日本における準富裕層の割合とは?準富裕層の特徴や家計管理の必要性をご紹介
2023 07.26この記事はPRを含みます
準富裕層とは?
「準富裕層」という言葉をご存じでしょうか。野村総合研究所が2023年に発表したレポートでは、純金融資産の保有額別に世帯を5層に分類しています。資産額が少ない方から「マス層」「アッパーマス層」「準富裕層」「富裕層」「超富裕層」と呼びます。
5つの階層の真ん中にあたるのが、資産5,000万~1億円の「準富裕層」で、富裕層手前のランクを意味しています。この記事では、準富裕層についてその特徴を紹介します。
超富裕層との違い
超富裕層とは、金融資産が5億円以上の世帯を指します。一握りの超お金持ちの層です。
2021年時点では、9.0万世帯が超富裕層に該当しており、その純金融資産総額は105兆円です。つまり、超富裕層は平均11億7千万円の資産を持っていることになります。
富裕層との違い
富裕層とは、金融資産が1億円以上5億円未満の世帯を指します。2021年時点では、139.5万世帯が該当し、その純金融資産総額は259兆円です。富裕層は、平均1億9千万円ほどの資産を持っていることになります。
1億円は、高収入の人ならば手が届かない額ではありません。準富裕層の中には、数年後には富裕層に届く世帯も一定の割合で含まれているでしょう。
準富裕層の特徴3つ
就職して間もない若者にとっては、金融資産を5,000万円持つというのは、1つの大きな目標といえます。これを達成した準富裕層とは、どういう人たちなのでしょうか。自分の周りにも存在しているのでしょうか。
ここでは、準富裕層の職業、金融資産、金融資産がある理由について、考えてみたいと思います。
準富裕層の特徴1:職業
準富裕層は、比較的年収が高く、独立した職業の人が多い傾向があります。医師、弁護士などの士業と呼ばれる人、中小企業の経営者や自営業者などです。企業に勤めている人では、大企業の役員などがいます。
また、パワーカップルと呼ばれる、大企業などの共働き夫婦も準富裕層となることが多いです。男女共に、同じぐらいの稼ぎがある夫婦です。1人分の年収は平均より多めという程度でも、世帯としては2倍の収入になるからです。
準富裕層の特徴2:金融資産
世帯の大多数を占めるマス層(資産3,000万円未満)から見ると、準富裕層の金融資産は高額です。
準富裕層の金融資産は余裕資金の割合が高く、株や債券、投資信託、保険として持っている世帯も多いでしょう。運用で金融資産を増やした結果、準富裕層となったケースもあります。
金融資産の金額
準富裕層の金融資産についてみてみましょう。
2021年の準富裕層の純金融資産は合計258兆円で、その世帯数は325.4万です。準富裕層の世帯あたりの純金融資産は、平均7,900万円程度になります。
準富裕層の特徴3:金融資産がある理由
準富裕層の人が金融資産を多く持っている理由の1つに、お金を使う暇がないということがあげられます。医師や士業の人たちは、収入が高額なうえに仕事が忙しく、お金を稼いでも使えない状態となり、自然に資産が貯まっていくことがあります。
また、親からの相続で資産を受け継いだ人もいます。主婦であっても相続により資産が増え、準富裕層になるケースもあります。
準富裕層の割合とは?
野村総合研究所の2023年のレポートによると、準富裕層の世帯数は、2000年には256万世帯だったのが、2005年には280万世帯と増加しました。その後少し減少して、2011年には268万世帯となりましたが、その後は再び増加し、2021年の準富裕層は325万世帯となっています。
2017年の準富裕層の世帯数割合は、全世帯の6.0%です。
富裕層の割合
準富裕層よりも資産が多い、富裕層の割合はどれぐらいでしょうか。2021年の統計では、資産1億円以上5億円未満の富裕層は139.5万世帯、全世帯に対する割合は2.58%です。さらに資産の多い、5億円以上の超富裕層になると9.0万世帯、世帯の割合は0.17%です。
資産が多い層ほど、世帯数は少なくなっていきます。富裕層と超富裕層を合計すると、148.5万世帯、全世帯数の2.74%ということになります。
準富裕層の定義とは?
