年間の貯蓄額が把握できる貯金簿とは?付け方のポイント7つとメリットを紹介
2020 10.21この記事はPRを含みます
貯金簿とは?
貯金簿とは資産と負債の合計残高を数か月に1度記録し、貯金の増減を明らかにするためのものです。貯金簿をつけることで得られるメリットは、貯金の増減をわかりやすくすることにあります。
資産と負債の残高を記しておけば、その差額からどの程度貯金ができているかを把握することができます。お金を貯めたいと思っている方は貯金簿の書き方を理解して貯金を増やしていきましょう。
貯金簿でチェックする項目
貯金簿でチェックする項目は、資産と負債の大きく分けて2つの残高です。資産の項目には、預金口座や貯蓄性のある保険商品の残高を記入しましょう。
負債の項目には住宅ローンなどをはじめとするローン残高を記入します。資産残高とローン残高を記入することで一定期間あたりにどの程度貯金できているかがわかります。
貯金簿と家計簿の違いは?
貯金簿と家計簿の違いは貯金額の増減がわかるかどうかです。家計簿とは、家計にかかる1カ月あたりの支出をまとめたものです。
家計簿をつけることで得られるメリットは、何にいくら使っているかを明らかにすることができるという点です。何にいくら使っているか把握することで無駄な支出を抑えることができます。
しかし、支出の管理だけでは、貯金がいくら貯まっているかは把握することができません。貯金簿は資産と負債の残高を管理するため、貯金額の増減を把握して計画的に貯金を増やす対策が取れます。
そのため、支出を管理したい場合は家計簿を、貯金管理を行いたい場合は貯金簿をつけることをおすすめします。
貯金簿の付け方のポイント7つ
貯金簿をつけるにあたって押さえておいた方が良いポイントをいくつか紹介します。貯金簿は家計簿よりもつける頻度が下がり手軽に管理することができますが、要点を押さえればさらに貯金管理がしやすくなります。
貯金簿のつけ方のポイントを押さえて、貯金管理を行いましょう。
貯金簿の付け方ポイント1:年2~3回の管理でOK
貯金簿の付け方ポイント1つ目は、年2~3回の管理でOKということです。貯金簿は年2~3回の管理でも十分に貯金管理をすることができます。
一般的に家計簿であれば月当たりの支出を管理する必要があり、細かくつける人だと週当たりで付けている人もいます。そのため家計簿の管理は手間がかかってしまい続けられなかったという人も少なくないと思います。
対して貯金簿は、可能であれば毎月でも良いですが、年2~3回つけるだけでも十分に貯金の管理ができてしまいます。貯金簿は資産と負債の残高を記録するため、およそ月単位でしか変動が生まれないでしょう。
そのため年2~3回の管理で貯金額の増減を把握することができます。忙しいけど貯金管理はしたいという人には貯金簿がおすすめです。
貯金簿の付け方ポイント2:銀行の預金残高
貯金簿の付け方ポイント2つ目は、銀行の預金残高をすべて書き出すことです。銀行の預金口座が1つか2つしかない方は良いですが、口座をいくつかに分散されている方は、一部ではなくすべての口座の残高を管理するよう注意しましょう。
口座ごとに項目を作り、それぞれの預金残高を記入するようにしましょう。口座数が多い方は若干手間に感じるかもしれませんが、年に2~3回程度なので、記入漏れの無いよう管理しましょう。
貯金簿の付け方ポイント3:貯蓄型保険商品
貯金簿の付け方ポイント3つ目は、貯蓄型保険商品についても記録することです。貯蓄型保険商品とは、万が一の際の保障だけではなく、貯蓄に近い用途で活用できるもののことです。
たとえば終身保険では、有事の際の保障以外にも、満期時や解約時に支払った保険料からお金が返ってきます。このような保険を貯蓄型保険商品といい、養老保険や学資保険、個人年金保険などもこれに当たります。
このような保険に加入している場合には、資産として貯金簿に記録するようにしましょう。
貯金簿の付け方ポイント4:資産運用
貯金簿の付け方ポイント4つ目は、資産運用です。資産運用を行っている方は、貯金簿に項目を作るようにしましょう。
株式投資や積立NISA、確定拠出年金などが資産運用に当たります。これらを行っていない方は貯金簿に資産運用の項目を用意する必要はありません。
貯金簿の付け方ポイント5:貯蓄増減
貯金簿の付け方ポイント5つ目は、貯蓄増減です。貯蓄増減は、現時点の貯蓄合計から前回記録した貯蓄合計を差し引いたものです。
2つの差を出すことでどのくらいの金額が貯蓄として増えたのか、減ったのかわかります。初めて貯金簿をつけ始める場合は、1年前の貯蓄額などが分かれば、そこからの増減を記入するようにしましょう。
貯金簿の付け方ポイント6:ローン残高
貯金簿の付け方ポイント6つ目は、ローン残高を記入することです。ローン残高など負債の記録も貯金簿では重要です。
ローン残高もきちんとチェックし、前回との増減を把握するようにしましょう。賃貸住まいや実家暮らしの場合など住宅ローンをはじめとするローンを組んでいない場合はこの項目は不要です。
貯金簿の付け方ポイント7:ノートやエクセルで管理
貯金簿の付け方ポイント7つ目は、ノートやExcelで管理することです。貯金簿をつけるためのアプリなども存在しますが、あまりおすすめできません。
