kinple金融(kinyu-)の世界をsimpleに

株の売り時は買い時より難しい?売り時を見極めるポイントや売り時に迷った場合の対処法を紹介!

2023 09.30この記事はPRを含みます

目次

なぜ株の売り時の判断は買い時より難しいのか

一般的には、株は買うという判断よりも株売り時の判断が難しいです。何故ならば、株式市場というものは相場の天井がごくわずかの期間しか無く、逆に相場の底の方が長いためです。

 

つまり買い時のチャンスである相場の底の期間は長いが、その逆の売り時のチャンスである相場の天井付近がごく短い間しかありません。「株の売り時を的確に判断できる人は凄腕である」と認められるほどです。

【場面別】株の売り時とそれぞれのメリット

株式投資で利益を出すためには、売りのタイミングを上手く判断することが重要です。

 

適切なタイミングで株を売らなければ、利益を得ることができないだけでなく、予期せぬ損失を生み出してしまう可能性があります。

 

ここからは場面別の株の売り時と、それぞれのメリットについて解説します。

上昇トレンド途中で売り時と判断するメリット2つ

利益の積み上げのために、上昇トレンドの途中で売り時と判断することにもメリットがあります。これは主に短期売買で有効なテクニックです。

 

何故ならば短期売買は繰り返す頻度が高いため、損失を出す前に確実に利益を積み上げることが重要だからです。上昇トレンドの途中ならば、余裕をもって利益の確定を行うことができます。

 

以下、当該メリットの2つについてそれぞれ詳述していきます。

短期売買の場合に有効である

短期売買では、デイトレードしかりスイングトレードしかり、比較的短い間隔で何度も売買を行うことになります。

 

一方、相場というものは過熱して急上昇することがあるものの、一転して急落することもしばしばあります。特に東証一部上場企業のような安定した株式と異なり、マザーズやジャスダック上場のような新興市場の株価についてはその傾向はより強いです。

 

そのため短期売買の場合は、相場に過熱感が出てきたらまだ上昇トレンド途中で、将来的に上がっていきそうに見えても、早めに確定しておき、少額でも利益を積み上げることが有効です。

確実に利益を確保できる

上昇トレンド途中で売り時と判断するメリットの一つは、確実に利益を確保できるということです。相場は水物であり、天災や事件や不祥事の報道などの突発的な事象で急落することもあり得ます。

 

そのような急落のリスクを考えると、上昇トレンド途中であっても確実に利益を確保できるというメリットは大きいです。いくら現在含み益でも決済して利益確定しなければ、反対に損失を負ってしまう可能性があります。

上昇トレンド終了後に売り時と判断するメリット2つ

上昇トレンド終了後に株の売り時と判断することも、中長期投資では有効な戦略です。何故ならば中長期投資では、短期のそれと違って比較的長い期間保有するので、少しの上昇で利益を確定させるのは勿体ないためです。

 

上昇トレンド終了後まで保有すれば、上昇局面での上昇分の含み益をほぼ丸々取ることができ、利益率が大きくなります。以下、上昇トレンド終了後に株売り時と判断するメリットについて2つを詳述していきます。

中長期投資の場合に有効である

中長期投資では、比較的長いスパンで株を保有することになるため、短期的な上げ下げよりも長期的なチャートの上昇を見込んで利益を確定することが可能になります。

 

そのため、短期投資の時のように、頻繁に売買することがない代わりに一回ごとの取引で大きな利益を上げることが資金効率的に中長期投資では有効となります。

 

ゆえに、過熱感が相場に出てきたら確実に利益を得るために、利益確定するよりも上昇トレンド終了後まで待って決済することでより大きな利益を得る戦略が重要です。

大きく利益を確保できる

上昇トレンド終了後に株の売り時と判断する大きなメリットは、やはり大きく利益を確保できるということです。相場にはトレンドというものがあり、上昇トレンドでは短期的な上げ下げを繰り返しつつも一貫して上昇していくことになります。

 

その一貫した上昇は長い時間を経るほど上がるため、短期の時よりも大きな利益を手にすることができます。移動平均線が上向きである間は上昇トレンドにあり、移動平均線が下向きに下降する動きを見せ始めた時が上昇トレンド終了の兆しとなります。

上昇トレンド終了後に売るデメリット

ただ上昇トレンド終了後に売る手法は、大きく利益を取ることができるというメリットはあるものの、デメリットもあります。

 

それは株価が過熱感をもって急速に上昇している時に、上昇トレンドの終了を待ってから、改めて持ち株を売ろうとしたとします。

 

そうするとすでにもうトレンドが急速に変化し、上昇トレンドが終わっており、利益の機会を逃してしまう可能性があるということです。その場合はすでに急激に下落しており利益幅が少なくなっています。

