用ポートフォリオを作る場合は、可能であればヘッジファンドを利用しましょう。

ヘッジファンドとは利回りが15%を超えるファンドを指します。ヘッジファンドは投資信託の中では私的な募集によって投資家から資金を集める私募のもので、さらに富裕層など一定の資産水準を満たす適格投資家のみから資金を集めて運用するものになります。

適格投資家は国によって基準が異なりますが、日本では資産1億6千万円以上必要だと言われています。

注意点3:分散は収益低下につながる

資産運用ポートフォリオを作る場合は、相関性がないようにしましょう。

分散投資を行うことで大きく損をするリスクを低下することができます。しかし一方で、特定の金融資産に集中して投資ができないため、大きく収益を上げにくくなるというデメリットもあります。

そのため、リスクを低下させることと収益性を確保することの両方を考慮して、どのようなポートフォリオを形成するのか検討することが必要です。

注意点4:避けるべきリスクを明確にする

資産運用ポートフォリオを作る場合は、避けるべきリスクを明確にしましょう。

資産運用にはリスクはつきものですが、どのようにしてリスクと付き合っていくかも重要です。そのため、自分が避けるべきリスクをはっきりさせておきましょう。

避けるべきリスクは年代や資産状況などによっても異なりますが、金融資産ごとのリスクの内容を把握した上で、自分が許容できる範囲のリスクのみを選ぶようにしましょう。

資産運用ポートフォリオを作って計画的に投資をしよう

自分に最適な資産運用ポートフォリオを作りましょう。

資産運用にはリスクがつきものです。できるだけリスクを抑えて計画的にリターンを得るには、適切な資産運用ポートフォリオを事前に作っておくことが重要ではないでしょうか。

ぜひこの記事でご紹介した資産運用ポートフォリオの年代ごとの特徴や3種類の傾向などを参考に、自分にぴったりの資産運用ポートフォリオを形成してみてはいかがでしょうか。

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