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外貨MMFのデメリット・メリットとは?買う手順や外貨預金との違いを紹介

2023 12.20この記事はPRを含みます

外貨MMFとはどのようなものか

外貨MMFは、格付けの高い債券やCPをはじめとした短期金融商品を中心に運用される金融商品です。外貨MMFの特徴としては、信用リスクが軽減されていて、流動性が高いことがあげられます。

 

日本ではゼロ金利政策の長期化により、銀行の預金金利には期待できない状況が続いていますので、外貨MMFは国内金利よりも好利回りを期待できる商品として注目されています。外貨での資産運用を検討されている方に、おすすめの金融商品といえるでしょう。

外貨MMFのデメリット4つ

外貨MMFは、信用リスクが軽減され、流動性も確保されているため、比較的安全性が高いといわれています。しかし、外貨MMFは値動きのある有価証券を投資対象とするため、元本割れのリスクというデメリットがあります。

 

外貨MMFへの投資にはどのようなリスクがあるのか、どのようなデメリットがあるのか、代表的なものを4点ご紹介します。外貨MMFへの投資に興味がある方は、デメリットについても理解しておくことをおすすめします。

外貨MMFのデメリット1:金利が変動する

外貨MMFは、国内金利より高い外国の公社債および短期金融商品に投資するため、高利回りを期待できますが、運用実績によって利回りが変動する実績分配型の商品です。

 

店頭などで表示してある利回りは、過去一定期間の金利実績であり、今後も保証されるものではない点がデメリットです。

 

また、世界的な金利低下により投資環境が悪化し、運用が難しくなった場合は、繰り上げ償還となる可能性もあります。

外貨MMFのデメリット2:為替変動の可能性がある

外貨MMFは外国為替を利用しているため、為替変動の影響を受けて投資元本を割り込むリスクがある商品です。つまり、日本円を外貨に換えたときと、外貨から日本円に戻したときの差額で利益を得られますが、為替差損の可能性があることがデメリットです。

 

たとえば、1ドル100円の時に100万円分ドルを購入すると1万ドルになります。その後、1ドル110円の円安になれば、1万ドルを円に戻すと110万円になりますが、反対に90円の円高になれば、90万円に元本割れしてしまうのです。

外貨MMFのデメリット3:元本保証がない

外貨MMFは、比較的リスクの低い商品へ投資するため、信用リスクは低いと考えられていますが、金利の下落や発行者の財務状態悪化により信用力が低下し、基準価額が下がり、投資元本を割ってしまう可能性があります。

 

また、購入したときより円高が進んでしまった場合も、為替差損による元本割れの可能性がある点がデメリットです。

 

外貨MMFは、比較的安全性が高い商品ですが、元本保証されないというデメリットがあることは忘れないでください。

外貨MMFのデメリット4:為替手数料が必要になる

外貨MMFを取り扱う金融機関の多くでは、買い付け手数料と解約手数料を無料としています。しかし、外貨MMFは購入するときと売却するときには、スプレッドと呼ばれる為替手数料がかかります。

 

為替手数料は金融機関や通貨によって異なります。たとえば、米ドルのスプレッドが片道25銭だった場合、参考レート1ドル100円のときに米ドル建てMMFを購入すると、1ドル100円25銭となります。

 

手数料無料と書かれていても、為替手数料がかかる点がデメリットです。

外貨MMFのメリット8つ

外貨MMFは、信用リスクや為替リスクというデメリットがある、元本保証がされていない商品ですが、ほかの投資商品と比べると、比較的リスクは低いとされています。

 

外貨MMFのデメリットについてみてきましたが、ここからは外貨MMFのメリットを、外貨預金など他の金融商品と比較しながら見ていきます。外貨MMFへの投資に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

外貨MMFのメリット1:為替手数料が比較的安い

2023年12月現在、三菱UFJ銀行における米ドル/円為替手数料は窓口が1円、ネットバンキングが25銭です。また、オーストラリアドル/円為替手数料は窓口が2円、ネットバンキングが50銭です。

 

一方、外貨MMFを取り扱っているauカブコム証券の米ドル/円為替手数料は20銭で、オーストラリアドル/円為替手数料は60銭です。

 

為替手数料は金融機関により異なりますが、外貨預金と同程度か、外貨預金より安い為替手数料で購入できる点がメリットです。

外貨MMFのメリット2:少額から始められる

外貨MMFの買い付け単位は証券会社によって異なりますが、少額で購入できるマネックス証券の申込単位は、円決済なら1,000円以上1円単位で外貨MMFを購入できます。

 

外貨建ての金融商品が初めての方は、まずは少額を購入し、為替の変動の影響などをお試し感覚で始めてもよいでしょう。

外貨MMFのメリット3:証券会社が倒産した場合に影響を受けない

外貨MMFは、その資産が分別管理されるため、万が一証券会社が破綻した場合も、投資したMMFは保全されることになっています。

 

一方、外貨預金は預金扱いとなりますが、預金保険で保護される預金の対象には含まれないため、万が一証券会社が破綻した場合に、一部カットされる可能性がある点がデメリットです。

 

外貨投資に興味のある方で、外貨MMFにするか外貨預金にするか検討している方は、証券会社破綻時の取り扱いに注意するとよいでしょう。

外貨MMFのメリット4:換金性が高い

外貨MMFは、通常は留保期間がなく、購入日の翌取引日以降は、手数料無料で自由に換金できます。

 