トレンド終了の見極めが難しい

上昇トレンド終了後に持ち株を売ることについては、トレンドの終了を見極めるのが難しいというデメリットもあります。

 

一般的には、25日移動平均線といった日足の移動平均線の指標が下向きになったり、日足チャートが移動平均線を下回ると上昇トレンド終了のサインとされています。

 

ただそれが単に一時的なものなのかどうかの見極めが難しく、そのために上昇トレンドが続いているのか、あるいは終了したのかが判然としない場合も多いという問題点があります。

【場面別】株の売り時と判断するデメリット

株を売り時と判断し、売却することにはデメリットもあります。それは売り時が買い時の何倍も難しいことに関係してきます。

 

上昇途中でまだ上がる伸びしろが十分あるのに、損失を出したくなく利益を早めに得たいがためにすぐに決済してしまったり、あるいは逆に上昇トレンドが終了し急落した後に売ってしまい、売り時が遅くなってしまうケース等です。

上昇トレンド途中で売り時と判断するデメリット

上昇トレンドの途中で株売り時と判断することにはデメリットも存在します。それは人間の根本的な心理に関わるものです。

 

プロスペクト理論と呼ばれる心理学の理論があり、これは人はなるべく損をしたくないという心理が強く、同じ利益を出すよりも損をなるべく出さないことを重視するというものです。

 

これを当てはめると、上昇トレンド途中で売り時と判断し、トレンド途上のため、もっと上がる可能性があるにもかかわらず、小さな利益で安心して利益確定してしまいます。

 

そして結果的に、そのたびごとの売買の手数料や、あるいは利益に対する税金が余分にかかってしまいます。

 

さらにもし含み損が出た時は損が少ないうちに決済するのではなく、損を回避する心理から含み損がなくなるまで保有しようとしてしまい、塩漬けになり損失が膨らんでしまう可能性が高いです。

そのまま上がり続けて後悔することがある

上昇トレンドの途中で売り時と判断したとしても、テクニカル的には上昇トレンドはまだ続いているため、そのまま平均して上がっていく可能性は高いです。

 

そして、もしそのトレンドがかなり強いものであれば、予想以上に高騰する可能性もあるため、途中で小さく利益確定してしまうと、そのまま上がり続けて折角安くて購入できたのに大きな利益を逃すことになり、後悔することもあります。

上昇トレンド終了後に売るデメリット

上昇トレンド終了後に売るデメリットとして、やはり相場の天井で狙って売却できることは難しいということです。一般に買いよりも売り時のタイミングは何倍も難しいと言われています。

 

天井は束の間であり、チャートのテクニカル的にもまだ上がるだろうと見込んでいたのにいつの間にか目を離した隙に何らかの事情で急激に下落してしまっていることはよく起こり得ることです。

トレンド終了の見極めが難しい

上昇トレンド終了後に売り時であるとし、売ろうとしてもトレンド終了はやはり見極めが難しいです。

 

相場が過熱感をもって上昇カーブを描いている時には、仮にトレンドが上昇中に見えても、それが急速である分、下がる時も一挙に下がってしまいます。

 

移動平均線が上向きから下向きに変化する等、トレンド終了のサインが生じた時にはもはや過熱相場の値段からかなり下がってしまっており、利益を逸失している結果になることが多いことになります。

株の売り時の見極めるポイント

株の売り時は買い時よりも一般に難しいです。まず含み損が出た場合に相場が転換するまで持ち続けるか、ないしは損失の少ないうちに早々に損失を決済して確定するかどうかという判断が求められます。

 

あるいは含み益が出たとしてもまだ上がると判断してそのまま持ち続けるか、早期にそのまま利益確定するか、といった複雑な判断が要求されるためです。

 

そこで特に株式投資の初心者の場合には売り時を見極めるために、場当たり的に判断するのではなく、一定のルールを決めておくことが重要です。

 

例えば買った今現時点の値段から、何パーセント以上に値段が下がった時にはロスカットとして決済する、あるいはテクニカル指標を勉強し、上昇トレンドの終了を示唆するテクニカルのトレンドが発生したら手仕舞いする等です。

相場の過熱感から売り時を見極めるポイント4つ

相場の過熱感から売り時を見極めるコツとしては、各種の客観的な指標を用いることが有用です。その指標としては、移動平均線からの株価の乖離率であったり、あるいは騰落レシオ、信用評価損益率などがあります。

 

以下では相場の過熱感から売り時を見極めるためのポイント4つについて詳述していきます。

売り時を見極めるポイント1:個別銘柄の移動平均線からの乖離率を参考にする

移動平均線からの乖離率とは、ある移動平均線から該当株価の終値が、移動平均線からどの程度のパーセンテージで乖離しているかを表す指標です。

 