貯金簿アプリに限らず家計管理アプリなどは、無料で使えて、銀行口座やクレジットカードなどと連携することができたりと便利な点も多いですが、貯金額をはじめとする重要な個人情報が流出する危険性も高いです。
そのため、貯金簿をつける際は手書きでノートに記入するか、Excelを使用して管理することをおすすめします。
Excelで関数を使用できればフォーマットを作ることができ、その分毎回の入力する手間は軽くなります。ノートでの作り方は罫線のあるノートに項目を記入し表のようにして使用してください。
貯金簿のメリット4つ
貯金簿をつけるメリットは主に貯金の状況を分かりやすくすることにあります。家計簿ではなく貯金簿をつけることで得られるメリットは、貯金の増減がわかりやすくなることです。
また、貯金だけではなくローン残高の管理もできます。貯金の状況を把握することで計画的な貯金目標を立てることもできるため、貯金簿をつけることをおすすめしています。
貯金簿のメリット1:貯蓄の増減が把握できる
貯金簿のメリット1つ目は、貯蓄の増減が把握できることです。貯金簿をつけていれば、資産と負債の増減を把握することができます。
一定のペースで貯金簿をつけることによって、一定期間でどの程度貯蓄が増えていくのか把握したり、退職後にはどの程度のペースで貯蓄が減っていくのか予想をたてることができます。将来に備えて貯金をしたいという場合には貯金簿をつけて貯蓄の増減を把握することをおすすめします。
貯金簿のメリット2:ローンの残高が把握できる
貯金簿のメリット2つ目は、ローン残高が把握できることです。ローンを組んでいる人であれば、貯金簿をつけることでローン残高の推移を把握することができます。
ローン残高の推移が分かれば、どのくらいの期間で支払いを終えることができるのか、また資産に余裕があれば繰り上げ返済などの意識が生まれるきっかけにもなります。
貯金簿のメリット3:貯金の目標が立てられる
貯金簿のメリット3つ目は、貯金の目標が立てられることです。貯金簿をつけることで貯金残高の増減を把握することができます。
そのためあまり貯金額の増減が見られない場合などは、具体的な数字で貯金目標を立てることができます。
貯金簿のメリット4:もしもの時に家族に引き継ぐことができる
貯金簿のメリット4つ目は、もしもの時に家族に引き継ぐことができるということです。貯金簿は家計簿よりも記入頻度が少なく、項目も事前に用意されているため、家族が引き継ぐことになった際も安心です。
記入項目に沿って今までの記入内容を参考にしながら貯金簿をつけることができるため、万が一の際にも引継ぎが簡単に行えます。
貯金簿を活用し貯金を増やす方法3つ
貯金簿を活用すれば、貯金を増やすこともできます。貯金簿は資産と負債の増減を把握することができるため、貯金目標を立てる際に役立ちます。
また、貯金簿をつける習慣ができることによって、お金に対する意識が変わる場合もあります。貯金簿を活用してどのように貯金を増やすのか紹介していきます。
貯金を増やす方法1:貯金簿でしっかり管理する
貯金を増やす方法1つ目は、貯金簿でしっかり管理することです。管理するだけでは貯金は増えないように感じてしまいますが、貯金簿でお金の管理をする習慣がつけば日常生活でのお金の使い方にも意識が向くようになります。
貯金額がどのくらい増えているのか、あるいは減っているのか目の当たりにすることで、日常生活の中で節約できるお金はないか探すきっかけにもなります。そのため、貯金を増やしたいと考えている人は、まず貯金簿をつけ管理するところから始めると良いでしょう。
貯金を増やす方法2:貯金達成額の2割増を来年の目標に設定する
貯金を増やす方法2つ目は、貯金達成金額の2割増しを来年の目標に設定することです。貯金簿で年間にどれだけ貯金ができるのか把握することができたら、翌年の貯金目標を立てるのに活用しましょう。
たとえば今年1年間で20万貯金ができたのであれば、来年はその1.2倍である24万を目標としましょう。このように貯金簿をつけて年間の貯蓄増減を把握していれば翌年の貯金目標を立てやすくなります。
貯金を増やす方法3:目標を12カ月で割った額を捻出できるようにやりくりする
貯金を増やす方法3つ目は、目標を12カ月で割った額を捻出できるようにやりくりすることです。先ほど前年の貯金額を参考に立てた次年度の貯金目標金額を12カ月で割ってみましょう。
先ほどの例でいえば、年間24万が貯金目標ですが、これを12カ月で割った場合は1カ月当たり2万円貯金する必要があります。前年度では年間20万、1カ月で1.7万ほど貯金できていたことになるため、1カ月当たり3000円プラスするだけで目標金額を達成することができます。
年間で考えずに、1カ月当たりの貯金額で考えた方が負担が軽くなり、目標を達成しやすくなります。
貯金簿を付けていくら貯蓄できているのかをチェックしよう
貯金簿は家計簿よりも手軽に作ることができ、貯金額の増減を把握するのに役立ちます。貯金がどのくらい増えたり減ったりしているのか目に見えてわかるため、貯金の目標を立てやすくなります。
また、年に2~3回程度記録すれば良いため、忙しい方にもおすすめです。貯金簿を上手に活用して今よりもさらに貯金を増やしていきましょう。