ファンドの営業日であれば、いつでも換金できるので、為替レートが急に大きな動きをした場合などにも、臨機応変に対処できるというメリットにつながります。

外貨MMFのメリット5:解約が自由

外貨MMFには満期がないため、普通預金と同じようにいつでも解約可能です。解約時に解約手数料はかからず、円換算するための為替手数料のみで解約できます。

 

いつでも解約ができるということは、為替変動を利用して為替差益から利益を得ることができますし、資産の目減りというデメリットを避けることもできます。また、MMFは流動性が高いため、外国債券の償還時に外貨MMFで受け取るためにも使われています。

外貨MMFのメリット6:金利が高め

外貨MMFは、外貨預金に比べて利回りが高くなりやすいのもメリットです。外貨MMFは、投資した債券の運用成果に応じて分配金を受け取るため、収益が利息のみの外貨預金よりも利回りが高くなりやすいのです。

 

また、外貨MMFでは分配金が毎月末に再投資されますので、利息が新たな利息を生む複利効果も期待できます。特に、長期間にわたって保有することで、さらに大きな複利効果を期待できます。

外貨MMFのメリット7:損益通算ができる

外貨MMFへの投資による利益への課税は、分配金の利子所得と売却時の売却益・為替差益への課税の2つがありますが、利子所得への課税は月末に分配金を再投資する際に約20%が源泉分離課税されて完了します。

 

一方、売却時に得られる売却益・為替差益は、譲渡所得として約20%の申告分離課税が適用されます。また、外貨MMFの損益は、国内株式や投資信託との損益通算が可能です。

外貨MMFのメリット8:証券会社によっては積立が可能

SBI証券、auカブコム証券など、一部の証券会社では、外貨MMFを毎月自動的に購入できる積み立てサービスを利用できます。

 

外貨MMFは少額からの投資が可能で、為替レートにより変動しやすい商品であるため時間を分散して投資したほうが、為替差損のリスクというデメリットを低減できます。

 

また、購入および売却の手数料がかからないため、複数回に分けて購入しても、手数料面で支払いが増えることもありません。外貨MMFの積み立ては、長期の資産形成に適した商品であるといえるのです。

外貨MMFを買う3つの手順

外貨MMFを購入したいとき、どのように始めたらよいのでしょうか。投資信託というと証券会社で取り扱っているイメージをお持ちの方も多いですが、外貨MMFは証券会社以外に一部の銀行でも取り扱っています。

 

外貨MMFは、金融機関によって取り扱っている通貨の種類が異なり、購入・売却時の為替手数料にも差がありますので、どの金融機関で取引するか比較検討することをおすすめします。

外貨MMFを買う手順1:取引口座の開設

外貨MMFの取引を行う証券会社または銀行を決めたら、取引口座を開設します。すでに証券会社に総合取引口座をお持ちの方は、取り引きのある証券会社で始めてもよいでしょう。

外貨MMFを買う手順2:円貨入金か外貨入金をする

取引口座を開設したら、外貨MMFを購入するための資金を入金します。外貨MMFの入金方法には、円で入金してそこから購入する方法と、外貨を直接入金する方法の2つがあります。

 

円を入金する場合は、銀行口座からの振り込みやATMからの入金をします。外貨を入金する場合は、他の金融機関でお持ちの外貨を、外貨のまま振込むことになります。

 

振り込みの際の手数料などは、金融機関によって異なるので、事前に確認することをおすすめします。

外貨MMFを買う手順3:買付注文をする

外貨MMFを買い付けるときは、まずどの通貨を購入するのか商品を選びます。続いて購入金額の指定は、円または購入する通貨で入力します。円での入力は概算金額となりますので、最終的な購入額は為替レートによって若干変更します。

 

購入する前には、目論見書という商品のリスクなどについて記載したものを読み、理解したら最終的な購入手続きに進みます。

外貨MMFと外貨預金の3つの違い

資産運用のリスク回避手法の一つに地域分散がありますが、外貨への投資は地域分散効果があるとされています。外貨投資として身近なのが、外貨MMFと外貨預金です。

 

2つの商品の大きな違いは、外貨預金が預金商品であるのに対し、外貨MMFは投資信託です。そのため、利息や為替差益に対する税金のかかり方などに違いがあるのです。

外貨MMFと外貨預金の違い1:利回り

外貨MMFでは、運用による実績分配がされますが、外貨預金では固定となります。よって、一概にどちらの利回りが高いかいうことはできません。

外貨預金は金利が固定されますが、外貨MMFは運用実績により変動しますので、今度どうなるかはわからないのです。

外貨MMFと外貨預金の違い2:金利の支払い方法

外貨預金は適用利率に応じて利息が支払われますが、利息は約20%の源泉分離課税となり、税金が差し引かれて利息が支払われます。一方外貨MMFは、運用実績により毎月月末に分配金が再投資される際に約20%源泉徴収されます。

外貨MMFと外貨預金の違い3:為替手数料

外貨MMF・外貨預金ともに、購入時と売却時に為替手数料がかかりますが、為替手数料は、取り引きする金融機関によって異なります。

デメリットを把握した上で外貨MMFに挑戦しよう

外貨MMFは、ほかの投資商品と比較してリスクが小さいと考えられていますが、元本は保証されていないため、購入する際には、商品の特徴やリスクへの理解が欠かせません。

 

外貨MMFのデメリットも理解したうえで、外貨MMFへの投資に挑戦してみましょう。

 

外貨に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。

FXでの外貨両替のメリット4選|FXでの外貨両替のデメリットも紹介

外貨積立のメリット5つ|注意点やよくあるミス3つもあわせてご紹介!

外貨預金初心者が陥るミス8選|外貨預金を行なう際の注意点3つ

 

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