プラスで上方へ乖離している場合は上方乖離、マイナスで下方へ乖離している場合は下方乖離となります。

 

東証一部に上場する時価総額が高く、出来高の多い大から中規模の個別銘柄であれば、日経平均の移動平均線から約15パーセントから約30パーセント上方に株価が乖離した場合は、過熱していると判断して差支えが無いと判断されることが多いです。

 

もしこれがマザーズやジャスダック市場といった新興市場の小型銘柄であれば、値動きが荒い分、日経の平均株価の10倍から20倍のスパンで移動平均線からの乖離率を加味する場合もあります。

売り時を見極めるポイント2:日経平均株価の移動平均線からの上方乖離率

日経平均株価の移動平均線からの上方乖離率を参照し、過熱相場の売り時を判断する際には、個別銘柄よりもより狭いスパンの上方乖離率で判断します。

 

日経平均株価は、日経の平均の株価の終値であるため、個別銘柄よりも値動きが穏やかになるからです。目安としては、約5パーセントから10パーセント前後、日経平均株価が25日移動平均線から上方に乖離すれば売り時と判断するのがより良いです。

売り時を見極めるポイント3:騰落レシオを参考にする

売り時を見極めるポイントとして騰落レシオも参考になることが多いです。騰落レシオとは相場の過熱度合を判断する際の指標です。

 

具体的にはある期間中に値上がりした銘柄の数を、同期間中に値下りした銘柄の数で割って、100を掛けたパーセントで表示します。

 

もし値上がりの総銘柄と値下りの総銘柄の個数が合致した場合には、騰落レシオは100パーセントという数値になります。一般的に相場が過熱してきて、売り時であると判断できるのはこの騰落レシオが120パーセントを越えた時が目安となります。

売り時を見極めるポイント4:信用評価損益率を参考にする

売り時を見極めるポイントとして、信用評価損益率も参考となる指標です。信用評価損益率とは、投資家が保有している信用取引によって購入した買い建て玉について、どれくらいの含み益やあるいは含み損を率として抱えているかを表す指標です。

 

計算方法としては現時点の評価益、あるいは評価損の総額を買い建て玉の総額で割り、100パーセントを掛けた数値になります。もし含み益総額の場合はプラス表示に、そして含み損総額の場合はマイナス表示になります。

 

投資家は信用取引で行っており、利益が出ているとしても長期保有するとその分の手数料がかかるため、含み益が生じると早期に決済を行う傾向にあります。一般に、この率が0パーセントに近づいた時は相場の売り時と判断することができます。

トレンドの終わりで売り時を見極めるポイント2つ

トレンドの終わりで売り時を見極めるポイントとしては、移動平均線の向きがどうなっているか、そして株価が移動平均線を割り込んで下に位置しているかどうかでないかが重要となります。

 

以下トレンドの終わりで売り時を見極める際のポイント2つについて詳述していきます。

移動平均線の向きと株価の割り込みを見る

移動平均線の向きが下向き、なおかつ株価が移動平均線の下に割り込んでいる場合があります。

 

そのような場合は、下降トレンドへの転換を示現しており、トレンドの終わりの売り時であると判断できます。

どの時間軸・足のチャートを見ればいいのか?

チャートには時間や日、週ごとの時間軸のものがあります。5分や30分単位の分足、1時間や4時間単位の時間足、あるいは日ごとの足のチャートである日足、ないしは週ごとの週足、月ごとの月足等です。

 

一般に、デイトレードなどの短期の場合は分足や時間足を、そしてスイングトレードなどの中期の場合は日足や週足を、そして長期保有などの長期の場合には月足を使うことになります。つまり自分のトレードの期間によって使用する時間軸・足のチャートが変わることになります。

売り時に迷った場合の対処法2つ

売り時は難しいものです。自分の主観で売り時を決めると、どうしても利益確定の機会を逃して含み損になったり、あるいは含み損がどんどん膨らんだりしてしまうので、利益確定やロスカットの目途を立てておくという手法は有効です。

 

また人間は株式投資に関わらず、プロスペクト理論と呼ばれる心理が働きます。利益よりも損をすることを嫌うために、含み損を確定してしまわず、含み損が無くなるか、含み益に変わることを期待し、ずっと含み損を出した株を保有し続けてしまうと言う心理です。

 

このような場合の対処方法について、2つ以下に詳述していきます。

マイナス利益が広がらない内に損切りしよう

人間心理として同じ利益と損失があったとすれば、損失の方に過敏になり苦痛を覚えるという性質があります。例えばある株を購入し、上がると予期していたのに下がり続け、マイナス利益の含み損が生じたとします。

 

そういう場合でも含み損の株を決済して、損が実現してしまうのを避けたい心理が働き、いつか上がるだろうという希望的観測を抱いて塩漬けにしてしまうことが多いです。

 