冒頭で前述しているように、準富裕層は純金融資産保有額が5,000万円以上1億円未満の層です。
資産額は世帯の合計金額です。ここでいう純金融資産とは、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険などの金融資産を指します。住宅ローンなどの負債は資産から引いて計算します。
不動産は含まれるのか
準富裕層の基準となる純金融資産には、土地や建物などの不動産は含まれません。
富裕層や準富裕層は、都内の高級マンションを持っていたり、親から引き継いだ土地を所有している場合もあり、不動産資産の評価額も高い傾向にあります。ですから、準富裕層の不動産も含めた実際の資産額は、さらに高額であると推測されます。1億を超えているケースもあるでしょう。
お金を生み出す仕組み
準富裕層の基準となる金融資産には、株式や投資信託などのリスク性資産も含まれます。これらの資産は、経済情勢や運用成績により増えることも減ることもあります。運用成績が順調な場合には、これらはお金を生み出してくれる資産といえるでしょう。
株式投資に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。
株式投資を少額で始める方法を解説 | 選ぶポイントからおすすめサービスまで
株式投資をする人たちの株式の管理方法とは?おすすめのアプリ12選をご紹介
また、投資信託に関する記事を以下のリンク先にまとめていますので、興味がある方はご参照ください。
投資信託とは|投資信託はいくらから始められるのか?4つのポイントなどを紹介
投資信託とは?メリット6つや知っておきたい知識をわかりやすく解説
純金融資産とは別に、定期的な家賃収入が得られる不動産投資などのお金を生み出す資産を、さらに保有している場合もあるでしょう。
準富裕層でも家計管理をする必要がある理由3つ
準富裕層はお金に余裕がある生活を送っています。その状態が一生続けばよいのですが、仕事や環境の変化、長い老後生活の間に、お金が不足してくる可能性がないわけではありません。
準富裕層にも家計管理は重要です。その理由について3点ご紹介します。
準富裕層でも管理が必要な理由1:出費が多い
準富裕層は、出費が多い傾向にあります。その理由は、仕事が忙しく時間をお金で買う考え方の人が多いと言われているのが一因です。
また、準富裕層は高くても質のよいものを購入する傾向があります。家も高級で広いことが多く、光熱費、固定資産税、マンションの管理費といった出費も平均以上になります。
歳を取ってから、生活習慣を変えて出費を減らすのは、意外と難しいものです。年金生活などで収入が減ったときには、出費の管理が大切です。
準富裕層でも管理が必要な理由2:リスクがある
株や投資信託などのリスク性資産の割合が高い場合には、リーマンショックなどの経済情勢により、資産評価額が一気に下がる可能性があります。また、会社の倒産など予期せぬリスクもある時代です。
年齢が高くなると、新たに職を得ることが難しいと言われています。このように準富裕層から転落するリスクがあることを自覚し、家計の資産を管理しておく必要があります。
準富裕層でも管理が必要な理由3:将来を見据える
準富裕層は、現在の収入や生活を継続している間は、余裕のある生活を送れる層です。しかし、病気で働けなくなったり、予想以上の長生きでお金が足りなくなる可能性もあります。
共働きのパワーカップルの場合、2人分の年収が2,000万円だとすると、1億円はたった5年分の収入額です。ですが、リタイア後の長い老後を考えると、あっという間に使ってしまう可能性もある金額でしょう。将来を見据えたお金の管理が重要です。
準富裕層の基準を知ろう
純金融資産の保有額別に世帯を5層に分類したとき、準富裕層は真ん中の階層にあたります。その保有する金融資産は5,000万円以上1億円未満、世帯数割合は6%です。
お金に余裕がある準富裕層ですが、出費も多く、将来的にお金が不足するリスクもあるので、家計管理も重要です。
このような基準や特徴を知り、準富裕層入りを目指して金融資産の計画を立ててみてください。既に基準を満たしている方は、富裕層を目指しましょう。
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