そうしてずっと保有しているうちにどんどん株価が下がっていきマイナス利益が広がることはよくあります。そういった事態を防ぐ有効な手段としては、株価が一定以上の値段以下になった場合は自動的に決済される逆指値注文をあらかじめ出しておくことが挙げられます。

 

一定以上値段が下がれば機械的に決済されるので、それ以上マイナス利益を広げる心配が無くなります。

「いつかはまた上がる」という考え方をしない

株を何らかの理由で購入した以上、普通は将来的には上がるだろうという予想で株式を保有します。その予想自体は問題ないのですが、株式市場というものは水物であり何が起こるかわからない世界です。

 

自分の予想に反して下がり続けることもあります。そういった時にはいつかはまた上がるだろうという考え方をしないようにする必要があります。

 

また塩漬け株を保有してしまうと、資金効率が悪くなってしまい、他に買いたい有望株が出てきた時に資金不足になる可能性もあります。

 

含み損を出してしまった株は早期に決済し、その分の資金を他の有望な株を購入して資金効率を良くした方が結果的にはトータルでの利益が大きくなり得ます。

株を売る方法2つ

株を売る方法として、指値注文と成行注文という方法があります。

 

指値注文は、売りたい値段の下限を指定して売り注文を出す方法、一方の成行注文は売りたい値段を特に指定せずに市場でその時点でついているどのような値段でも売ることを約して出す注文です。

指値注文

指値注文の売り注文は例えば、持ち株が1,000株だった時に、500円という指値の売り注文を出した時、該当の株価が500円以上になると、売りが成立し、逆に500円未満だと売りが成立しない注文です。

 

自分の希望する値段で株を売ることができるメリットがあるものの、その値段にならなければずっと売買が成立しないデメリットもあります。

成行注文

成行注文の売り注文は値段を指定せずに株を売りに出すことに大きな特徴があります。例えば現在ある株が350円の値段で買い注文があった場合は、その株の成行の売り注文を出したとすると、350円のその時の値段で売り注文が成立します。

 

成行注文はすぐに売り注文が成立するというメリットはあるものの、売りたい値段を指定できないので、安い値段で売ってしまうことになる可能性があるというデメリットがあります。

株の売り時を見極めよう

株は買う時よりも売る時の方が、考慮する要素や心理的な問題等で売り時がわからないことも多く、難しい場合があります。

 

逆指値注文を前もって行い、確実に少ない損失でロスカットしたり、あるいはテクニカル分析により上昇トレンドの転換を見極める必要があります。

 

またファンダメンタル分析といって、企業の決算などを調べて、業績を分析して売り時を見極めるという方法もあります。

 

自分に合った売り時の手法を探し、適切な株の売り時を見極めることが株式投資の上達の鍵となります。

 

株式投資に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

株式投資をする人たちの株式の管理方法とは?おすすめのアプリ12選をご紹介

 

お金の勉強をしてみませんか

これからに備えて、資産形成や投資信託を検討している方も多くいらっしゃると思います。

そんな方に株式会社FinancialAcademyが開催する「お金の教養講座」をご紹介します。

「お金の教養講座」は累計70万人以上が受講した人気講座となります。

この講座だけで、資産形成や投資信託の要点をしっかり押さえることができます。

無料体験セミナーもありますので、おすすめです。

お金の教養講座

 

株式投資のセミナーについて

株式投資に興味がある方もいらっしゃると思います。

知識なしで株式投資を始めると、約20%の人しか利益を出すことができないと言われています。

そこで、株式会社FinancialAcademyが開催する「株式投資スクール」をご紹介します。

投資初心者から経験者まで満足できる体系的なカリキュラムであり、株式投資の正しいルールと、成果を出すためのノウハウがわかるセミナーとなります。

本セミナーでは、株式投資で利益を上げるための道筋を学んでみませんか。

無料の体験セミナーもありますので、ぜひ受講してみてください。

株式投資スクール

 

不動産投資セミナーについて

不動産投資に興味がある人もいると思います。

そこで、体系的なカリキュラムで不動産投資で成功するために必要な知識を学ぶことができるセミナーがございます。

株式会社FinancialAcademyが開催する「不動産投資スクール」を受講してみてはいかがでしょうか。

初心者から経験者までいずれの方でも満足できる内容となっています。

不動産投資スクール

 

投資に関するセミナーについて

投資家を目指すにあたっては、投資に関するセミナーの受講をおすすめします。

株式会社Free Life Consultingが開催する「投資の達人になる投資講座」は、投資の基礎から解説されるため、初心者でも安心です。

無料入門講座もありますので、ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。

投資の達人になる投資講座

 

\ お金の勉強をしよう/
ページの先頭へ